どうしちまったんだよLDH!?LDHエンタメの臨界点「舞台 ETERNAL2〜荒野に燃ゆる正義〜」見どころレポート!!

本日よりアーカイブ配信される舞台「REAL RPG STAGE 『ETERNAL2』ー荒野に燃ゆる正義ー」。皆さまにもぜひ、LDHがこの暑さでどうにかなってしまったのではないかと心配するほどの傑作を鑑賞していただきたく、当記事を書いております。

あっっ!!そこのハイロー好きな人!ぜひ見ていってください!かっこよく戦うイケメンとかマッチョがいっぱいいるんで!!(雑)(なるべくデカい層に媚びを売っていく)

ただのイケメン舞台だろとナメてかかった方が、スカッと気持ちよくぶっ飛ばされることができますよ!!(「こ、こいつ……つええ……っ!」のモブになれます!!)

Q. 前作ってどこで見れる?
A. すまない……残念ながら前作を見る手段はない……。けど、前作とはまた別のお話なので、話がわからなくなることはないはず!

~超簡潔あらすじ~
原作はこちらのRPGゲームで、西洋ファンタジー系の世界観。
舞台では、亡国の王子レンブラント率いる「聖なる誓約団」(国の正規軍ではない)と、オルド軍(獣人系の多民族集団)の戦いを描いています。人間たちが先住民のオルドを北に追いやって国を作ったことが、争いのそもそもの原因です。
前作では、弟であるレンブラントと腹違いの兄リーフェンが、彼らの母国である亡国ロッツフォート公国の王座をかけて戦いました。

今回敵対することになる「ニクラス部隊」には、「オルドと人間のミックスルーツを持つ」者達が登場します。
この!安易に「ハーフ」と言わず、「ミックスルーツ」って言葉を使ってる時点で何か、感じるものがありませんか……!

Q. LDH知らないけど大丈夫?
A. 全然大丈夫!EXILE系の事務所だよ!なので殺陣をこなす身体能力や、抜群の歌唱力が保証されております。演出も見事で、脚本にも技術力があって話がわかりやすい!

別途ネタバレを含む感想記事をUPしたいと思っているので、プレゼン用のこちらはネタバレ無しとなっております。

↓ライブ配信・アーカイブ配信購入はこちらから!

https://theater-complex.jp/movie/list/eternal

昨年上演された「ETERNAL」が大好評だったことから、前作同様THE RAMPAGEの中からキャストを追加し、たぶんジパングオペラ繋がり?で福澤侑さんをお呼びして上演されることになった「ETERNAL2」。

……2。

2は魔の数字。1作目が名作であるほど「2」「続編」への恐怖、プレッシャーは高まるというもの。

そして今回は「演技初挑戦のメンバー」が加わったことだけでなく、「稽古期間が1ヶ月(ライブも並行してやりつつ!)」というクレイジーな状況(私だったら毎日下痢になってたわ……。)による不安要素があまりに大きく、ドキドキして夜しか眠れなかった。

そして公演初日。

……結局、土曜日だけ鑑賞の予定が、急遽日曜日のチケットを購入しマチソワしてしまった。舞台パートがとにかく衝撃的すぎて、ライブパートのパフォーマンスがまったく頭に入ってこない。
こんな贅沢なことってあるか!!??推しグループがこんなカッコいいアクションのある、良質な脚本で舞台をやってくれるなんて、今年の運をすべて使い果たしてしまったみたいだ。まだザワクロスに使う運が必要なのに……。ま、いっか……我々にはETERNALがあるし……。


見どころ①【脚本】

脚本がいい。これに尽きる。ほんとにこれLDH内製なのか……?と産地偽装を疑うレベル。
この世にオタクとして生を受けてからいくつもの作品を見てきたが、「ETERNAL2」はその中でも特に「バランス」に優れた脚本だと感じる。前作にも、バランス力を感じていた。
殺陣、テンポ、キャラ立ち(キャラ萌えとも言ふ)、メッセージ性、作品内リアリティ(説得力)のバランスが取れている。

今作は、明らかに現実世界を意識した、戦争・人種間対立というテーマのために1作目以上にファンタジーとリアルの境界が薄い。メッセージ性の持たせ方によっては、「うるせ~~~!!!知らね~~~!!!ETERN  AL」(伝わるのかこのネットミーム)になってしまいかねない。しかし、バランスの取れた脚本のおかげで説教臭すぎることもなく、鬱になりすぎることもなく、テーマを捌ききれずに白けることもなく。それでいて、アクションや歌と踊りで楽しませてくれ、LDHのエンタメとして成立している!

金稼ぎたいだけなら、イケメンキャストでてきと~~に学園モノとかラブコメとか雑BLとかやっときゃえーのにね!!!

