6人目出産と病気が発覚したあの日⑥

実はわたしは
脳の病気になるのは今回が2回目でした。


1回目は9年くらい前のこと。

その時は血栓ができたけどすぐに流れたため
点滴治療だけで後遺症もなく済んだ。


だから今回も
手術になるとは思わず


手術だよと言われても誰のこと?みたいな。


そして手術で完全に治るわけじゃなくて
手術をしたことで合併症がでて
一生薬を手放せない身体になってしまった。

ホルモンや甲状腺などを身体に配信するところがダメになってしまい

下垂体機能低下症という難病になった。
国からの認定もおりて
健康保険も指定難病扱いになる。

わかりやすいところだと
生理はこない。
性欲もない。
母乳も出ない。

さらに尿を溜めるようにという信号も送れないから
尿崩症という、簡単に言うと尿が止まらない症状も。


なので副腎皮質ホルモンと甲状腺の薬と
尿を抑える薬を飲んでいる。
これが毎回結構高い。
けど難病認定されたので多少は安くなるからありがたい。


病気になってしまったことも
手術をしたことも
 
わたしはそんなにネガティブには捉えていなかった。

そればかりか
自分は社会の役に立つ人間として生きる使命があるんじゃないかと思えてきて
気力がわいてきた。

しかし
母乳が出ないことはまぁまぁショックだった。


なんとかなるんじゃない?
飲ませれば出るんじゃない?


5人の子どもたちには
浴びるほど飲ませることができた母乳。


たまにはミルク育児もいいかななんてのは
母乳が出る人の隣の芝生を見るような感覚だったんだなぁということを知った。


そして生理が来なくなったことも
ラクかと思いきや骨粗鬆症などのリスクがあるという。


他にもなくなったことでリスクが発生することが色々あるらしい。


こうして病気になって
見えない部分でバランスのとれていた人間の身体のしくみを学ぶことになり

人はそのままで素晴らしい

ことを改めて感じることになった。

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