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Fact or Fiction の世界観及びNPC


世界観

時代背景

舞台は現代であり、現実世界と大きな違いはありません。スマホが普及している為、イベント中でもスマートフォンなどの利用が可能です。ただし、イベント中は現実世界の出来事・常識よりも作中の設定が優先される為、スマホを利用する事等は推奨致しません。また、スマホを利用したPL発言や他PCとのやり取り等はご遠慮下さい。

ロンバルディア共和国

舞台となるのは南欧のとある小国、ロンバルディア共和国です。
かつてはロンバルディア大公国という名前で、地中海に面した美しい国でした。しかし15年前、インフレにより経済が崩壊。各地でのデモが暴動へと発展した結果、凄惨な内戦へと突入します。国を治めていた大公家はそのほとんどがクーデターによって処刑され、貴族たちは財産を放置して国外へ亡命しました。
大公家の消滅後も権力を巡り各派閥は内戦を継続していましたが、最終的には『国民戦線』と呼ばれる政党が実権を握ります。この国民戦線を経済的に支援していたのがデュシャンです。彼はその財産を国民戦線に投資し、見返りとして大公家および貴族たちの残した美術品を接収します。デュシャンはヨーロッパ各国の富豪たちにそれを売り捌き、得た外貨で国有企業の株を独占。ついには国民戦線を凌いでロンバルディア共和国内で比類なき権力を得ました。ロンバルディア共和国の実質的な主はデュシャンだというのが、国内外共通の認識となっています。
内戦の影響はいまだ残っており、貧富の格差が激しいのが特徴です。首都にはスラム街があり、犯罪も日常的に起こっています。基幹産業はレアメタルの採鉱および精錬ですが、地方の鉱山や工場では奴隷を使っているという噂もあります。

画家ヘンリクス

ロンバルディア共和国出身と言われる正体不明の画家です。
8年ほど前から市場にその絵が出回りはじめ、各国で人気が高騰。しかしその作品にあまりに贋作が多い為に真贋の鑑定が難しく、真作と鑑定された絵には現代画家としては莫大な値段がつけられていると言います。そのほとんどが富豪によって買い占められている為に美術館で見る事も出来ず、好事家たちの間では「幻の画家」と言われています。

ロンバルディア大公国(7/25更新)

ロンバルディア大公国は地中海に面した南欧の小国です。
古くは各地の諸侯たちが自主的に領有する小さな辺境でしたが、1815年にウィーン議定書によりこの地方を治める大公家が正式にヨーロッパ諸国に認知され、ロンバルディア大公国が発足。初代大公マクシミリアンはフランス王家に連なるマリー・アンナ(マリー・アントワネットの孫娘)を嫁に迎え大公妃としました。

その血縁からフランスとは終始微妙な関係にありましたが、第三共和政以後は和解。フランスの強力な後ろ盾を得てロンバルディア大公国は発展します。主にヨーロッパ貴族や富裕層向けのリゾート地としての需要が高く、各地の富豪たちはロンバルディア大公国で休暇を過ごすのが通例となっていました。一方で農耕地が少ない為に経済基盤は弱く、貧富の格差が社会問題と化していました。

二度の大戦ではフランスの味方をした為にドイツと敵対するも、戦略的価値の無いロンバルディアは戦地となるのを免れます。第二次大戦後の経済復興とともにリゾートしての需要は高まり、1980年代の冷戦終結と共にヨーロッパ各国の旅行往来が増え、ロンバルディア大公国は最盛期を迎えます。大公家は各国の貴族社会との繋がりを深め、国際社会での確固たる地位を築きました。
民主化を求める声もありましたが、小国故に大公家と貴族社会に対する信頼は厚く、この時点では少数意見でした。

しかし2000年代に入り状況が一変します。突如国内で大規模なインフレが発生。食料品や生活必需品まで含めた物品の価値が高騰し、折しもコソボ紛争が重なったために食料品の輸入事情が悪化。経済基盤の弱い大公国には打開策が打ち出せず、地方では餓死者も出るなど大公国の経済は急速に破綻します。
大公家はヨーロッパ各国に緊急支援を要請しますが、その時既に首都ではデモ隊と治安部隊が衝突。間もなく大規模な内乱へと発展しました。貴族たちは財産を持ちだす暇も無く身一つで逃走するか、あるいは反乱軍により殺害されてしまいます。
ヨーロッパの首脳たち、特に大公家と繋がりの深い各国王室は反乱軍首脳と交渉を行い大公家の人々を救い出そうとしますが、既に国内の状況は反乱軍ですら統制出来ない大混乱へと陥っていました。大公家の人々は大公マクシミリアン8世を含めてそのほとんどが怒れる群衆に殺され、有象無象の市民の遺体と共にまとめて火葬されたと言われています。

大公家の所持していた絵画など美術品や伝統ある宝飾品類は、現在デュシャンが所持していると言われています。

NPC

マクシム・デュシャン(PL:クリフ)

50代
ロンバルディア共和国に住む大富豪で、その総資産は1億ユーロを超えると言われています。EU政財界との繋がりも強く、ロンバルディアでもっとも名前の知られる人物です。
その半生は謎に包まれており、彼がどんな生まれなのか、国民戦線へ投資した金の出所は何処なのかを知る者は居ません。何人かのジャーナリストが彼の半生を探りましたが、多くが口を噤むか、行方をくらませています。犯罪に加担していたとの黒い噂も絶えません。
性格は気難しく極度の人間嫌いで、人付き合いはほとんどありません。親族は一人息子以外におらず、普段は自らの屋敷で信頼できる少数の使用人と共に暮らしています。

リチャード・デュシャン(PL:クリス)

20歳
デュシャンの息子であり、彼の後継者と目されていました。若い頃から英才教育を施され、ロンバルディアの大学を首席で卒業しています。性格はデュシャンと正反対で明るく社交的であり、社交界でも人気の若者です。
しかしオークションパーティーの開催により彼がデュシャンの後継者ではない事が明らかにされます。本人はその事について何も語ってはいません。

執事 アセン・ベルメール(PL:だん)

30代
デュシャンに仕える執事で、邸内の事一切を取り仕切っています。
人間嫌いであるデュシャンが特に信頼する人物で、身の回りの世話一切も彼の仕事です。執事になったのは数年前で、過去については邸内の使用人たちですら知りません。その為、使用人の中には突然執事となった彼を良く思わない者も多いようです。
性格は冷静沈着、何事にも物怖じしない胆力を持っています。

メイド長 ヒルダ・カッセル(PL:アンヌ)

30代
デュシャンに仕えるメイドたちの長で、屋敷内の家事を取り仕切っています。面倒見の良い性格で、てきぱきとメイド達に指示を出す傍らリチャードの身の回りの世話もしています。紅茶を淹れるのが得意で、デュシャンは必ず彼女の紅茶でアフタヌーンティーを楽しむのが日課になっています。
性格はサバサバしており、浮いた話のひとつもありません。

料理長 ライア・コードベル(PL:リッツ)

50代
デュシャンに仕える料理人で、邸内の食事に関してを取り仕切っています。
極度の人間嫌いであるデュシャンは「他人が作った食事」を信用しませんが、料理長である彼だけは別であり、自分の口に入る物は紅茶以外すべて彼に作らせています。邸内では最古参の使用人であり、生き字引のような存在です。
性格は温厚で、他の使用人たちからの信頼も厚いです。


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