ワルナスビはわるくない。

ほぼ毎朝ジョギングをする。まぁしない日もあるが。そして大体多摩川沿いを走る。花が百花繚乱咲き乱れる季節は5月かなと勝手に思っていたが6月に入ってもなかなかどうしていろんな花が咲いておる。菜の花やタンポポからバトンを引き継ぐように咲くのがドクダミ、コヒルガオ。オオニワゼキショウはなかなか長い時期咲きますな。ハルジオンからヒメジョオンへ。時々足を止めてしげしげと花を眺める。おぉー・・このナスの花に似た花はなんじゃろな。もしかしたら実が食べられるのでは!

帰って調べる。ワルナスビ。これだ。なになに・・強害雑草!抜こうにもトゲトゲがあるので苦戦し、土をかき回してバラバラにしても根の断片からまた生えてくる。しかも唯一この葉を食料にするニジュウヤホシテントウが他の農作物も荒らす害虫とのこと。農家の方がもっとも嫌う草だというのもうなずける。しかも実はソラニンという毒を含み、食べられない。

いいところがひとつもないではないか。

なにか一つくらい・・と思っていろいろ検索したが見事に、ない。

でもまぁ考えてみてくださいよ。ワルナスビも植物だからね?地球温暖化にわずかながらでもストップをかけてくれている。二酸化炭素を吸収して、酸素を提供してくれている。海をプラスチックだらけにしている人間よりはるかに地球には役に立っているのかもしれない。

地球をを主語にすればワルナスビでもなんでもない。

でも人を主語にすればやっぱり

ワルナスビなんだろうなぁ…。

今度ワルナスビを引っこ抜いてベランダでしげしげと眺めようと企んでいる。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?