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九重登山

 家族全員で九重に登った。子供がまだ小学生の頃だった。牧ノ戸に車を止めて、そこからスタートである。夏の暑い日だったので、防暑対策は万全にした。おでこに貼る冷たい冷えピタ。首に巻く保冷剤。水に濡らしただけで冷たくなるタオル、叩けばすぐ冷たくなるホッカイロの逆バージョンのやつ。冷却スプレー。
 最初は草木が生えた割と歩きやすい道が続いていたが、頂上に近づくにつれ、岩ばっかりになった。ちょっと歩きにくい。見渡しはよかった。ゴウゴツした道を登り降りしながら頂上を目指した。
 頂上には木の標識が打ち付けてあった。岩ばっかりでゴツゴツした、ああここが頂上だ。帰り道はそのまま来た道を引き返すだけである。
 ゴツゴツした岩ばかりの道から解放され緑の多い道になると、すれ違う5~6人の朝鮮語を話す団体とすれ違った。多分韓国からきたのだろう。韓国ではトレッキングという意味のオルレをはじめ、山登りが好きな人が多いと聞く。有名な九重を制覇しにきたのであろう。
 ところが、運が悪いのか、僕らの日頃の行いがよかったのであろうか、我々が下山すると、雨が降り出し、夕立となった。さぞ大変な目にあっているだろうなあと思いながら、車を発車して九重とオサラバした。
 そして飯田高原のレストハウスでステーキを食って、キャンプ場に泊まり温泉につかって帰った。


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