異質だ……。どうしちまったんだよLDH……。輸入舞台、輸入ミュージカルではなく、LDH内製でこれをやれたというのが、謎of謎。LDHの新たなエンターテインメントの形を見せていただいた。鑑賞直後、これはLDHエンタメの臨界点だなと思った。

「みなさ〜ん!学校や仕事、毎日大変なことがあると思いますが、今日は全部忘れてひとつになって盛り上がっていきましょ〜〜!」

……みたいなものがLDHエンタメの王道だとして。

ETERNALは我々に向かって「考え続けろ」と口を酸っぱくして伝えてくる。「現実を忘れよう」ではなく「現実を考えろ」と……。 

なんだろーな、この脚本。サイボーグ009の戦争と平和、憎しみと悲しみの雰囲気にも似てません?石ノ森ヒーローの歩む道……(tiktokを使いこなせない年齢だということだけが伝わる例え)


見どころ②【アクション】

前作は剣アクションだけだったが、今回は槍、斧、鉤爪、銃などの様々な武器の使い手が登場!見応えありまくり!やっぱり武器が色々出てくるとRPGっぽさが増してウズウズするぜ~!

掃除道具のT字箒をクルクル回していた頃の記憶が蘇る!やっぱクルクル回すのってカッコいいわ!私も手頃な長い棒クルクルしたい!

稽古期間の短さを感じさせない武器さばきは見事。そして、前作を超える集団戦闘は目がいくらあっても足りない。大きなセットをフルに使い、そこかしこでカッコイイが大渋滞!前回は少なかった、主要キャスト同士の熱いバトルも見逃せない!アクション好きにはゼッタイおすすめの舞台!

でかい奴は2人一気に相手にできるとか、仲良くケンカしてるコンビが協力して戦うといった対戦カードの「あるある」をしっかりやってくれるのも満足度が高い。

各人の戦い方には、前回同様キャラクターの性格が表れていて、セリフだけでなくそこでもキャラクターを表現している。今回はアクションの中にうまくキャラ同士の会話を入れて話を進めたことで、会話だけのシーン、というのが少なくなり前作よりもテンポアップ。上演時間は90分以下と思われるが、その中に満足のいく脚本と大量のアクションが詰め込まれており、中だるみすることなく一気に駆け抜けることができた。普通にすごい。ありがとう……それしか言う言葉が見つからない……。


見どころ③【キャラクターとキャスティング】

脚本の特徴として、キャラクターの性格がアニメや漫画のテンプレ的にデフォルメされていてわかりやすい。リアルRPGステージの名前は伊達じゃない。

しけしそれは、キャラがつまらないということではない。一度舞台を見れば、語られていない彼らの過去を想像してしまうだろう。

今回主人公一行と敵対することとなるニクラス部隊の面々も、我々と同じような血の通った人物であることがしっかりと描かれている。姿かたち、動き、話し方、考え方など、すべてをうまく組み合わせて全キャラがキャラ立ちしている。魅力的なキャラクターは良い作品に不可欠だ。

中の人を知っているLDHファン(THE RAMPAGEファンなら特に)ならではの楽しみ方として、普段の姿・関係性とのギャップで二度美味しい部分があるといえる。

ファンでない方には、ぜひLDHというイケメン・ダイバーシティ先進企業ならではのキャスティングを楽しんでもらいたい。

いかにもRPG顔(?)のシュッとしたイケメン、私より二の腕細そうな男、色白で小柄な男、そしてソファからはみ出す大男。そしてそして、う~っ!!小マッチョ中マッチョ大マッチョ!わーいマッチョ大好き!アクロバティックな動きが得意な翔平くんは小柄ながらノースリから見える腕がマッチョだ!RIKUさんは鎧の下にあるマッチョボディの圧が伝わってくるし、だからこそ何人もの剣を跳ね返すのも納得だ鍛え方が違うッ!!極めつけに海青くんの筋肉は完全に衣装そして"武器"の一部。マッスル戦車!でかまるちゃん!ウ゛キ゛ュ゛ーーー゛!!!

そしてそして、俳優の福澤侑さんは流石、静かな佇まいだけでキャラクターの様々な感情や心の声を表現しており、ほぼランペな舞台の上でも存在が光っていた。

……とまあ、語りたいことは色々あるが、ネタバレしないで話すのはやっぱり難しすぎる。
確実に言えるのは、「オタク」の大好きなもの全部盛りだということだ。

ハイローのトンチキさをきっかけにLDHファンとなり、王子が大渋滞で涙出して笑い、ライブエンタメでわいわい盛り上がってきてからの、ETERNAL。いま、エンタメ企業としてのLDHに新しい可能性を見ている。この先のLDH舞台、ミュージカルの展開にワクワクが止まらない!各自ハンカチを用意して出陣だ!

いや、マジで作りが良くて面白いんで、オタクのひとはいっぺん観てみてください。

↓ライブ配信・アーカイブ配信購入はこちらから!
https://theater-complex.jp/movie/list/eternal

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?