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【ボウリング】私のフィンガーグリップ交換法

 マイボールにフィンガーグリップ(以下、「FG」と記載)を装着している方は多いと思いますが、マイボールを持って間もない方などは、FGを交換しているでしょうか?

 柔らかく滑りにくい材質なので、投球時には指への負担が少なく回転がかかりやすいというありがたいアイテムですが、柔らかいだけにどうしてもすり減っていってしまいます
 すり減ってくると、指の腹が当たる部分が窪んできて、指の掛かりが悪くなったり、他のボールとの状態のバラツキが出てしまい、望ましくありません。
 私の場合、70~80ゲームくらいを交換の目安にしています。

 さてその交換ですが、時期が来るたびにプロショップに依頼していては不経済ですよね。商品代と工賃を合わせると、1回につき1,000円以上はすると思います。
 リッチな方はそれでもいいでしょうが、私は貧乏人ですので、安い方法でFGを入手し、自分で交換しています。

 以下に私のFG交換法をご紹介します
 なお、私はアマチュアであり、誰かに方法を教わった訳でもありません。ネットで得た知識を基に自分の経験も加味した、あくまで「私はこうしています」という内容ですので、同様に行う場合は自己責任にてお願いいたします

1 FGの入手

 FGを入手するには、基本的にはプロショップかネット通販で購入することになります。
 一般的にネット通販の方が安いと思われ、私はFGの購入は「ボウリングへGO.コム」というネットショップを主に活用しています。リンクを貼っていいのかわからないので一応やめておきますが、検索すれば簡単にわかるはずです。
 商品自体も安いですし、送料もFGであればネコポス便260円を利用でき、とても経済的です。
 また、支払も「ゆうちょ銀行振込」をネットバンキングで行えば、手数料無料で送金できます(月に5回まで)。
 ※ネット関係情報は2022年10月末日現在

2 FGを外す

 実際の交換手順として、まずはFGを外すことになりますが、私は基本的に大きめのマイナスドライバーを使って、写真1のようにボールとFGとの接着を剥がします

写真1:ボールとFGの接着を剥がす

 FGリムーバーという専用の器具(写真2参照)も持っていますが、ドライバーで剥がせないほどしっかりと接着してしまっている場合等に使用するぐらいで、大抵はドライバーで事足ります。

写真2:FGリムーバーとマイナスドライバー

3 接着剤の剥離

 FGを外すと、フィンガーホールに接着剤が残って凸凹していますので、これを削って概ね平らにします
 私は100均で購入した、写真3のペーパーナイフを使用しています。ハサミの片側だけのようですね。

写真3:ペーパーナイフ

 削るに当たって、昔どこかのサイトで「多少ならホールまで削ってしまってもOK」という記述があったので、私もそのスタンスを採用しています。12年やっていて特に支障はありません。
 ボールは永久に使うものではないですからね。寿命が来たら廃棄するものなので、それまでぐらいなら支障はないと思われます。もちろん、なるべくなら接着剤のみ削る気持ちも併せ持って行いますがね。
 FGを外し、残っていた接着剤を剥離した状態が写真4です。

写真4:FGと接着剤を剥離したボール

4 FGを差し込む

 フィンガーホールにFGを差し込む訳ですが、大抵そのまま差し込むとFGがホールの底に当たって入りきらないので、ハサミで底側を少し切ってから入れています。

写真5:FGを少し短くする

5 接着する

  こうして写真6の状態になります。

写真6:ホールにFGを差し込んだ状態

 薬指側の外側がちょっと浮いた状態になっており、これをボールの表面に合わせて滑らかになるよう接着する必要があり、慣れるまでは失敗することがよくありました。他の多くの方のボールでも、似たような浮いた状態になるかと思いますが、以下の手順で行えば大丈夫です。

 接着剤は、市販の瞬間接着剤を使用します。やはりアロンアルフアが強力で剥がれにくいです。

写真7:瞬間接着剤

 接着は私の場合、写真8のように1つのホールにつき4箇所行います。3箇所のやり方もあるようですが、接着した正反対側も接着できる4箇所の方が私はいいと思っています。

写真8:接着位置と順序

 接着に当たっては、小さめのマイナスドライバー等、細いものの先端に接着剤を適量取って、手でFGとホールとの間を開き、ドライバー等の先端を差し込んでFG側に接着剤をつけ、ボールの表面と高さを合わせて接着します

 もし接着剤が上にはみ出してきた場合は、FGの外側から内側に向かって、ウエスで拭き取ります。なぜ内側向きかといえば、接着剤がボールの表面に付いてしまうより、FGに付く方がはるかに増しだからです。

写真9:マイナスドライバーの先端に接着剤を取る

 ここで、「適量」の接着剤とは、ボールの使用中に剥がれることがなく、かつ、次回のFG交換の時に剥がしにくくならない量ということで、最初のうちは分かりにくく失敗もあるかもしれませんが、みんな通ってきた道ですし、慣れれば簡単なことです。
 「ドライバーの先端にちょっとだけ」「2mmくらいのしずく」といったところかと。

 ただし、慣れてからも必ず小さめのマイナスドライバー等、細いものの先端に一旦接着剤を取るようにします。直接FGにつけようとすると、接着剤が出過ぎてがっちり接着しすぎる失敗が必ず起きます。次回のFG交換の時に苦労することになります。
 ドライバーに接着剤が付いてイヤかもしれませんが、ドライバーは100均で購入できますので、これ専用に1本私は用意してあります。こういう私は、最初の頃は横着して直接FGに接着剤をつけて何度も失敗した口であり、だからこそこの点は強調したいです。

 また、先程のFGを差し込んだ直後の片側が浮いている点の心配ですが、写真8で示した順に接着すれば、問題なく出っ張らずに接着することができます。
 最初に①を接着します。すると①は固定されるわけで、次に②を接着するに当たり、②側のFGをホール内に押し込みます。
 ①の接着前だと、連動して①もホール内に入ってしまうところですが、接着済みなので大丈夫というわけです。

 もう1点、④は他の位置よりも幾分しっかり目に接着した方がいいと思います。指の腹が掛かる側なので、投球で最も負荷が強く剥がれやすい部分だからです。

 こうして写真10のように、ボールの表面と高さを合わせて接着することできました。

写真10:完成した状態

6 おわりに

 一通り、私のFG交換法を説明いたしました。ご自身で交換した経験の少ない方の参考になれば幸いです。

 余談ではありますが、FGの形状に関して、私は中指はパワーリフトを、薬指はオーバルを使用しています。写真1か8を見ると分かります。長年試行錯誤をして、これが最も私の指になじむと自分で思ったからです。

 FGの形状が左右で違うだけでしたら、もしプロショップに依頼するとすれば、そのように指定すればいいでしょうが、さらにそれぞれの「FGの向き」も私なりに決まったものがあります。それをプロショップに伝えるのはなかなか面倒です。

 また、自分で交換や接着ができたから、形状や向きを試行錯誤でき、現在のフィット感が得られたわけで、自分でFGを交換することは、経済的な面以外にも大きな意味があると思っています。

 最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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