ワシントンD.C.の議事堂で起きたことの英語表現
ワシントンD.C.の議事堂 (Capitol)で、トランプ大統領の呼びかけに応じた群衆が議事堂に侵入し、ジョー・バイデン氏の大統領の承認手続きを妨害する、ということが起こりました。
報道↓を見てみますと、
https://www.npr.org/2021/01/07/954234902/congress-certifies-biden-victory-after-pro-trump-rioters-storm-the-capitol
https://www.theguardian.com/us-news/2021/jan/06/congress-certify-election-biden-republicans-object
https://www.bbc.com/news/world-us-canada-55568621
彼らはデモの参加者ではなく、トランプ大統領の扇動によって暴徒と化した民主主義に対する反逆者である、との表現になっています。
「扇動」とか「暴徒」・・・現代の近代国家ではあまりない出来事。世界史の授業でラッダイト運動を勉強した時のような懐かしい言葉の響きなので、英語でも見たことない単語が多く出てきます。
そこで、上記の記事に出てくる、普段は目にしない「扇動・暴動系ワード」をピックアップしてみました。
1 暴動の主体を表す単語
Mob: 暴徒
Thug: 暴漢
Rebel: 反逆者
Rioter: 暴徒
2 行為を表す単語
Intimidation: 脅威
insurrection: 暴動、反乱
coup: 政変
siege: 包囲攻撃
3 現象を表す単語
hovoc: 破壊、混乱
mayhem: 大混乱
bedlam: 大混乱
4 トランプ大統領の行為を表す単語
sedition: 扇動
incitement: 扇動
Traitor: 反逆者
foment: 扇動する
machination: 陰謀
instigate: 扇動する
普段は使わない言葉ばかりですが、扇動を表す言葉の種類の多さに驚きます。英語圏が、こうした民主主義への挑戦に対して敏感であることを表しているように思います。
最後に、今回の暴徒たちがどうやって議事堂まで集まって来たのか推測します。ワシントンD.C.は東京の霞ヶ関や永田町と同じで、周りに駐車場があまりありません(大きな広場はありますが)。このため、多くの人は公共交通機関を使ったのではと推測します。
下の地図の右上に駅が見えます。これはAmtrackのUnion Stationです。ニューヨークから電車で来れます。
また、上の地図の左と右下にMのマークがありますが、これはMerorailという地下鉄の駅です。Reagan National Airportから直接来れます。
ということで「暴徒はたぶん電車に乗って来た」という話でした。
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