カルドハイム・シナジー系カード

 特定の部族やシステムを参照する系のカードをまとめてみました。そのタイプを持つカード自体ではなく、それを参照したシナジーなどを持つカード群です。

 上の列がコモン、真ん中がアンコモン、下がレア&神話レアです。枚数が多い場合は画像が2つに分かれています。

 機械的に拾ったのでかなり無理のあるものも混じっています。

・氷雪

画像3

画像6

 氷雪マナや氷雪パーマネントなどとシナジーのあるカード、という基準で集めたら土地以外の氷雪カードがほぼ該当しました。スゥルタイカラーに偏っていますが種類は豊富で。氷雪デッキというアーキタイプがスゥルタイで、あるいはそのうちの2色3通りで成立するかもしれません。


・墓地利用

画像3

画像7

 墓地のクリーチャーなどの追放がコストになっているもの、墓地からカードを回収するもの、リアニメイトなどが該当します。アドバンテージにつながるものが多く、コモンの種類も豊富なのでデッキのテーマになりうるでしょう。


・墓地肥やし

画像9

 折り返しはコモンです。

 切削やディスカードなど、カードを墓地に送り込むカード群です。墓地利用の下準備・継続利用を支えるもので、これらが確保できていないと墓地利用が活きません。


・予顕

画像8

 新キーワード能力だけあって予顕を持っているカードはたくさんありますが、予顕カードとシナジーするものはこれくらいです(夢貪りは厳密には少し違う)。白青に割り振られていますが、枚数が多くない上にレアリティ依存も高いので予顕デッキの再現性は高くないでしょう。


・誇示

画像9

 同じく新キーワード能力の誇示ですが、参照するカードはこれだけです。コモンもないので誇示デッキというアーキタイプは無理があり、このあたりのカードが取れていたら誇示カードを優先する、程度になるでしょう。


・2キャスト

画像4

 能力語は与えられていませんが白黒に割り振られたシステムです。アンコモンの3枚は強力でコモンにも存在するので、達成しやすい構成のデッキを組んでいくのが白黒のアーキタイプになるかもしれません。予顕と相性がいいのもポイントです。

・ライフゲイン


画像15

 白黒に割り振られていることが多いシナジーですが今回はレアに総ライフをチェックするカードが2枚あるだけでライフゲインで誘発する能力などもありません。ただレアの2枚は達成できれば強力なので狙ってみてもよいかもしれません。ライフを得るカードはそれなりにあります。


・オーラ

画像10

 白にはオーラ(エンチャント)参照カードが目立ちます。オーラを唱えるたびにドロー、のような強力なエンジンはなく、アドバンテージの損失を抑えられるので白(赤白)はオーラが使いやすい、という程度かもしれません。


・装備品

画像11

 折返しはアンコモンです。

 装備品参照カードも白(赤白)に割り振られていますが、装備品はオーラほど墓地に落ちないので回収系のアドバンテージは大きくないかもしれません。

 枚数が多いのはルーンがサイクルになっているからです。


・機体

画像14

 機体も同じく赤白ですが参照カードは少なめです。機体自体もさほど多くは収録されていません。


・ルーン

画像12

 新タイプのルーンですが、参照カードはこれだけです。ルーン自体がアンコモンというのもあり、デッキの中核メカニズムにするのは無理があるでしょう。

・宝物

画像13

 宝物トークンを出すカードは赤を中心にがいくつかありますが、宝物を参照するカードはこれだけです。しかも神話レア&レア。


・パワー

画像16

 緑を中心にパワーを参照するカードがいくつかありますが、獰猛のように豊富ではなくデッキのメインエンジンに据えるほどではありません。

・マナサポート

画像17

 マナクリーチャー、土地サーチなどマナ加速や色マナ補助を助けるカードです。今回は比較的豊富なので緑多色のアーキタイプもありうるでしょう。強力なレアが多く多色のものもあるのでタッチしやすい体勢は有利です。

・部族

画像5

 特定の部族参照でなく、クリーチャータイプを選んでなにかするカードや、同じクリーチャータイプが複数いると恩恵があるカード群です。その部族を参照するカードが特になくてもデッキを特定の部族に偏らせる動機になります。ある意味ではシェイプシフターの部族カードとも言えます。

・巨人

画像18

 赤青の部族です。おそらく今回最も参照カードが豊富です。他がレア中心でアンコモンも少々、という程度なのに対し巨人はアンコモンに多くコモンにも一枚あるので赤青巨人はアーキタイプの一つになるでしょう。気がかりなのは巨人も含め全体的に重い点です。


・ウィザード

画像19

 巨人も参照するカードばかりですが、巨人でないウィザードも存在するので全く無意味ではないでしょう。


・エルフ

画像20

 巨人に次いで参照カードの多い部族です。頭数を追加する効果が多いですが、集団強化はレア以上にしかありません。ゴルガリカラーよりもマナサポートを生かしてアブザンにして白の集団強化を頼る手もあるかもしれません。


・狂戦士

画像21

 赤黒は圧倒的に狂戦士が多いですが、参照カードはレアに二種だけです。


・ドワーフ

画像22

 赤白のドワーフですが、参照カードは一枚だけです。しかもレア。

・クレリック

画像23

クレリックは白黒に多く一応参照カードもあります。アンコモンの彼はクレリック参照ではありませんが、一応本人がクレリックなのでここにも入れてあります。


・天使

画像24

 白黒に割り振られた天使ですが、参照カードは例によってレアのみです。

・戦士

画像25

 戦士は緑白に多くなりますが参照カードは一枚だけ、しかもどう見てもエルフのついでです。緑白にはアンコモンに全体強化内蔵クリーチャーがいるので部族にこだわる必要はありませんが、勝手に戦士だらけになるでしょう。

・ゾンビ

画像26

 青黒ゾンビの参照カードは一枚だけです。しかしアンコモンかつロードなのでゾンビに偏らせておく価値はあるでしょう。


 序盤の公開に部族系カードが目立った上に二色の組み合わせに対応した10の領界があるということでZNRのようなアーキタイプ環境かと思われたKHMですが、確かに色の組み合わせごとに特定部族に偏ってはいるものの、それを参照するカードが特にコモンに少なく、ZNRのような確立されたアーキタイプは難しそうという印象になってきました。

 ZNRは探検隊サイクルやパーティー参照カードなどコモンにもそのアーキタイプで強化されるカードがそこそこあり、アンコモンには各アーキタイプ専用のようなものが3~4枚ずつ用意されていたのでかなりはっきりしたアーキタイプ環境になっていて、例えば自分が白黒で上が赤白でも「被った」感じはあまりなかったのですが、今回は一部を除いて専用カードが少なく「強いカードは誰が使っても強い」のようになりそうなので色が片方でもかぶるとそれなりにダメージがありそうです。

 現時点では青赤と白黒は独自路線で行けそうですが、ほかは氷雪と非氷雪くらいしか棲み分け手段がなさそうです。




おまけ・毒(接死)

画像27

 突然復活した毒カウンターですが、関連カードはこの一枚だけです。接死持ちはそこそこいますが、毒殺デッキは難しいでしょう。黒緑アンコモン英雄譚の第三章が全体接死付与なのでそれに合わせて出したりすると相手がびっくりするでしょう。




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?