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定年後 653 日目 SEL2070G ファーストインプレッション(6つの感想)


ハイキングで試し撮り

元日に購入した SEL2070G を持ってハイキングにいってきた。動作テストを兼ねてね。
このレンズは α7S3 用に購入した。SEL1635Z からの乗り換え。
ほぼ動画にしか使わない予定で、今回も写真は撮っていない。

動画も作ったのでよろしかったらどうぞ

半日使っただけだけど、第一印象をまとめてみるとこんな感じ。
いいところは多くのレビューで述べられている通りなので、今回は気になったところを重点的に書いてみる。


SEL2070G 各部名称(画像 : ソニーストア HP より)

1 小型軽量で取り回ししやすい

サイズ感・重量感は SEL1635Z と同じで取り回しが楽でいい。
SEL1635Z は筐体が金属で、質量が 518 グラム。SEL2070G はプラスチックで 488 グラム。サイズ感もほぼ同じ。
ただ、プラスチック素材のためか握った質感は少し劣る気がする。
ちなみにフィルター径は SEL1635Z と同じ 72mm なので、フィルター類を流用できて助かった。

2 画質・AF等はSONYクオリティ

基本的な性能はSONYらしい高水準。安心して使える。

3 微妙なリングレイアウト

最初に気になったのが、3 つのリングのレイアウト。
フォーカスリングとズームリングが隣接している SEL1635Z に慣れているせいか、SEL2070G の離れているレイアウトは使いづらかった。

2 つのリングの間にフォーカスホールドボタンを配置しているため、指の前後移動だけでできていたズームとフォーカスの操作が、手自体を移動させないとできなくなった。

また絞りリングが凹んだところにあるのも回しにくい。SONY のサイトには「手元を確認しなくても確実に操作できるように段差を付けた」みたいな解説が載っていたけど、それは本当かなぁ。

私は 3 つのリングをよく使う方なので気になってしまうのかもしれない。
ま、いずれも慣れると思うけど。

4 リングフィーリングも微妙

3つのリングとも回した感触はなめらかではない。プラスチック素材のせいなのかもしれない。
SEL1635Z は一眼レフフィルムカメラ時代の感触に近いものがあって気に入っていたので、ちょっと残念。 
使い込むと良くなるかもね。

5 フォーカスモード(AF/MF切替)スイッチが不安

フォーカスモードスイッチは思いのほか小さくて硬かった。爪を引っ掛けるようにして力を入れないと切り替わらない。

この位置にスイッチを付けるのは、手元を確認しなくても切り替えられるようにするためのハズ。
でも、大きさ・形状・硬さともそのようなデザインにはなっていない。

私は撮影中頻繁に切り替えるので少し苦労する。使い込むと多少はスムーズになるのかも知れないけど。
華奢なスイッチに見えるので、どのくらい耐久性があるかもちょっと不安。

6 レンズボディに指があたる

グリップを握ると中指がレンズにわずかにあたる。
最初のうちは気づかないレベルなのだけど、数時間グリップを握っていると苦痛になってくる。
私の指は標準的な形状に近いと思う。指の太い方やグロープを使う方はあらかじめ確認したほうがいい。


商品が歩み寄る時代。ユーザー歩み寄る時代。

少品種大量生産時代に青春を過ごした私は、工業製品に対する考え方が今どきの人とは少し違うかもね。

現代は多様なニーズに答えられるように、ひとつの商品でもさまざまなバリエーションが揃えられているし、いろんな機能が電子化されているのでメニュー設定で自分好みにさらにチューニングすることも容易になっている。
今の商品はいくらでもユーザーに歩み寄ろうとするし、商品側がどれだけ自分に歩み寄れるのかがユーザーの評価の中心になっているように感じる。

かつてはバリエーションも少なく、電子化されたメニューなどもなかったので、ものづくりのスタイルは根本的に違っていたように思う。
メーカーはとにかく厳選された良い商品を作り、ユーザーは時間をかけ腕をみがいて数少ない商品にどれだけ歩み寄れるかが重要だったんじゃないかな。

今どきの感覚でいろいろ書いたけど、SEL2070G はきっとすごいレンズ。
時間をかけ腕をみがくところから始めるつもりだよ。



2024 / 1 / 13

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