見出し画像

台風波のち養蜂

今朝は台風2号からのうねりを狙って早朝から出動。
ラインナップには友人知人多数で良い雰囲気のなか、やや波数が足りない感じだったけど何本か良い波乗らせてもらいました。
アフターサーフは朝たっぷりとタンブラー2本に淹れたグアテマラ サンタクララ農園のコーヒーを友人とシェアして飲みながら良い波が続く海を眺めるという贅沢時間でした。

画像1

昨晩からNo.2群が気になって仕方がなかったけど、facebookにシェアしたnoteを読んで下さった養蜂繋がりの経験豊富な方からアドバイスをいただきました。
それは、No.2が無王群である可能性
無王群の末路は働きバチたちが産卵を開始することにより一時的に小さな雄蜂が増え、その後に蜂数が減るのに反比例してスムシの巣窟になるという無残なものです。
そしてその対策として王台の移植を思いつき、その方法についてご教示いただきました。

No.3群は理論上3/27頃までは分蜂の可能性がある群です。
息を吹きかけて巣板を確認するとやはりまだ未羽化の王台が複数確認できました。
この王台をNo.2群に移植する試みです。

何度も書いていますが、女王蜂はひとつのコロニーに1匹だけ。
先に誕生した女王蜂は王台を潰して新女王の誕生を妨げますが、大きな巣ではそれは完全ではなく、淘汰を免れた新女王蜂が分蜂するといわれています。
これには諸説あると思いますが、私が参考にしているのはミツバチの研究で有名な玉川大学の吉田忠晴先生の研究です。

つまり今回懸案のNo.2の内部において、新女王蜂に何らかの異変があり無王化しているのなら、移植した王台から羽化した女王蜂が新女王となってくれることが期待できますし、もし無王でなく女王蜂がいたとするなら、どちらかが生存して群の存続をより高い可能性で見込むことができます。もちろん移植が成功しその後の成長が正常であった場合の話ですが。

ともあれ、アドバイスに従って初めての試みである王台の移植にチャレンジしてみました。これも複数群を保有しているからこそトライできることで、3年目にして得難い経験です。

かなり緊張した作業ではありましたが移植は無事に完了しました。
(改めてみてみると選んだ王台がやや小さかったかもしれない。もう一つ移植しようかな...)

このような王台の管理は西洋ミツバチの養蜂では至って一般的な管理の一つですが、重箱式のニホンミツバチ養蜂ではあまり聞いたことがありません。
巣枠式でニホンミツバチ養蜂をなさっている方はこのような王台のコントロールによる群の人口分割も当たり前になさっています。

このようにかなり専門的な内容についての新しい情報やアドバイスをSNSのコミュニティからも多くを学ばせていただいていますが、研究熱心で生態等の知識が豊富な方ほど、こちらの熱意と誠意が伝われば惜しげもなくその知恵を分けてくださいます。
自分も倍増した飼育群を手掛けることにより、これから倍増するだろう経験から得る知識をなるべく理論的に解釈したうえでアドバイスできるようになりたいものです。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?