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エレベーターでは開ボタンを押して道を譲る

エレベーターでは"開ボタン"を押して皆様を先に降りていただくという好ましい美徳があります。


「降りる時にお互いに"どうぞどうぞ"と譲り合っていると、乗る人がどんどん入ってしまう現象」の、優しい感じが好きです。でも、乗ってきた口の悪い先輩から「おまえら早く降りろよ!(笑)」と言われます。

また、譲り合いの後で「では」と動いたら同時に向こうも動いて「エレベーターの中でサラリーマン同士がフェイントを掛け合う現象」もお気に入りです。優しい時間。

女性は自ら道を譲りがちなので、向こうが根負けして先に降りてもらうまで粘る、私の「ちょっと迷惑なレディーファースト」はどうするべきか、悩んでいます。一応海外駐在経験なので。。。


そんなエレベーターですが、今日少しショックなことがありました。少し前に同じ部署に入ってきたある社員さんは、帰国子女で雰囲気もアメリカン。エレベーターでは女性が先に降りるのは当然ですわよ!という感じが素晴らしく、古いうちの会社も、こういう人が増えて嬉しいなーと思っていました。

その社員さん、数年前に同じフロアのマッチョな部署に異動になり、しばらく会っていませんでしたが、今日は久しぶりに同じエレベーターに。

あのアメリカンさんが、私に先にエレベーターに乗るように促すのです。何で?


単に、おっさんである私が年上だからか。または私のタイトルが偉そうだから?単純に彼女も30歳近くなって、一般的な意味での"大人"になったから?

いずれにしても、颯爽とした彼女が今や古式ゆかしい女性に見えてしまった。それは時の経過と共に避けられないことなのか。

僕が勝手に、風通しの良い場所を夢見てしまっただけなのでしょうけどね。また彼女とは、いつかどこかで一緒に仕事したいです。

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