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養蜂家の春は忙しい

昨日全群の内検を行った。
比較的大人しいとされる日本ミツバチといえど冬場は気が立っており不用意に近づくとドスンとやられる。(実は一昨日も目尻をやられた)

春深まるこの時期の内検の目的は主に雄蜂発生の確認です。
女王蜂はもちろん働き蜂は全て雌で構成されているミツバチのコロニー。新たな女王蜂に巣を受け渡し既存の女王が巣別れする分蜂という一大イベントに際して、同時期に発生するのが雄蜂です。一回り大きな真っ黒い姿の雄蜂は新女王蜂との生殖のための器官はもつが毒針はなく、一見蝿のような風体です。

またその雄蜂の発生も雄蓋陣笠といわれる羽化の時にハニカムから落下する穴の空いた特有の形状のもので確認することができます。


分蜂タイミングを予見することで、新しい巣箱(数ヶ月前に制作し灰汁抜きしたもの)や分蜂群捕獲道具などの準備に忙しくなってきます。

今期分蜂を期待できる3群の現状は底板ギリギリ届くまでに巣碑は大きく成長し、花粉を運び入れる働き蜂の多さから女王蜂の産卵も最盛期であることが伺えます。
もうこの時期には敢えて箱を継ぐことはしません。
狭くなった巣箱からの分蜂を促し、また分蜂後に巣に残る蜂の密度を下げ過ぎないようにする狙いです。

↓3段の群

↓4段の群

↓5段の群

早ければ来週にも第一分蜂があるかもしれません。
ロースタリーと蜂場を慌ただしく往復することになりそうです。

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