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DM

先日、InstagramのDMにこのようなメッセージが来ました。

あなた、どこに住んでいますか?
何の仕事をしていますか?

片言のメッセージはおそらく日本語翻訳を通しているようで「またか」と初めは無視していました。Twitterでもよくあります。

しかし何故か相手は一人自分語りに。何だ?この人、かなり強目のハートだな。

自分はアメリカ人。お父さんが中国人、お母さんがアメリカ人。孤児院で育ち今は陸軍に所属。今、アフガニスタンにいると。
ほう。さらに相手の身の上話(自分語り)は続き、…もっと話したいからラインか他のIDを教えてくれと。

速攻ブロックするべきなんですがブロックの仕方がわからなーい。

これが本当の話なら、戦死したご友人には悪いと思いつつも「辛かったですね」と一言で片付けて無視。翌日、確認するとその方のアカウントは消えていました。

嘘だったとしても、その方が幸せになりますように……。

きっと家族の顔を知らず、ご友人を亡くされて、毎日が大変な中での癒しがSNSだったのだろう。発砲が響く月夜の晩、星の数ほどあるSNSのアカウントの中からたまたま目についた人に声をかけ、糸より細い希望の蔓を握ったに違いない。やっと繋がったと思ったら、僕みたいに容赦なくその糸を切られ再び暗い夜に沈んでいく。

その人は布団なんかで眠っていないのかもしれない。銃を片手に壁にもたれ掛かり、いつでも逃げれる格好で熟睡とは縁がない日々。次の日、傷ついた心をさらに誰かを傷つける事で隠すのだろう。
角に足の小指をぶつけて痛がっている僕の日常と、彼の命の危険にさらされた異常な日常は幾万の星空の下で繋がっている。そして、そこで同時に流した涙はきっと違う色をしているんだろうな…。

なんて、妄想劇場を繰り広げながら将来、自分は自らオレオレ詐欺に引っかかりに行くタイプだなと思った夜でした。

一つ勉強になりました。
あ、こちらの情報は何も教えていないので…ってか相手の一人劇をただ見ていただけなのでご心配なく。

読んで頂きありがとうございました!
皆さまもご注意を…。

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