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過去の痛みまとめ

iPod touchにハマっていた当時高校生の私
中学卒業と同時に勝ってもらえた
スマホは姉も大学生からだった為、我が家は禁止だったけどその代わりにiPod touchをねだった
初めての『ネット』という世界
私にはとても居心地が良かった
チャットアプリを入れたりLINEプレイをしたり
そこで文字を通してコミュニケーションを取ったり、仲良くなったらcomというアプリでグループを作って通話したり、そんな日々が楽しかった
高校は進学校に通った
受験は最後の最後で手を抜いたので公立は落ちた
結果、姉が通ってたとこと同じ私立の高校に通うことになった
自分でもなんで受かったのか分からなかったな
高校では、運動部がほとんど集まってるクラスになった
小学生の頃話しかけてくれた友達に「近づくなオーラすごかったよw」と言われるくらいにはきっと人見知りな私
到底馴染むなんて出来なかったけど、自分なりに新入生研修みたいな時に話した
というか昔からいじられキャラだったから、道中のバスの中でいじられて必然的に話すようになった感じ
その頃の私は、今みたいに自分という人間を理解してなかったし自分が孤独だった自覚もなかった
だから当然、コミュニケーションにおいて合う合わないも今みたいに気にしたことはなかった
少し仲良くなった気がしてたけど、周りはみんな普通にスマホを持ってて、私だけ取り残されてる気分だった
次第に心の距離がなくなり ... というか最初から上辺だけだったのかもしれない
正直私は『ネット』の世界の方が楽しくて、学校なんてどうでもよくなってた
iPod touchに依存して、夜遅くまでネットの友達と喋って授業はほとんど寝るという生活を送って先生に目をつけられてた
テストも当然途中で寝て毎回赤点
私は小6から中3まで塾に通ってたし、勉強は別に嫌いじゃなかった
でも高校は進学校で朝6時に起きて『朝課外』というものに出なきゃいけない日もあったし、授業も難しくてクラスにも馴染めないでとにかく苦痛の日々だった
だから当時の私は『ネットの世界』が本当に生き甲斐だった
そんな私の心境を母親は知る由もなく
「依存症だ」「病気だ」と言って私を怒鳴りつけた
iPod touchは取り上げられた私は当然暴走と発狂
「クソババアが」「○ねよ」私はこうやって常々喚き散らかしてた
最近、大人になってたまたまクローゼットを覗いたら高校生の頃の通知表があって、そこに書かれてた『保護者からの一言』の欄の母親の言葉にも胸が痛くなった
「次はもっと頑張ってください。」
文章だけでも読み取れるような冷たい雰囲気を纏ってた
私の記憶がないだけかもしれないけど、褒めてもらった覚えがない
「やればできる子!」
これは頭が痛くなるほど言われた言葉だから覚えてる
そんな環境と心境の中にいた私からiPod touchを取り上げたり、外に出ようもんなら『誰とどこに行って何時に帰るか』を絶対に言わなきゃいけなかった
嘘が苦手な私は、それがすごく苦痛だった
そのストレスからか分からんけど、高校生の時点で既に『性』に興味を持ち始めてた
ネットの人と会って、身体の関係を持ったこともある
最近読んだ本では、精神的にネグレクトされた子どもは性への興味を持つのが早い。と書いてあって自分はこれかもしれないと思った
今思えば本当に家に居場所がなくて、家に居たくなかったから外に出る時間を増やしてたんだと思う
姉もいたけど、喧嘩をするといつも倍返しで女同士とは思えないほど毎回叩くか蹴るの暴力だった
一番印象深いのは、朝に喧嘩して毛布の中に逃げた私の上に乗っかって、窒息死しそうで本当に苦しかったこと
大人になって笑い話のように話してたけど、今思えば普通じゃなかったのかも
姉も家の雰囲気に多少なりとも影響されてて、そのストレスの捌け口が私になってたのかも。とも思う
過去に想いを馳せると止まらん
姉はお父さんと似てて、『絶対逆らえない』という雰囲気があった
ケーキを選ぶ時も私たち二人に向けて「どれがいい?」って聞いてたけど、姉はパッと決めるから必然的に私が後になって本当は姉と同じものが良かったのに、姉とかぶる事により選べなくなって毎回選択肢が狭まるように感じてた
というのも、仮に姉と同じものを選ぼうもんなら「えーじゃあ私こっち」と明らかに不機嫌な声色をして変えられるからだ
それに私は申し訳ない気持ちを覚えるようになって以降、自分の気持ちを押し殺してケーキを選んでた
姉は私に真似されるのが本当に嫌いだった
その見えない壁や恐怖は、大人になっても私の中で続いてたし何十年経ったとはいえ再挑戦するのも怖かった
今の旦那と付き合いだして、ついに姉が家を出た
そして久しぶりに実家に帰った時に、歌を口ずさんでたから歌うのが好きな私は一緒に歌いたくなった
でもこれも、子ども時代に姉に禁止されてた
私が歌い始めると嫌そうな顔をして姉は歌うのをやめた
再挑戦するのは本当に怖かったけど、まあどうせまた止められるだろと思いながら口ずさんでみたら、何も言ってこなかったし機嫌も変わらなかった
「昔は不機嫌なっとったよw」と軽く言うと
「そんな事あったっけw」と本人は覚えてなかった
私はショックだったしまた傷ついた
ああ、やった側ってやっぱ覚えてないよな。私はずっと気にして生きてきたのに。と
姉がいい意味で変わったなというのは、行動や言動の節々に感じた
一緒に住んでる間は、早く出て行け。と思ってたけど、久々に帰ってくると「あれ?」と思うほどにいい意味で変わってた
これは私の見解だけど、姉は4年間続いた彼氏に振られて以降ずっと仕事詰めでPCと向き合う日々だった
そんな姉を支えてくれる彼が現れたから、姉のストレスが減って余裕が出来たんじゃないかと思った
そうでもしないと、あそこまで厳しかった姉がここまで優しくなる説明がつかない
なんか母親に傷つけられたエピソードだけ書くつもりが、止まらなくなって色々書いてしまった
こうして文字を通して私の生き方や扱いを見ると、本当に可哀想になった

#子ども時代
#残り続ける傷
#過去

見切れたけど、このイラストのハシゴの下には、この子と同じたくさんのネズミの仲間がいて、よじ登ろうとしてきてる
私はこうやって、自分よりも他人だけの為に必死に手を差し伸べてずっと生きてきたんだなって
そう感じたから、このイラストをチョイスしてみた

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