vtuberの音楽2023そして2024へ

すでに悪い方で激動の2024年。もう今年の分はできったと思いたいね…
というわけで2023年もいろいろとあったvtuberと音楽をみつつ、2024年どうなっていくか、考察などしてみようと思います。

話題の構成としては、
1,大手vtuberが音楽方面で大きく躍進
2,個人vtuberでも事前の準備と少しのお金でぐんと伸びた2023年
3,昔とは大きく異なる音楽系Vリスナーの構成
4,vtuberの音楽を支えてきた古参勢の勢いの衰え
5,vtuberオリジナル曲を紹介するイベント0
6,vtuberの音楽2024年どうなっていくか、どうするべきか
こんな感じで。今思っていることを書き殴ってるので見ずらいし、マイナスの話題も多いので、見たくない人はここまでで。
あと、あくまで個人的な感想なので意見は不要です。



1,大手vtuberが音楽方面で大きく躍進

これはvtuberに関わっているなら、一度は聴いているでしょう。大きく語るまでもないかもしれません。

テレビも含めた各メディアですさまじいバズりっぷりを見せて、2023年を席巻した3曲になりました。
普通に街頭でvtuberの曲が流れる時代。
本人人気の強いところではありますが、星街のすいちゃんはv界隈全体を見てもトップレベルの歌声で、歌唱力でも見せつけた、むしろ最初の起爆剤なので、歌唱力で惹きつけたといっていいでしょう。

彼女が所属するホロライブは、音楽グループもスタートさせました。

個人的に、以前から大手にもっと音楽に目を向けてほしいと思っていたので、非常に良い流れだなと。
にじさんじさんでも音楽ユニット活動が活発化するようになり、良い方向でこの流れが続いていってほしいと思うばかり。

2,個人vtuberでも事前の準備と少しのお金でぐんと伸びた2023年

いろんな歌がうまい個人勢、新人vtuberを多く発掘した一年だったんですが。
・ショート動画を多く投稿して登録者を伸ばす
・準備中の段階で歌ってみた動画を投稿してそれに広告を打つ
(実際に広告を打っているかどうかはわかりませんが、その動画だけやたらと再生数が高いとかあるとそうなんだろうなと見てます)
・ある程度伸びたところですかさず初配信
という手順を踏んでいるvtuberさんが、初動で大きくのびるパターンが多かったですね。
登録者1000人も行かない前から配信の同時接続が100~300人で安定しているvsingerさんを何人もみました。
きちんとシステムを理解して、数字とにらめっこできた方が勝っている。
いいことではあるんですが、一方でこの辺をしていないvsingerさんは、どれだけ歌がうまくても才能があっても今まで以上にのびない環境になってしまっており、ゆっくりと進んでいきたいと考えている方にとっては厳しい環境になっていると言わざるを得ません。

3,昔とは大きく異なる音楽系Vリスナーの構成

昔、と言っても3,4年前ですが。
昔は音楽系Vリスナーそれぞれに個別の推しがいつつ、他の音楽系vtuberもみているみたいなパターンも多かったんですね。
vtuberさんの中にも交流を大事にするタイプの人も何人かいて、その姿勢にファンが似た、というのが大きいと見てます。
ファンは推しに似る。
なのでファン人数は多くないものの、紹介等で音楽系vtuberの情報が流れるとしっかり登録者1000人にはいく、みたいな流れがあったように感じています。
一つの塊と場所が確かにあったな、と感じています。
ところが現在。vtuberファン全体の人数は昔とは比べ物にならないほど増え、その中で音楽や歌が好きな人たちも相対的に増えました。
しかし、取りこぼされる才能は増えたように感じています。
なぜか?それはファン同士の動きがなくなってしまったからではないかと。
各所で大きなファンの塊と小さなファンの塊が個別に出来上がってはいるものの、そこに接点がない。
これはグループ化、箱文化のせいかなと個人的にはとらえています。
箱には囲い込む要素と外への壁という効果があるので。
運営は囲い込み、そこに所属するvtuberもその方針どおりに動きます。結果、ファンもそれに似るのです。
ファンは推しに似るんです。

昔ながらのいろんなところに首を突っ込むファンもかなり減りました。
vtuberも引退しますが、ファンも引退しているんです。
今のままが続けば、大きな箱以外はつぶれて、そこのファンは移動、ではないでしょう。なにせ動くことを知らないわけですから。
この界隈からはいなくなってしまうでしょうね。
大きな塊の隙間から、今後も才能がこぼれおちていくことになります。

4,vtuberの音楽を支えてきた古参勢の勢いの衰え

黎明期から音楽系vtuberとして頑張ってきた人たちが、ここにきて引退、または活動縮小へと向かってしまった1年になりました。
大手や新規箱のvtuberに人が集まり、新規のファンの獲得が難しくなってきたのが原因かなと考えています。
3,でいったように、大手や新規箱のvtuberファンは流動性がありません。ファンの全体数は増えても、古参vtuber側へ人の流れはないんです。
こういった中で、横のつながりや広がりを大事にする古参vtuberさんが力を失った結果、5の現状へつながったのではないかなと考えます。

