美味、ようこそ

坂口がよく行くインドカレー屋さんがある。

外国人経営のカレー屋さんにインドカレーとネパールカレーが大半だと思うが、違いを知らなかったので改めて調べてみた。

どうやら提供するカレー料理の形式に違いがあり、インドカレーはどちらかと言うとドロっと感があり、ネパールカレーはサラッと気味なんだとか。

しかしインドカレー屋の店員がネパール人コックだったり、提供する料理の形式が混ざっていたりと違いはあれど特にそれに厳格な区分はないようである。(坂口はどちらかというとインドカレーのドロっと感が好きよりの好きだ

こういったお店のランチは大体ナンのおかわり付きのカレーセットがある。
ナンは追加料金を払えば違う種類のナンも焼いてくれたりする。

そのお店のメニュー表には色んなナンの種類があった。そして前々から気になっているナンがあったので単品で注文をする。


それは「ネパールナン」

正式な名前なのか、お店固有のものなのかは不明だが揚げたナンらしい。

そして出てきたのがこれである。

カレーパンのような見た目をしているが、とても巨大である。
もちろん中には何も入っていない。

普通の焼き立てプレーンナンは、小麦のシンプルな味にバターないし油のジュンとした重みの味が混ざり堪らないくらい美味いのだ。

もっちりしている所と、平たいが故に空洞のあるサクッとした部分もあるのが特徴なのだが
ネパールナンはなんと、中の空洞はほぼゼロなのだ。

つまり、中身はぎっちり詰まっていてさらにふんふわもっちりなのである。
食べたことない人は一度頼んでほしいくらい衝撃的にぎっちりふわふわもっちりの美味なのである。

食べ比べをしながら、うまいうまいと言いながらすっかり二つとも平らげた後、カレーの器をのぞく。

しまった、ルーが残ってしまった

なにもつけずにそのままちぎって食べたりしたので余っちまったのだ、配分とは難しいものである。

坂口はそっと、店員に声をかける

ナン、おかわりください



ネパールナンとおかわりナン合わせて計3枚のナンを食す。大変美味でした。
坂口のお腹に、ようこそ。

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