noteビジネスは情報商材なのか?
昨今のnoteを使った課金ビジネスの盛り上がりについて、gumiの国光社長が、
最近のNoteビジネスが与沢翼 情報商材 情弱ビジネスに見えて仕方ない…
とfacebookで呟いていた。
これに関しては僕自身も何となく言いたいことはわかる気もするのだけどよくよく考えたらちょっと違うような気もする。
なぜなら、そもそもウェブコンテンツに関して課金する、という行為自体はかねてよりガラケー時代から日本に根付いてきた文化であり、これだけ無料で情報が取得できる世の中であるにも関わらず、ゲームアプリにおける課金、また最近では音楽や動画、ニュースなどあらゆるコンテンツビジネスにおける課金ビジネスの成功例が増えてきている。
つまり、
情報に対して課金する
という点においては全くいかがわしいことではない。
では、序文をチラ見させといて、その先が気になるように心理誘導した課金させるという、いわゆる
見えざるものに対して課金する
この行為が果たして罪なのか。
世の男性諸君は思春期の頃を思い出してほしい。本屋やコンビニで手に取った週刊誌の袋とじをチラ見するときの高揚感を。そしてその中身を見たさに本を購入してしまったときの喜びを。最近はあまり見かけることは少ないけれど、つまりはこうした行動に似た古典的な手法である。
むしろ世の中にはチラリズムで人の心を動かしてお金を搾取するビジネスモデルは多数存在しているとも言える。
では、いったいどこからが情報商材ビジネスと言われるのか。情報商材とコンテンツビジネスの違いは何なのか。
その答えが知りたければ、続きはこちら…
というチラリズム課金は冗談で、
つまり
結局のところコンテンツの価値で勝負しているかどうか。
だと僕は思う。
何かを知りたいという欲求の連鎖を引き起こしていくネズミ講のような仕組みで課金させるのは実態が伴わないため、虚業である。
しかし、実際にコンテンツを発信し、それ自体に価値があって他の人が簡単に真似できないものは、立派なコンテンツビジネス=実業である。
あなたもすぐに稼げるようになる
なんていう言葉に裏がないわけがないし、
誰でもすぐに真似できる
のであればそれはコンテンツで勝負しているわけではないことを逆に証明してしまっている。
よって、逆説的に言うと
noteビジネスは盛り上がっているものの、誰も彼もが簡単に稼げるようになるモデルではないと思う。なぜならnoteビジネスは、立派なコンテンツビジネスだと思うからだ。(少なくとも今のところは)
そして情報弱者を仮にターゲットとしている場合、情報弱者にとってそれが価値のあるコンテンツなのであればそれこそ需要と供給が成り立っているのだと思う。
同じ情報でも受け手によって価値が異なる
のがコンテンツビジネスの本質だからだ。
全く同じ情報が違う値段で売られていて、その価値を吊り上げて情報弱者に売りつけていたとしたら、アウトだが。
コンテンツ論に関するドワンゴ川上さんの本から、与沢翼関連の本まで色々読んだ上で感じている、僕なりの情報とコンテンツの価値の話でした。
以上。
追記(4月9日)
イケダハヤト氏が月収500万稼ぐ方法を情報商材的に売っているという事実はあるようですが、その中身がもしブランディングとコンテンツの中身の話になっているのならセーフ。僕は買う気がないので真相は不明。誰か教えて。
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