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ムーミン

 僕らがまだ小さい頃フジテレビ系列で放送があったムーミン。1969年と1972年に2回放送があった。フィンランド出身のトーベヤンソンが書いた児童文学である。
 原作からいくつか脚色していて、際立ったところだけいえば、スナフキンがまず大人でギターを弾いて、パイプをくゆらせていたところ。これがしぶくてかっこよかった。そしてムーミンのガールフレンドの名前。ノンノン。原作はスノークのお嬢さんと呼ばれている。この名前に原作者のトーベヤンソンがクレームをつけた。否定語を2つ続けていう名前はよくないと。
 20年くらいたった1990年、テレビ東京系列で「楽しいムーミン一家」というタイトルでリメイクされた。こちらのほうが原作に近く、スノークのお嬢さんは、フローレンとなった。これはドイツ語でお嬢さんという意味らしい。スナフキンは子供になり、ギターの代わりにハーモニカを使った。なお原作ではパイプをくゆらせていたが、さすがに子供向けアニメで、しかも子供がタバコはまずかろうということだろうか、パイプはくわえていない。
 丁度、福岡にもテレビ東京系列のテレQが誕生したので「楽しいムーミン一家」を見ることができた。僕はそれを毎回3倍速で録画した。90年代なのでビデオである。
 それからまもなく結婚する。娘と息子は、その僕が録画したムーミンを何回も見て育った。知育教育によかったかどうかはわからないけれど、それなりに育ってくれた。
 ムーミンは世界各国で漫画になったり、舞台になったり、人形劇になったり、アニメになったりしている。それぞれに特徴があって原作から脚色されている。専門家ではないので、片っ端からみてるわけではないが、TVでやってる時は時々見ている。
 ムーミンは最初災害をテーマにしていた。「大洪水と小さなトロール」というのがデビュー作である。続いて「ムーミン谷の彗星」だ。それから「楽しいムーミン一家」になり、ファンタジックな世界になる。
 さてムーミンとはいったいなんだろう。カバだと思ってる人が結構いるだろうけれど、違う。ムーミントロールといっているので、妖怪、妖精?なのだろうとは思うが、原作者のトーベヤンソンは「存在するもの」と答えているそうだ。

 埼玉にムーミンバレーパークができている。お近くの方は小さいお子さんを連れていけば喜ばれるかも、です。ちなみに今治タオル美術館にもムーミンの特設会場があり、1回いってみたことがあります。機会があれば是非覗いてみてはいかがでしょう。
 

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