5,vtuberオリジナル曲を紹介するイベント0

音楽を止めるな!から始まった、vtuberの音楽を紹介する大型企画がここ数年何度かありましたが、2023年はついに0となりました。
(ぽんぽこ24で少し紹介してもらえましたが、純粋な音楽企画ではないので、ここでは0とします)
個人的にですが、かなり環境にマイナスに動くのではないかと危惧しています。

vtuberの中に音楽という環境が出来上がったのは「音楽を止めるな!」の影響がかなり大きかったと思っています。
vtuberになってオリジナル曲があれば、大きな場で、たくさんの人たちに聴いてもらえる。
こういう話が外に伝わり、オリジナル曲を聴かせたいクリエイターが集まり、オリジナル曲があれば自分の歌を聴いてもらえるのでは、ファンが増えるのではと考えた人たちがオリジナル曲を依頼する。ファンもオリジナル曲があれば推しがのびるのでは、と考えオリジナル曲を望むようになる。いざでれば応援のためにめっちゃ聴く。
こうやってオリジナル曲を聴く耳ができ、聴いてもらえる環境になったと考えています。
インディーズ界隈でオリジナル曲を聴いてもらえる環境はボカロ以外になく、手あかのついていない、新たで貴重な環境でした。

考えてほしいのですが。
誰も知らない見たこともない一般人に近い人のオリジナル曲なんか普通聞くと思いますか?
それを聞く環境になっている、聴き手がいるボカロ界隈は本当にすごいし、同じくvtuber界隈はすごいんです。
すごくて貴重な環境なんです。

そういう環境が1年なかった。これがもう1年続けば、新しいvtuberも新しいファンもオリジナル曲に価値を見出してくれなくなり、環境は崩れるでしょう。
オリジナルがあり、クリエイティブであるからこそ界隈、環境というのはできると考えています。
そこがなくなればもう同じ形ではなくなる。歌い手の一形態として残るのみになると思われます。
歌い手とvsingerを区別しているのはオリジナリティがあるかないかなんです。

6,vtuberの音楽2024年どうなっていくか、どうするべきか

vtuberの音楽2024年どうなっていくか。
大手に関しては、今年の成功をどうとらえるかにかかっていると思います。
音楽方面から人の流入があったと思っているなら、力を入れるかもしれません。
しかしながら、今ある大手箱運営陣は、正直に言わせてもらうと音楽に対して無知すぎます。
センスもなく、内部にそういった専門機関もないことから、勝手に失敗して勝手にあきらめる可能性も大いにあります。
個人的には注視しつつ、可能な範囲で応援をしていければなと思っています。
企画が伸びれば個人勢へ、界隈全体の恩恵は出てくると思うので。
あわせて、「音楽を止めるな!」のような企画をしてほしいという声を上げていきたいと思います。
やってほしいと誰かが言わなければ始まらないと思うんですよね。

個人勢は今のびるためにショート動画やtiktokを中心に活動していますが、音楽系歌系のvtuberもその傾向が強いですね。
これ、単に伸びることを狙うのであれば流行の曲をカバーするのが手っ取り早いです。フィードに乗りやすいのは各自の数字を見るとあきらか。
その関係上、オリジナル曲は伸びません。伸ばしたいだけならオリジナル曲はいらないんです。
伸びるためだけにやってるんじゃないし!!!という人もいるでしょう。わかりますが、自分が言いたいのはそういうことではありません。

伸びたい人にオリジナル曲の需要がなくなる=オリジナル曲総数が単純に減る

vtuber界隈からオリジナル曲の数が単純に減るのが一番の問題なんです。
それだけ目につきにくくなりますよね。それはファンから興味を忘れさせる大きな一因になります。

これに関してなんですが、逆にオリジナル曲を使ったショート動画をバズらせることができれば?
「バズりやすいネタ+オリジナル曲」でバズをねらうわけです。
ゲームのスーパープレイ、小ネタ、あるある系、そういう動画のBGMにオリジナル曲を使えば、オリジナル曲はフィードに乗るだけでなく、他の動画作成者にも使われ、爆発的に広がる可能性もあるかと。
というか、現実に曲が流行る場合の一つの流れがこれですね。
もちろん、「バズりやすいネタ+流行の曲」のほうが注目されやすいでしょうから、イバラの道ではありますが、やってみる価値はあると思います。
オリジナル曲所有者自身でショート動画をつくるのも良いですが、動画作成者さんにつかってくれるようお願いしても良いのではないかと。
ファンがつくるのももちろん良いですね。

とまぁ色々書きましたが、どちらにせよ新たなアクションを起こさなければ、vtuberのオリジナル曲環境は崩れる可能性があります。
何もしなければ、大手の音楽企画、オリジナル曲戦略がうまくいくかどうかだけの話になってしまいますね。
自分も小さな力、弱者ではありますが、何かして行けたらなと思います。この環境、界隈が好きなので。
それでは。




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