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ピーターラビットと妻

 ビアトリックス・ポターのピーターラビットの絵本のシリーズは妻が、私と出会う前からずっと好きで全巻揃えていた、もっともお気に入りの絵本である。
 ピーターラビットと一言で言っても、登場人?物はさまざまだ。ウサギのピーターにベンジャミン、カトンテールにフロプシー、モプシー、こねこのトムにアヒルのジマイマ、あとネズミやきつねやブタなんかも、それぞれのお話で主人公として登場している。
 もともとピーターラビットは、ポターが自分の元家庭教師だった人の子供に向けてかいたものであったらしいが、その家庭教師に出版を勧められ、本になることになったのが始まりのようだ。
 ピーターもベンジャミンも実際に飼っていたウサギをモデルにして描いている。
 内容はもちろんだが、挿絵が綺麗で素晴らしく、彼女の子供の頃からの避暑地であったイングランド北部の湖水地方の風景を舞台にピーターやベンジャミンらを活動させている。
 ポターの創作活動の期間は十数年くらいなものだったらしいが、ピーターラビットの絵本シリーズは有名な児童文学として世界中で読まれている。

 さて我が家の話である。
 ピーターの絵がついたカレンダーのウエッジウッドのお皿を、毎年妻は買いこんで、キッチンの壁にワイヤー式の皿立てに取り付けて、額のように並べて飾っていた。今は版権が切れて、ピーターラビットのイラストをかたどった商品は、安くなっているが、その当時は高かった。
 私も彼女のご機嫌をとるために、ピーターラビットのコーヒーポットや、アメリカで買ってきた絵本を買ってきてはプレゼントした。特にこねこのトムくんが大好きで、そのバッジをハウステンボスに売っていたので、買ってあげた記憶がある。
 最近ではあまり関心をしめさなくなってきて、皿も壁から外してしまった。部屋をシンプルに何も置かないようにしたためだ。断捨離ブームに乗っかかっていた。
 ピーターラビットのコーヒーカップやお皿は日常で使っている。

 

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