見出し画像

AIの発展で医者は死ぬ。


chatGPTの新しいバージョン4oが発表された。
このバージョンは今まで以上に早く賢い上に、画像や動画の認識までできてしまう。
さらにインターネットや部外ファイルの読み込みまで可能であり、たいていの人間より賢いと言えるだろう。
その大抵の人間の中には私のような医者も含んでいる。

ここ数年のAIの発展は指数関数的だ。
実は私はchatGPT3の時から生成AIは使用していた。
ただその頃は「文章のようなもの」をダラダラ書き連ねる出来の悪いものだった。

(私はこれで出版し購読料をせしめようとしたんだ。めんどくさくて辞めたけど)

そこからGPT3.5が出現し驚愕した
意思疎通がある程度できていたからだ。
例えるならチンパンジーくらいの知能から中学生くらいの知能に進化していた、それも進学校の優秀な中学生。
この時点である程度の簡単な仕事は可能になった。
ブログもこれを利用したし、翻訳もある程度はお願いしていた。

そしてさらにGPT4が登場した。
もう中学生ではなく立派な執事のようになっていた。
少なくとも私より精神年齢は高い。
ただ医療知識に関しては私の方が優れており、安心したのを覚えている。
それも2024年5月で終わりを告げたけども。

GPT4oは能力向上に加えて20世紀最大の発明と言っても過言ではない、インターネットへのアクセスが可能になっていた。
そして教科書などのPDFファイルも読み込めるようになった。
もう私の頭を遥かに超える知能と知識をもつ化け物になっていたんだ。

ここで医師のキャリアと仕事について簡単に説明しよう。
医師はまず医学部で6年間にわたる基礎医学を学ぶ。
そして研修医2年間で各科の実臨床に触れ、医療に従事する。
その後自分が専門とする科目に専従し、今までの知識に加えて日々アップデートされる医学知識を勉強していく。
この勉強に終わりはない。

医師の勉強は医学部で学んだ知識だけでは足りない。
日々古くさくなっていくからだ。
なので私はインターネットから知識を調べることで医学の進歩にかろうじてついていってる。
しかし、この私の苦労はchatGPT4oは息をするようにできてしまう。
脳とインターネットが直接繋がっているからだ

知識に関してはもう私は負けてしまった。
でも長年の臨床経験から外来ではまだAIに負けない。
外来診療では患者の身体所見から鑑別疾患を疑い、必要な追加検査を検討したりしなくてはいけない。
AIにはまだこれは出来ない。

ただ時間の問題だろう。
chatGPT4oは外部環境を認識できるようになってしまった。
つまり現実を見る目を手に入れた。
耳も聴診器を繋ぐことですぐに手に入れられるだろう。
内科医としての優位性はあと少ししか残されていない。

AIに完全に抜かされるのはいつだろう?
これはそう遠くないと思っている。
なぜならGPT3からGPT4oまでの速度は指数関数的なスピードだからだ。

そして現在開発中のGPT5は今までとは比にならないものだろうと予告されている。
いきなりAIに診察されるのは抵抗があるだろうが、一度利便性に触れてしまえば患者はすぐにAIに乗り換えると思う。
最後まで抵抗するのはテクノロジーに抵抗がある老人だと思うが、老人がいなくなったらあとは早い。

医者(特に内科医、放射線科医、病理医、皮膚科医)はすぐに消え去るだろう。
鉄道や車が発展した社会で飛脚が消えたように。

なので私は医者以外で飯を食う方法を模索しようと思う。
実はこのnoteはその一環なんだ。
幸いタイピングだけは早いからね。

良ければ他の記事も読んでってね!!


よろしければサポートをお願いします。 いただいたサポートはビールと焼肉になり筆者の血と肉になります。