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彼の好きなところ

私は彼の何が好きだったんだろう。

ふと何をしているのだろうと気にかかる。
写真を見て思い出して考えてみる。

ずっと付き合い続けてきたのは、
「一緒にいて落ち着くから」だった。

彼の何が好きなの?どんなところが好きなの?と友達から聞かれると、
上記の理由しか出てこなかった気がする。

私は「彼氏」という“存在“が欲しかったんだと思う。
「彼氏」と神戸に行った。「彼氏」と顔をくっつけて写真を何枚も撮った。
「彼氏」と夜景を見に行った。「彼氏」とプレゼント交換をした。
「彼氏」とお揃いをした。「彼氏」と有名なカフェに行った。
ディズニーに行った。海に行った。水族館に行った。今まで泊まったこともないよようなオシャレなホテルに泊まった。ラブホに泊まった。
・・・

確かに純粋にお互いのことが大好きだった時はあった。
アッツアツの時期。
でもある時を境に、なんだか違ってきた。
こういう出来事や初めて訪れる場所、いい雰囲気になることをしていたから
「私はこの人のことが好きなんだ」と、
もう好きじゃないのに、嫌だなって感じていた部分があったのに
好きなんだって脳が勘違いしていたのではないかな。

デートするためにオシャレする「私」が好きだった。
デートして「彼女」ポジションの「私」が好きだった。
写真を撮って可愛く映る「私」が好きだった。
愛されている「私」が好きだった。

結局は、付き合っていた彼よりも「私」のことが好きだったのかもしれない。


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