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金利とインフレ率は株価を読み解く重要なファクターでした

とっても勉強になるツイートがありましたので学べたことをまとめてみます。

名目金利、機体インフレ率、実質金利が株価に与える影響についてです。

アツさんのツイート

きっかけは先週金曜日の米国市場です。

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プロの方は違いますね。

こういうのが簡単にみられるようになったのはTwitterのおかげです。

なんでこれが面白いと思ったのかを書いていきたいと思います。

まずはSPYのチャート

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この直近の日ですね、株価が上がっています。

この日は雇用統計でネガティブサプライズがありました。

普通だったら株価が下げる局面なのに上げて終わりました。

こういう相場をみると投資意欲って下がりませんか?

なんでも上げてしまえっていう感じがしてしまうので違和感なんです。

米国10年債の利回り(≒名目金利)

さらにはこの米国10年債券利回りの上昇がありました。その日に6%近く上がりました。

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これって普通は株価が下がるんじゃないか、ってことですね。

債券の利回りが上がるんやから、相対的に株式のリターンが下がりますので。

つまり、雇用統計悪化プラス名目金利の上昇があったのに株価が上昇したわけです。

このカラクリは?

実質金利=名目金利ー期待インフレ率

これですね。

名目金利は上げたのですが、実質金利はどうなっていたのか。

実際には名目金利だけが上がっていても、インフレになっていたら?

結局買えるものは変わらないわけですね。

そうなると株への影響を考える時には、10年債券の利回りだけではなくて期待インフレ率も考慮することが大切となります。

期待インフレ率はどうなったの?

追加経済政策の期待が高り、期待インフレ率が押し上げられた

これですね。

なんと雇用統計が悪化したことで、追加経済対策をせなあかんやろ!!って思ったわけです。

これは雇用統計の悪化を上回る経済効果があるだろう、ということです。

景気が良くなるんであれば期待インフレ率が上がりますね。

あくまでも市場参加者の期待になりますけれど。

これによって、名目金利よりもさらに期待インフレ率が上がり、

実質金利は低下した、ということです。

この実質金利が低下したことが、株価の上昇の根拠となったわけですね。

期待インフレ率、市場参加者の思惑通りに本当に進むのか?

これがこの日の株価上昇に対しての疑問をもつ点になりますね。

追加の経済対策が出るかどうかはわからない。

他の経済を押し下げる要因については?

雇用統計が下がった背景にはコロナの影響が間違いなくあるわけで、

今の大流行が収まるのか?

ワクチンによって回復すると考えているわけですが。

そうであればワクチン次第、という綱渡りの状況であることは変わりません。

これは以前からずっとですけども。

それに名目金利も期待インフレ率を上回る上昇を見せた時に、今度はどうなるのか?

チャートは明らかに上目線、つまり名目金利は上昇圧力に晒されています。

これが実質金利に跳ね返った時に株価に調整が入りそうなのは明らかですね。

名目金利、期待インフレ率と実質金利は株価を読み解く大切なファクター

これは文字通りです。

つまりは金利とインフレ率を良く観察しようというまとめになります。

今後の課題は実質金利の観察方法、期待インフレ率の読み解き

実質金利の観察方法はイマイチわかっていません。どっかのサイトにありそうですね。

期待インフレ率は、政策次第。まさに期待なのでどう転ぶかを読むのは確率的には低いもの、つまり間違えやすいです。結果から理解する他ないと。

でもとても面白かったです。

皆さんのお役に立ちましたら幸いです。

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