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#123 夕方の煙突の夢

夕暮れに一本そびえたつ煙突が白い煙を吐き出している。
それはすぐに夕陽に染まり空の一部になっていく。
カラスの声が遠くから。
それは記憶の一番底にある僕の故郷の景色。
もう、この世界のどこにもない夕暮れの景色。

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風の子・シロイトは夕暮れに響くカラスの鳴き声のする夢のカケラ(egg)を抱えて戻ってきました。

「も、もうどこにも無いの? この風景」
「もしかしたら、この煙突自体が空想の物かもしれませんね。夢主にとっては大切な心休まる風景なのでしょう…」

ドミノは夕暮れ空を見上げて墓守の空を思い出しました。

BOX SPACE:夢現
風の子と契約を結んでいるコントラの「ドミノ」と「シイナ」。 
ドミノ達は、夢の向こう側(現実)から迷い込んだ迷人(まよいびと)の夢に入り「夢のカケラ」を集める役目がある。 かつて世界を守っていた8人の王達の墓には、眠人(ねむりびと)が『墓の鍵』を眠りながら守っている。眠人(ねむりびと)の眠りを安定させる為に夢のカケラは必要なのであった。

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