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生活を大事にしているひとへ #寄せ文庫

こちらの企画への参加記事です。

評論家・エッセイストの外山滋比古さんと、ちょっと匂いが似ているなぁ。

ふみぐらさんの文章を読んで、何度かそう感じたことがある。

特に、『土』のある生活についての文章。ふみぐらさんは、土についていくつもの話を書いている。物理的にも心理的にも安心をくれる土に、大きな信頼を寄せているんだろう。

そんな話を読むたびに、【生活を大事にしている】人なんだなぁと思った。その【生活を大事にしている】ところが、外山滋比古さんに似ているなぁ、って。

外山滋比古さんは“知的生活習慣”というエッセイ集のなかで、

生活はだれでもしている、といってバカにされる。(中略)人間は生活があるから人間なのであって、知識がいくらあっても、生活のない人は価値が小さいのである。

と書いていて、生活軽視の世の中はいかがなものか、と警鐘を鳴らしている。

ふみぐらさんは、仕事のために生活をおろそかにするのではなく、自分の内なる声にしたがい、信州に移り住んだ。土とつながったことで生きるためのバランスが取れるようになったと、ふみぐらさんは書いている。

土のそばで暮らすと決めて実行に移したふみぐらさん。『生活』を重視する、生活力の高い人なんだと思う。


【あとがき】

ふみぐらさんを初めて知ったのは、わたしがnoteを始めて数か月経ったころ。ふみぐらさんの文章を読み終わると、分かったような、それでいて分からないような、やっぱり分かったような、なんとも表現しがたい気持ちになることが多かった。

だから、つい、何度も読み返してしまう。

そして、やっぱり分からないままになることもあったのだけど、その“分からない”感触が不思議とずっと心に残っていて、ふとしたときに、頭をもたげたりする。

だから、また、何度も読み返してしまう。

そんな読みかたをしながら、こんな方法で他の人の記事を読んだことがないなぁ、と気づくのだ。と同時に、ふみぐらさんの文章の味わい深さにも気づくのだ。

文章はどれも唯一無二のものなんだけど、ふみぐらさんの文章はダントツに唯一無二なんじゃないのかな。あのユニークな世界観と、読み手の心に静かになにかを置いていく文章。

『文章の唯一無二選手権』が開催されることになったら、わたしは、貴重な1票を絶対にふみぐらさんに投じると思う。そんな選手権が開催されるかどうかは分からないけれど。

ふみぐらさんの文章をまた読みたいなぁと思っている。

そして、そう思っている人はたくさん、ホントにたくさんいるんだよ、ということをふみぐらさんに伝えたいんだ。


追伸:
猫野サラさんをはじめ、「#寄せ文庫」スタッフのみなさま、ギリギリになってしまい、すみません。ふみぐらさんのどの記事を選ぼうかと読んでいるうちに、【ふみぐら沼】にハマってしまい、候補作品が多すぎて、頭の中が渋滞しておりました。と、言い訳ココまで。

「#寄せ文庫」の貴重なスペースに、どうかわたしの想いも、そぉっと混ぜてください。よろしくお願いいたします。




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