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Danse, Réunion ! の世界観とNPC


はじめに

 こちらはDanse, Réunion ! の世界観設定およびNPCの情報になります。かなりの量がありますが、全部を覚える必要はもちろんありません。また、全ての情報がイベント中に活用されるとも限りません。あくまで皆様のキャラクター造形、およびイベントのフレーバーとして活用する事を目的としております。

創世神話(7/4追加)

昼も夜もなく、ただそこに混沌があった。
長い長い時をかけ、混沌は自我を持ち始めた。
自我を持った混沌が最初に感じた事は「寂しい」であった。
混沌は己の身体を2つに割った。これにより世界は昼と夜とに別れた。
昼と夜は互いを意識し、比べ合った。相手よりも己が優れた事を示す為、昼は太陽を、夜は月を生み出した。そして互いに多くの星々を生み出した。
やがて太陽・月・星々も自我を持ち始めた。彼らは親である昼と夜に倣い、空を、大地を、世界を生み出した。彼らは己らを「神」と定義した。
そして最後に神は世界に生命を生み出した。植物、動物、その他の生き物……そして生命の中でも特に親である神に似た姿を持った者は、自らを「人族」と定義した。
また世界には別の生命も生まれた。昼と夜の狭間、最初に分かたれた混沌から零れ落ちた欠片。それらは世界で命を得て「名も無き神々」「魔族」「魔物」と定義された。
やがて2つの生命は世界の覇権を賭けて対決する事になる。「聖魔大戦」の始まりである。

大陸の国家

レガリア王国

 大陸西方に位置する古い国家。月の女神モレアを信奉するモレア教の聖女が興した国で、300年以上の歴史を持つ。王権を保持する王家と王の官僚たる法服貴族(領土を持たない貴族)達が政府を運営している。星の神々を信奉する東方諸国連合と10年以上続く長い戦争を行っており、国内経済は疲弊している。

イデール帝国

 レガリアの北方に位置する強大な国家。太陽神デイウスを信奉する。かつてはレガリアの宗主国であったが、今は対等な同盟国として共に東方諸国連合と戦っている。皇帝が太陽神の大神官も兼ねた中央集権国家であり、レガリア革命評議会に対し女王の釈放を要求している。

東方諸国連合

 レガリアの東方に位置する都市国家連合。星の神々を信奉しており様々な種族が独自の都市国家を運営している。レガリアおよびイデール帝国と長きにわたり戦争を行っており、レガリアとの溝は深い。

種族

人間

 人口の大多数を占める一般的な人族。器用万能であり特徴を持たない。

エルフ

 長い耳が特徴の長命種。かつては森に住んでいたが、現代では都市に住むエルフも多い。人間に比べ魔法の扱いに優れるという特徴を持つ。
 レガリアではエルフ領に多く住む。エルフ領は建国時、聖女のパーティーに居たエルフの魔法剣士がその功績により伯爵に叙任され初代領主となって以来、代々エルフが治める地となっている。

ドワーフ

 髭が特徴の長命種。かつては鉱山に住んでいたが、現代では都市に住むドワーフも多い。人間に比べて手先が器用という特徴を持つ。
 レガリアではドワーフ領に多く住む。ドワーフ領は建国時、聖女のパーティーに居たドワーフの戦士がその功績により伯爵に叙任され初代領主となって以来、代々ドワーフが治める地となっている。

獣人

 ライカンスロープ。あまり人里には出てこないが、冒険者となり各地を旅する事が多く見かけられる。種族ごとに爪、耳などに特徴が出るが、個体差が大きい。

魔族

 かつて三神と対立した『名も無き神々』の眷属。人間とは比べ物にならない大きな力や比類なき魔力を持つ。太古の昔大陸を二分した『聖魔戦争』の際、人族に敗れ姿を消した。現代でも人族に紛れて暮らしているとの噂もあるが、見つかれば迫害の対象となる。

魔物

 『名も無き神々』が『聖魔戦争』の時生み出した生き物。凶悪であり人族を襲う本能を持つ。今でもダンジョンの奥などに生息しており、見つかった場合討伐の為冒険者が派遣される。

宗教

 大陸の人族は主に三柱の神、太陽神デイウス、月の女神モレア、星の神々を信奉している。

太陽神デイウス

 太陽の神、男神。大神官であるイデール帝国の皇帝を頂点として各地の神殿に神官がいる。秩序と力を司り、法律の神でもある。

月の女神モレア

 月の神、女神。レガリア王国の聖母を頂点として各地の教会に司祭がいる。公正と調和を司り、家庭の神でもある。

星の神々

 星を司る多数の神々。それぞれの神に性格がある。東方諸国連合では都市国家ごとに別の星の神を守護神と定めている。

名も無き神々

 魔族の信奉する神。かつては名前も神格もあったのだが、魔族の追放とともに忘れ去られた。

魔法

 魔法には元素魔法、神の奇跡、黒魔法の三種がある。

元素魔法

 地火風水などの元素を使った魔法。ほとんどが攻撃に利用される。冒険者が使う魔法はほぼこれ。なお、会議場である旧王宮には元素魔法を利用できなくする仕掛けが施されている。

神の奇跡

 三神の力で奇跡を起こす。かつて聖魔戦争の時代には死者すら復活させる奇跡があったと言われるが、現代では傷を治す程度が精々。三神それぞれの宗教では修行として冒険者の魔物討伐に同行し、彼らを癒す事を生業とする聖職者がいる。

