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お坊さんに悩みを相談する?

〇youtubeで

お坊さんに悩みを相談したことはありますか?

大愚元勝さんというお坊さんがyoutubeで「大愚和尚の一問一答」というお悩み相談をしていて、今2000人程の方が相談待ちということをその一問一答でお話されていました。

悩みを相談したいという方は多いのですね。大愚さんはお釈迦様や祖師の言葉を紹介しながら、相談者の方の問題点やその問題への処方箋となる言葉を毎回出していて、私も毎回食い入るように見ています。

しかし思いました。そういえば私はあまり相談されることはないなと。お坊さんならもっと相談されるべきなのではないかと。

お香典の金額やお布施の金額、法要の服装などは聞かれることもありますが、人間関係の悩みや仕事の悩みなどを聞かれるということはありません。

私の未熟さか、他に聞く人がいるのか、悩みを人に打ち明けにくくなったのか、全部でしょうか。

友人にそんなことを話したら、「そーなん!?よく相談されるのかと思ってた」と言っていました。

〇悩み相談されたいけど

お坊さんとして悩みは相談されたいけれど、それは私にお坊さんとして箔をつけたいという気持ちが強いと思います。

そこからスタートしていくしかないとは思うけれども、悩みを聞き相談にのるというということは簡単なことではないでしょう。

以前に書きましたが、「夫を亡くした悲しい気持ちが毎日手を合わせていても無くならない」という施設の利用者さんからの相談にも答えられなかった私でありますし。

yahoo知恵袋や教えてgooの方がよっぽどしっかりと長文で答えてくれる方がおられそうな気がします。

〇spoon

今に始まったことでなく、人の悩みに寄り添っていく、答えていくことが僧侶の役割だとは思っていたのですが、中々何をすればいいのか分からないという感じでした。

急に門徒さんや友人に「悩みある?」と聞くのも変かなと思いますし。

何かに関われたらと私が属する真宗大谷派でも様々な勉強会がありまして、「グリーフケア」に取り組まれている方を講師にお迎えしてお話を聞く機会がありました。

死別などの悲しみに寄り添いサポートしていく活動ですが、先輩に活動してみたいと言ったら、「いいと思うけど、軽い気持ちでやるもんじゃないぞ?」と、私の箔をつけたいという気持ちに気づいていたのかもしれません。

私に立ち直れなかった死別の経験が無い以上、何かに関わりたいという軽い気持ちということになってしまうのでしょうか。

そんな感じでもやもやっとしている時、友人が最近「spoon」という音声配信アプリで雑談や悩み相談をしていると楽しそうに言ってきました。

しばらくは何か分からないものは信用できないというただの偏見で会話にも出なかったのですが、その友達がうちに来た時に「ちょっとやってみて」と言ったら配信を始めてくれて、3人程があっという間にその部屋に入ってきました。

その中に私も入って雑談をしている中で、歌が上手くなりたいけど、今カラオケに行けないという悩みや、本当の自分を出せないという悩みをもっている方がおられ皆で語り合っていました。

会ったことのない人とアプリを通じて話をするということへの緊張はありましたが、いつも話す人以外の人と話す機会は新鮮でした。

お坊さんとして悩み相談とガチガチに構えている私よりもよっぽど和気あいあいと話をしている友人を見て、大愚和尚みたいにはなれないかもしれないけど、色々な形があるのだろうし私なりにまた頑張ってみようと思った出来事でした。


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