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西新宿はうみ、もうひと波な5月のこと。

夫婦のチームミッションだった旦那さんの転職先が決まり。
旦那さんと義両親に助け支えて頂きながらも
わたしの家族の一件への謝罪と説明をし、
今後の結婚式の方針も決まり、試着も終わったところで、気付いたら結婚して3ヶ月。
桜の散りはじめのうつくしさで春の終わりに気付くひともいるように、タクシーで病院に行く途中の街道の新緑で、5月が来たことに気付いた。
青々とした葉が、まあるく温かい陽の光と柔らかい風にさわさわ揺れていて、涙が出そうなくらいにやさしいその5月の光景は、まさに旦那さんそのものだ、そう思った。

大切な家族である旦那さんが。
こんなにもうつくしく朗らかな季節に生まれてきてくれたことに、彼のご両親へ心のなかで、わたしはそっと感謝した。

そんな風にしてやっと、やっととのことで落ち着いた5月のはじめ、もう一波がやってきてしまった。
わたしのコロナ陽性、ホテル療養。
しかも、旦那さんの誕生日であるその日に。

かかりつけ医からの紹介で、喉の再発を懸念して大学病院を受診。入院よりも前段階の症状だったので安堵して処方箋待ちで待っていたら、iphoneに電話が掛かってきた。
『PCRの陽性反応が出ましたので、戻ってきてください』。

目の前が真っ暗になる、は、決して比喩じゃない。旦那さんはわたしの手をぎゅっと繋ぎ、平静を保っていてくれていたけれど、内心、入院になったらどうしようという不安と、終日の付き添いで疲れも溜まっていて、わたし以上にずっともっと困り果て、泣き出したかったと思う。
おとうさんに手を繋いで歩いてもらっている小さな子どもみたいな32歳のわたしは、申し訳なさですぐにいっぱいになった。

“誕生日なんて、あと50回は一緒に過ごせるんだから”。
そう言ってくれた優しさにまた助けられてしまった。本当は落胆と不安でいっぱいだろうに。
今週は、今日のお誕生日のお祝いとふたりの共通の趣味の楽しみがあったのだ。

先生はすぐに宿泊療養も視野に入れて、多めに薬を出してくださった。わたしは声が出せなかったのでありがとう、が言えなかったのが後悔。
親切にしてくださった先生、看護師の方、本当にありがとうございました。
この場を借りて御礼を。

そしていま、西新宿のとあるホテルで宿泊療養をしている。
雨の中、旦那さんが走り回ってくれて、疲れも抜けない状態にも関わらず、ひとつひとつ丁寧に梱包してくれた荷物達と一緒にここにいる。
そんな療養日記を、自分の気持ちのアウトプットのリハビリとしてここに書いて行こうと思います。

#コロナ
#コロナ療養日記
#暮らしのこと
#リハビリ中

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