黒魔法

 禁じられた魔法。洗脳魔法や魅了魔法など人の精神に働きかける魔法や死体を操るネクロマンシー、呪術などが該当する。かつては魔族が得意としていた。あらゆる国家で禁呪とされており、使用した者は魔女裁判にかけられる。会場である旧王宮には黒魔術の使用を感知する仕掛けが施されている。

機械

 機械文明は発達しておらず、一般的なファンタジー世界程度。銃は現在ドワーフ領で研究が始まった程度。

その他用語

革命派

 王政を廃し共和制を目指す勢力。一般市民から富裕層、騎士団や貴族に至るまで幅広い支持を集めている。ただし「新国王を処刑し共和制を樹立する」「新国王は国外追放し共和制へ」「新国王はそのままで立憲共和制を」など、様々な思想が入り乱れており、一枚岩ではない。また革命派を名乗り略奪を働く犯罪者などもおり、内情は統制出来ていない。

王党派

 新国王を釈放し王政を維持する事を目的とする勢力。旧貴族や聖職者などが主体だが勢力は小さい。「王政を維持しつつ国民の意見を聞く議会を作る」事を目的としているが、一般市民からは「王を釈放し市民を弾圧しようとしている」とみられる事もしばしば。

中立派

 革命派と王党派を和解させ落としどころを探す人々。穏健派が多いが両派の熱心な支持者からは「蝙蝠野郎」と忌み嫌われている。

騎士団

 レガリア王国の国家騎士団。実力主義であり冒険者出身の者も多い。国家に忠誠を尽くしている。革命時に王家より革命派の鎮圧を命令されたが出撃しなかった。

親衛隊

 王家に絶対の忠誠を尽くす王宮の警護隊。貴族の子弟が多く配属されている。革命時に革命派に対し徹底的な抗戦を行った為壊滅、今も指名手配犯として追われている。

冒険者

 魔物の討伐を生業とする人々。魔物の討伐以外にも大小様々な依頼をこなしながら生計を立てるなんでも屋。功績を立てると騎士団への登用や王家への仕官なども可能。東方諸国連合の中には冒険者出身の王なども存在する。
 レガリア王国、イデール帝国、東方諸国連合ともに『冒険者ギルド』の存在を公認しており、ギルドに登録した冒険者はこれらの国での活動を認められる。近年、都市に定住する者が増え登録者数は下降傾向にあるが、それでも成り上がるのを夢見て冒険者となる者は後を絶たない。

聖魔戦争

 数百年前、魔族と人族が地上の覇権を賭けて戦った戦争。人間やエルフ・ドワーフ・獣人などが協力して大陸より魔族を駆逐、地上は人族によって統治される事になった。
 レガリア建国神話もこの時代で、初代『聖女』のパーティーがレガリアに住むドラゴンを討伐、この地にレガリア王国を築いたとされる。

※追記

以上の設定以外にも「こんな設定が欲しい!」「こんなキャラをやってみたい!」という相談はいつでも受け付けております。また、質問がある場合にはGMクリフまでお知らせください。

NPC

サン=クルー・タイユラン侯爵 (PL:クリフ)

 50代、革命評議会議長。中立派。
 国内でも有数の大貴族。ほとんどの貴族が王家の味方になる中、彼のみは革命派とパイプを持ちそのパトロンとなる。革命勃発時には革命派と取引を行い己が革命評議会議長となり、王党派の中には裏切り者と見なす者も居る。

モレアの聖女・アリア (PL:アンヌ)

 王党派の代表。月の女神を信奉する国教において、枢機卿すら上回る権威を持つ「聖女」。慈悲深く穏やかな彼女の事は革命派の市民すら敬愛しており、民衆に対する影響力は絶大。ただ、あくまでも信仰面での話であり、政治的な影響力は低い。

冒険者ギルドのマスター・レド (PL:リッツ)

 革命派の代表。レガリア冒険者ギルドを統括するマスターで、冒険者の宿を経営している。近隣の村に出現する魔物の討伐依頼や荷物運びから冒険者一団の編成まであらゆる依頼をこなすレガリア一の冒険者の宿を経営しているだけあって顔が広い。

歌姫マルグリット  

 レガリア全土にその名の知れたエルフの歌姫。かつて高ランク冒険者パーティー「七つの丘」に所属しており、「七つの丘」解散後はレガリア各地を旅して歌を歌い、戦争で疲弊した民衆を鼓舞していた。彼女を信奉する者は多く、いつしかマルグリットは反王国の象徴へと祭り上げられそうになり、一時王家への反逆容疑で投獄される。冒険者ギルドの執り成しで釈放された後は王都の冒険者の宿で歌っていたが、新国王即位の儀式に民衆代表として歌を捧げに呼ばれ、そのまま処刑される。彼女の死はレガリア全土で革命が勃発する契機となった。 

賢人王ジルベール3世

 先々代レガリア国王。高度な魔術の使い手であり、魔術を学問として研究する体系を整備する。特に秘匿主義の魔術師ギルドを再編、魔術の管理および研究機関「魔導大学」を開校した事で「賢人王」の異名で呼ばれる。

ロジェ2世

 先代レガリア国王。三十年の長きに渡りレガリアを支配する。特筆すべき功績は無く、あまり人前に出ようともしなかった。漁色家であり数多くの庶子が存在すると言われる。

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