見出し画像

K-1トップ勢のONE参戦、これからの展開は

蒸し暑い気候とと蝉の声、ゲリラ豪雨なども増えて夏らしくなってきたこの頃。

7月は20日のアマプラボクシング興行、28日の超RIZINと気温相応のアツい月になりそうですが、キックボクシングでは目立った興行は行われない予定。

キックボクシング界では、The Matchを機に団体同士の垣根を超えた対抗戦なども増えてきている印象。

今回は、The Match後、現在ONEへ参戦中の元K-1王者、武尊選手と野扖正明選手について書いていこうと思います。

武尊選手のこれまでとこれから

新生K‐1のみならずキックボクシング界、いや格闘技界をここまで盛り上げてきた選手として、私は1番に武尊選手を挙げたいと思います。

旧K‐1の消滅、新生K‐1の発端にかけて、テレビ放送も消滅。(GAORAでディレイで見ていた頃が懐かしい笑)

ネットの配信媒体がメインになっていく中で、K‐1史上初の、3階級制覇を達成。

先日の仰天ニュースでも紹介されていましたが、3階級制覇の頃から那須川天心選手との対戦が決定するまで、期待と表裏一体のプレッシャー、団体間の溝により望まれているカードが決まらない日々、その重圧から、精神的にとても辛い日々を過ごしていたそうです。

それでも戦い続け、K‐1の顔として格闘技界を引っ張り続けた武尊選手。

The Matchでの敗退後、号泣しながら花道を去る武尊選手の姿を見て、色々なことを考えてしまいました。


約10年振りの敗戦。K‐1Sフェザー級のベルトを返上したのち、休養期間を挟んだ後、ISKAのタイトルマッチに挑み、見事王座獲得。

その後、ONEへの参戦、大型契約の締結を発表。

今年1月末には、東京有明アリーナで行われたONE165に参戦。

当初は武尊選手の相手として、ONEムエタイフライ級チャンピオンであり、那須川天心選手と接戦を繰り広げたことでも知られるロッタン選手との試合が予定されていましたが、ロッタン選手が怪我で欠場。

代役として、ONEフライ級キックボクシングチャンピオンのスーパーレック選手が参戦。

中盤には武尊選手がボディの連打でダウン寸前までスーパーレック選手を追い込むも、序盤から強烈なローキックを蹴られ続けポイントを失い、スーパーレック選手の判定勝利。

試合後、5Rを通して強烈なローキックを受け続けた武尊選手の腿は筋断裂、さらに膝は2箇所も骨折していたことが判明しました。

9月ごろに復帰し、「再び開催されるONE日本大会に出場するのではないか」「ONEルンピニーに参戦する」などいろんな噂がありますが、どうなるのでしょう。

相手はやはりロッタン選手が見たい。日本大会であればランキングで隣り合っているもう一人の日本人、内藤選手との戦いも面白いかもしれません。

SNSに投稿された動画ではオープンフィンガーグローブを装着して練習している様子も。

ムエタイ参戦の噂もありますが、1ファンとしてはこの歳で新しいルールに挑むのではなく、キックで上り詰めて欲しいですが、、、

しかし、武尊選手の格闘家人生ももう最終章。これからはファンの望みを叶えるだけではなく、自分の本当にやりたいことをやり終えて、満足した状態で格闘家人生を終わってもらいたいものです。


野杁正明、魔境のONEフェザー級への挑戦


新生K‐1を代表するもう1つの顔と言っても良い、野杁正明選手。

野杁選手もThe MatchでSBの海人選手との日本人最強決定戦に望むも、延長戦の末惜しくも敗北。

恥ずかしながら当時海人選手のことはそこまで詳しく存じ上げておらず、K‐1ウェルター級トーナメントでの野杁選手の怪物ぶりなどから、「どうせ野杁が勝つでしょ」と思っていたので、自分の中ではまさかの敗北、という感じでした。

その後はK‐1で2戦、強豪外国人と謳われ参戦してきた相手らを瞬殺。

そこから約1年の期間が経ち、K‐1との契約を終え、ONEへの参戦を発表。

そして相手はいきなり上位ランカーのシッティッチャイ選手。団体側の野杁選手への期待度の高さが伺えます。

試合では野杁選手がボディを効かせる場面などもありましたが、野杁選手のあの強靭なプレッシャーをいなし、適所で頭をはね上げるなどして的確にポイントを奪ったシッティッチャイ選手のユナニマス判定勝ち。

試合間隔があき、久しぶりの試合だといっても、あの野杁選手が完封されるとは思ってもいませんでした。

今回の相手シッティッチャイ選手の他にも、タワンチャイ選手、グレゴリアン選手、スーパーボン選手、そしてチャンピオンはあのチンギス・アラゾフ選手。

ONEキックボクシングフェザー級、さすがに魔境すぎますが、これからこの化け物たちを駆逐していく野杁選手に期待したいです。


まとめ

先日、武尊選手や野杁選手をはじめ、他松倉選手、与座選手、寺田選手と結成した「VASILEUS」。

世界最強だけを目指しているチームだと思うし、実際それを狙える選手ばかりだと思います。

先日のK‐1では、VASILEUSから出場した松倉選手、与座選手、寺田選手全員が見事に勝利をあげました。

戦う舞台は違えど、目指しているところは同じ。

これからも、VASILEUS所属選手の活躍、そして武尊選手、野杁選手の「世界侵略」に期待したいです。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?