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RISE179@後楽園ホール / 注目軽量級戦線の行方は

6/30、RISE179後楽園大会。

RISE172以来、約半年ぶりの後楽園大会参戦。

選手と観客の距離が近く、とても大好きな会場です。

個人的には松下武蔵選手、松本天志選手をはじめ、花岡竜選手、奥平将太選手の応援。

メインには世界王者の志朗選手が登場するという豪華な大会になりました。

ここでは個人的注目カードを中心に記事を書いていこうと思います。

第3試合  バンタム級 松下武蔵vs若原聖

1R、松下選手の素早い飛び込みからのパンチ連打、組んでからの膝。やはりこの爆発力は凄まじいものがあります。
若原選手は距離感を探りながらの序盤。相手の飛び込みに対して膝を合わせる場面も見られます。

2R、開始早々、松下選手の右のクロスが相手のテンプルをかすめる。その直後、若原選手が前進しながらの右のストレートを放ったところに、松下選手がカウンターで左ジャブを合わせて若原選手ダウン!体勢が悪いところにパンチをもらい、ダメージはそこまで無いように見えますが、こうなった時の松下選手は止められません。
素早いステップインから、4,5発のラッシュが常に飛んできます。残り1分となったところ、飛び込み際のワンツーがクリーンヒットし、若原選手2回目のダウン!ダメージも相当溜まっているように見えます。
再開後、松下選手がガードもお構い無しにフックを振っていき、これが若原選手の側頭部にヒットし、崩れ落ちるように3回目のダウン!松下選手の2R、KO勝ち!

試合後インタビューで言っていた通り、当てて当てさせない試合運びで、終始安定した試合でした。少し前までは初回からフルスロットルでしたが、今回はここぞという時にまとめにかかっているように見えて、その分スタミナにも余裕があるように見えました。大会後、夏以降の展望も聞かせていただいたので、これからの活躍にますます期待できます。

第8試合 フライ級 松本天志vs寛人

昨年10月のタイトルマッチ、3月ELDORADOの連敗からの再起戦となった松本選手。移籍後なかなか白星を飾れない期間が続いていますが、ここでその流れを断ち切れるか。

1R、松本選手は前手で探りながら、ストレートを上下に散らして行く。一方、寛人選手はガードを固めて打ち終わりに左フックを狙っていく。お互い手数が多い序盤ですが、やはり松本選手が前手を上手く使い、距離感を支配しているように見えます。寛人選手は圧力をかけながら、距離を潰していく。
1R残り2分付近、松本選手はジャブからの左ボディのコンビネーションを3回意識を下に向かせたところで、4回目で左フック炸裂!時間差で後ろによろけるように倒れた寛人選手。そのまま立ち上がれずレフェリーは試合を止め、松本選手1R1分4秒のKO勝ち!

見事な秒速KOで連敗脱出。試合前、志成ジムに通っているのを拝見していたのですが、その効果かさすがのボクシングテクニックでした。アッパーなど多角度からのパンチのコンビネーションが光りました。
フライ級はランキング上位3人が三つ巴のような状態で、チャンピオンへの挑戦には順番待ちに時間がかかりそう。本人のマイクにもあったように、WSなどで外国人選手との試合も見てみたいです!

第10試合 セミファイナル スーパーフライ級
長谷川海翔vs花岡竜

両選手ともNEW WARRIORSで政所選手に敗北しており、実質スーパーフライ級3番手決定戦のこの試合。その政所選手も先日のWSでチャンピオン大崎選手に敗れており、やはりその層の厚さを実感するRISEの53kg戦線。勝ち残り、トップ戦線に生き残れるか、両選手にとって非常に重要な試合です。

1R、長谷川選手はジャブと左ミドルから試合を作っていく。長谷川選手が中間距離で上手く戦い、近い距離でも的確に打ち終わりを狙っている印象。

2R、花岡選手は左カーフと前蹴りで距離感をつかみに行く。徐々に距離も詰まっていき、打ち合いでは花岡選手の回転力が上回っているか。長谷川選手はボディから組み立てますが、花岡選手の距離になってきているように感じます。このラウンドは花岡選手が取り返したか。それにしても両選手凄まじいスピード感です。

3R、このラウンドも花岡選手のカーフと前蹴りが効果的で、長谷川選手には少し焦りが見られます。花岡選手はこの蹴りだけで終わらず、足から手、手から足のコンビネーションが素晴らしい。しかし、近距離での打ち合いではどちらの選手のパンチも入っており、緊張感の張り詰めた終盤戦。そのまま第3R終了。

判定は、29-28×2、30-28のユナニマスユナニマスデシジョンで花岡選手の判定勝利!花岡選手の距離感の修正が素晴らしかったです。非常にレベルの高い試合で、RISEのスーパーフライ級がいかに魔境かよく分かる試合でした。


まとめ

他にも素晴らしい試合がたくさんあり、非常に満足度の高い興行でした。レベルの高いRISEの軽量級戦線からは目が離せません!
大きな会場での臨場感もいいですが、後楽園のアットホームな雰囲気はヤミツキになります。個人的にはエントランスで居合わせたピーター・アーツに写真を撮ってもらえたのがとても嬉しかったです(笑)


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