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阪神大山悠輔のバッティングに関する拙い考察ですが…

はじめまして。
今回わたしは自分の推し選手である大山悠輔選手のバッティングについて、書かせていただきたいと思います。

大山選手は、2016年のドラフトで阪神によって単独1位指名され入団しました。大学日本代表の4番打者を務めたほどの右の長距離砲ではありましたが、「投高打低」と言われたこの年のドラフトでは阪神は佐々木千隼を1位指名すると思われていただけに(しかも重複なしで指名できた)、その当時は波紋を呼んでましたね。
入団後はシーズン初めは二軍でトレーニングなどを積み、2017年6月23日の対広島東洋カープ戦(マツダスタジアム)5回表に代打で一軍公式戦にデビュー。「5番・一塁手」でスタメン出場した7月1日の対東京ヤクルトスワローズ戦(阪神甲子園球場)では、原樹理からの決勝本塁打で公式戦初安打・初打点を記録。また球団史上101人目の4番打者に抜擢され、阪神の新人選手4番打者としては初の本塁打となるシーズン6号を放った。以降の試合でも4番打者としてスタメンに定着し、CS1stステージでは全3試合で安打を放ち、打率.538、4打点の活躍、2018年初めには侍ジャパンに初選出された。

2018年は春季キャンプから右打ちに取り組み、開幕戦では巨人のエース・菅野智之から逆方向へホームランを放った。そのままの活躍が期待されましたが、その後打率は2割前後で低迷、6月中旬には二軍に降格しました。その後二軍での再調整を経て、9月11日には2本塁打を含む猛打賞、9月12日には2日連続のホームランを放ち、現在は調子を取り戻しつつあります。

大山の不調の原因としては、散々挙げられているように今シーズンから取り組んでいる「右打ち」にあると考えられます。開幕戦で右方向にホームランを打ったこともあって(しかも菅野)、それの手ごたえ的なものを感じてしまったのもよくなかったのでしょう。

これが開幕戦での1号ホームランと、先日の3号ホームランを並べてみた動画になります(多少ずれていますのでご了承ください)。
これからわかる大きな問題点としては、「体が開くのが早くなってしまっている」ことが挙げられると思います。

打つ方向の違いはありますが、インパクトの瞬間に肩(上半身)と骨盤部分が同時に前を向いてしまっています。いわゆる捻転差がない状態になってしまっています。右の方を見ると、骨盤部分は開きつつありますが、上半身は比較的開きが抑えられていると思います(スクショ下手ですいません)。
これは右打ちを意識してしまった結果、上半身が先に右方向に向いてしまっていることで体が開いてしまっているのだと思います。
バッティングは基本的に足が地についているので、そこからエネルギーを得ていくのが効率的です。ですから足が回転してから(右ひざを前に入れるような動き)、骨盤→上半身→肩→バットというように下から順番で回転していくのがエネルギーがよく伝わっていきます。下半身が先に回って上半身が残ったような形になり捻転差ができ、体は打ちに行っているがバットは出てきていない、いわゆる「割れ」という状態になります。これはゴムが張ったタメのような状態になるので、大きくパワーを得ることができます。
二軍降格後、この形が比較的できるようになったことが復調の要因になっていると思います。

今後の課題を考えるモデルとして、フォームが割かし似ている、あと個人的に目指してほしい広島カープの鈴木誠也選手のフォームと比較してみようと思います。

比較して気になった点としては2つあります。

一つ目は、トップからスイングにかけての動きです。大山はトップの位置から一気にスイングしていくのに対して、鈴木はトップの位置から一旦肩甲骨を入れるような動きがあることが分かります。巷で言われている、フライングエルボーという動きです(多分)。上の画像・映像を見てもらえると、鈴木は背中側に右ひじが出る瞬間を見ることができますが、大山は背中側に右ひじが出てくることがありません。
トップの位置から肩甲骨を入れることで、助走をつけるような形になり、また肩甲骨を入れる動きをやればわかると思いますが、自然と入っていない状態に戻りますのでそれもパワーを生む要因になると思います。
要するにこの動きをすることでよりパワーを得ることができるというわけです。

二つ目は、大山はいわゆるドアスイング気味になっていることです。ドアスイングになるとバットが遠回りしますから、いいことはありません(ここらへんはめんどくさいので省略)。上の画像を見ると(タイミングが少し違いますが)、大山はバットが遠回りし、インパクトの前にすでに腕が伸び切っていますが、鈴木はバットが体の近くを通って出てきているうえに、インパクト後に腕(ひじ)が伸びる動きがあります。鈴木はしっかりインサイドアウトのスイングになっていることが分かります。
このスイングができるようになれば、インコースがよりさばけるようになりますし、逆方向にもしっかり打てるようになると思います。

以上が、大山のバッティングフォームを諸々比較して気づいたことです。
少し遠回りしてしまった感はありますが、いい方向に向かっていることには間違いないと思います。今後の活躍に期待していきたいと思います。


わたしは野球はほぼ素人のようなものなので、間違っている点や至らない点などあると思います。よければ意見など頂くことができれば幸いです。

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