やはり「歌」という結論。

ダメ男だなぁ。だいぶご無沙汰してしまった。「毎週必ず」から「たまに抜けることも」になり、「気が向いた時に」になり、ついにnoteさんに「毎月エライね!」と褒められることもなくなる・・・。これを書いた後、どういう誉め言葉があるのか、楽しみだ(なんなん)。

最近の思うことは無差別放火事件が多いな、ということ。京アニ事件に始まり、小田急線、京王線の放火事件。最近では大阪の病院で放火事件が起きた。そしてまた起きるだろうな、という予感がある。

なぜか。

コロナ禍で閉塞感が募っているからだ。コロナ禍で経済はストップした。全世界がロングバケーションをとっている感じを受けたのは僕だけじゃないだろう。ところが、違っていた。コロナ禍になってから世界は急激に変わり始めていた。かつてないほど。この2年の間にいつの間にかコンビニや大型書店はセルフでもできるようになり、都会の飲食店も人気(ひとけ)がなくなり、オフィスもテレワークが絡むので様相が一変した。

そして何より、マスクだ。前から知っている人ならいい。顔を知っているし、性格も知っているからそれほど違和感がない。しかし、しゃべらず、初めて会う人はどうだろう。正直言って、街中を歩くのはいまだに怖さがある。人の表情が見えないからだ。特に電車。あまりしゃべるなという風潮があるが、むしろしゃべってほしいとさえ思う。ホッとするからだ。

日本に自殺者が多いのはセーフティーネットが少ないからだという人がいる。そうかもしれない。大阪の放火が起きた病院がこころとからだの病院というがまさに示唆的で、もうこういった病院でさえも人々をケアしきれなくなっているのだ。これはコロナ患者の病床確保よりも深刻な問題なのかもしれない。

一人暮らしをする人は大勢いる。もとからの人もいるだろうし、大阪の人のように家族と切り離されてしまった人もいる。しかし、大阪を愛する人が口をそろえて言うのは大阪人の人のよさだ。大阪のおばちゃんのおせっかいともいえる温かさだ。これが出づらくなった。

この観点から言えば、ソーシャルディスタンスなんて糞食らえ、となる。

しかし、ソーシャルディスタンスは相手を思うが故だ、という人もいる。さまざまな価値観が交錯してくる。そしてまた、ここへきてオミクロンだ。明らかにデルタとは違う。感染率が高いが重症化率が低い。「コロナは風邪だ」説が強くなってくるだろう。政府はブースターのワクチンをもう確保してしまった。アベノマスクの二の舞を演じたくはないだろう。大量廃棄だけは避けなくてはならない。メディアを使い、あらゆる手を尽くすだろう。しかし、ワクチンを打つか打たないかは個人の自由だ。そこへ子供だ。5歳の子供が打つか打たないかの判断は難しいだろう。両親の意見がまっぷたつに割れたらどうするか。2022年は分断の年になりそうだ。

何が正しいのかわからない。それが今の世の中だ。いや、何が正しいのかはもとからわからないのだ。ただ、個人個人の決断が否が応でも迫られる。それが今の世の中だ。温暖化を食い止めるために自給自足をする人、楽しめなければ生きている意味がないと環境問題には意を介さない人。それを諫める権利は誰にもない。人には健康で文化的な最低限度の生活を生きる権利があるからだ。しかし同じように人間以外の生物ももちろん、生きる権利がある。しかし殺す(食べる)ために人は動物や魚を育てる。ますますわからなくなる。それは「人間とは」につながっていく。

BEGINさんが作った「島人ぬ宝」とは。

汚れてくサンゴも 減って行く魚も どうしたらいいのかわからない

大切なものがきっとここにあるはずさと思いながら日々生きていく。人は合わない人とはどこまでも合わない。それで離婚したり会社を辞めたりする。でも絶対合う人はいるし、それを信じなければならない。自暴自棄になってはいけない。合う人がいれば心にも余裕が生まれ、惨劇が起こることもない(先鋭化も困りはするけど)。

浜省のこの言葉を、僕は信じている。

だれもが 愛する人の前を 気づかずに通り過ぎてく

「愛する」の主語はだれか。目的語はだれか。答えはバックコーラスにある。I'm crying for you(私はあなたのために泣いている)→ You're crying for him(あなたは彼のために泣いている)→ He crying for her(彼は彼女のために泣いている) → She crying for me(彼女は私のために泣いている)。浜省の信念を、僕はこの歌詞に感じる。絶対にあなたを愛する人がいる、という信念。そしてあなたのために泣く人がいる、ということ。絶対に。だからあなたも愛してください。だれかを、だれかを愛してください。全員そうであれば、世界はつながり、平和になる。

おおもとがA3用紙いっぱいに書きまくった反戦の歌だった「ハナミズキ」。行きついたサビが

君と好きな人が百年続きますように

見返りを求めない「好き」という気持ち、その人のために「泣く」という気持ち。

それを気づかせてくれる歌が一人でも多くの人に届くように。そうすれば未来は明るい。

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