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生産性は比較優位理論

 農産物の輸入の仕事をしています荒川防火水槽研究会と申します。名前は趣味のブログからそのまま使っています。

 日本人は平等が好きというか、平等でないことを極端に嫌います。アメリカ駐在時に経験したのは、アメリカナイズされているはずの現地の日本人コミュニティでもこの平等至上主義が見られたことです。例えば、

・役割分担は持ち回りにする

・順番に発言してもらう

・皆んなで分けられるメリットが発生しても、平等に分配できない時は「分配しない」

など。

 でもこうした #平等主義 が日本の #生産性 を下げているように感じてなりません。私は生産性を下げる平等主義が嫌い。

 勉強不足なので学問的に正しいかわかりませんが、生産性は、一緒に働いている人の間で、貿易におけるリカードの理論「 #比較優位理論 」がきちんと適用されているかにかかっていると感じます。

 例えば、ある役割の担当を決めるとき、持ち回りよりは"得意な人"にやってもらう方が効率的。発言も、順番ではなく"発言したい人"が発言すればいい。メリットが平等に分配できないなら、不足分は私が自腹で負担しても分配する方が全体の効用は増します。

 「自分が他人より少しでも得意と感じること」を皆んなが担当すれば、持ち回りで回ってくる仕事をイヤイヤやるより効率的だと思います。

 これは同じ会社やコミュニティ内だけでなく、商売の売手と買手の間でも成立し得ます。利用者の利害が一致するのは価格だけとは限らず、買手が欲しいのは実は「売手が大して重視していない部分」だったりする。

 売買という関係の中に、こうした「お互い得になる意外な組合せ」を見つけるのは、比較優位の関係を発見することそのものです。

 そして、こうした関係をいかに発見できるかが社会全体の生産性を上げることである、と思います。

 最後に・・・。日本社会で平等主義を最も強く感じるのは、"料理の取り分けできっちり等量に分けようとする涙ぐましい努力を見たとき"。

 さっさと不平等に分けて、料理を追加でオーダーしよう!!

 


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