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なぜか謎めいている巣枠式

前回の記事のつづきです。

さて、依頼のあった自然巣の撤去ですが、私にとっては撤去ではなく保護捕獲のお題です。
来春までに準備しようと思っていた巣枠式巣箱はまだまったくの未完成。
巣枠の構造についても情報を断片的に収集していた最中であり、確定的な設計図を得ていません。
ニホンミツバチの巣枠式巣箱で有名なところだと、カ式や洋蜂で一般的なラングストロス式巣箱の改造型、最近SNSでの投稿が目立つ新型などなど…があるようです。

固有の名称がついているような巣枠式のニホンミツバチの巣箱に関しては特許を取得されているものもあり、ネットにおいてもその寸法は公開されていないようです。(公開されているなら教えてほしいです。2012年1月号の現代農業にカ式の情報があると知り、ヤフオクで購入してみましたが、参考にはなるものの断片的な情報にすぎませんでした。)
もしそれらの巣箱を模倣するにしても、高額な巣箱を購入しなければなりません。

私は商売としての西洋ミツバチの経験がありませんので判りませんが、巣枠式を推奨する人は商売熱心な方が多くその情報も飯のタネなのか、たくさんの情報に溢れている重箱式と比較すると情報公開については閉鎖的なように思います。これも巣枠式養蜂を始めるにあたってのハードルを高くしている理由の一つだと思います。

それでも実践的に巣枠式に取り組まれている先達の中には、惜しげもなくその情報を教えてくださる心の広い御方もおり、私もその恩恵にあやかり凡その寸法図は入手しておりました。(私が考案したものではありませんので公開はできませんが)
そして途中まで組み立てたところでまた構造に改良を加えたくなり、未完成の巣枠を1年ほど放置したままになっていたのです。

今回の依頼をなるべく早めに対処したいという気持ちがあり、納得がいかずに未完成となっていた巣枠をそのまま仕上げてしまうことにしました。
仕上げるにあたって春の分蜂群ではなく営巣群の移設であることを考慮して当初の想定と違う組み立てをしました。

鳥居型の予定をロの字に変更

とにかく今回は手本として全く参考にならない巣枠なので、不要な情報となる寸法等は記しませんが、今回のことで色々と解ったこともあるので、将来的に自分なりの巣枠式ができた暁には公開することでまた情報交換のきっかけにしたいと考えています。

使用前に蜜蝋を塗布しました

また、巣枠だけではなく巣板のミツバチを捕獲する吸引機も作成しました。
こちらはまた別の記事に詳細を書こうと思います。

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