ストリクスヘイヴン雑感(6)緑
緑のカレッジは黒緑のウィザーブルームと緑青のクアンドリクスです。
ウィザーブルームはゴルガリと違い墓地シナジー中心ではない(少しはある)ですが、やはり黒緑らしくクリーチャー中心のカレッジです。マナレシオに優れたクリーチャー、ライフを得る/支払う、生け贄といったあたりがキーワードになります。魔技もライフ関連のものが多いです。
トークンは1/1の邪魔者(Pest)。死亡誘発で1ライフを得ることができます。出す手段も豊富にあり、ライフゲインシナジーと生け贄コストの両方で役立ってくれます。生け贄と死亡誘発も好相性。
クアンドリクスは典型的なランプです。土地を伸ばしていくことに長け、そのマナで巨大生物を叩きつけます。また、土地を8枚以上コントロールしているとボーナスを得られるカード群があります。魔技もクリーチャーにカウンターを置くものや土地を伸ばすものが目立ち、いずれにせよ大型クリーチャーにつながります。
トークンはX/X(0/0にカウンターが乗る)のフラクタルです。こちらもマナを注ぎ込むと巨大になって出てくるものがあります。また基本が0/0なので基本P/T変更効果とのギミックが組み込まれています。
緑・コモン
《湿地帯のグロフ/Bayou Groff》
名前からして黒緑のカード。「植物・犬」とは。
2/5/4と非常にマナレシオに優れたクリーチャーですが、追加コストとしてクリーチャーを生贄に捧げないと5/5/4と緑としては標準的なところに落ち着きます。
カードとしてはマナ総量2ですが、印象としては5マナのクリーチャーに2マナの代替コストがついているような感じです。
カードデザイン、能力(コスト)ともにウィザーブルームのカードです。最速2ターン目に出せますがその場合はカードを2枚使うことになるので、ウィザーブルームらしくPestを使って出したいところです。
今回はKHMなどと比べて全体的にクリーチャーが小さく、5/4はなかなかの制圧力になりそうです。そういう意味ではクアンドリクスでも採用されるかもしれません。
《大技/Big Play》
例によって競技のワンシーン。
一時強化と恒久強化を組み合わせたコンバットトリックです。瞬間的には+3/+3されて到達がつきます。対空のコンバットトリックとしては最高クラスの性能で、除去やバウンスを挟まれなければ大抵のフライヤーに一方的に打ち勝てるでしょう。カウンターが残って一回りサイズアップしたままになるのも嬉しいところ。
ウィザーブルームでもクアンドリクスでも使えますが、青には飛行がいること、コモンの到達クリーチャーがクアンドリクス寄りであること、などからウィザーブルームでの需要が大きいかもしれません。
《突っ走り/Charge Through》
トランプルを付与するだけのシンプルなキャントリップ呪文です。1マナ1ドローだけでも悪くないですが、今回は魔技があるので価値が上昇します。
シンプルなのでどちらのカレッジでも使えますが、クアンドリクスはサイズの大きいバニラクリーチャーが出ることが多そうなので、トランプル付与についてはそちらの需要のほうが大きいかもしれません。
《現地調査/Field Trip》
マナ加速カードですが、3マナ・基本森限定・タップインと、この手のカードのマイナス部分を寄せ集めたようなデザインです。履修があるにしても少し寂しい。
それでもマナ加速カードには違いなく、講義が取れていればアドバンテージにもなるので、ランプ戦略を取るクアンドリクスなら採用できるかもしれません。打つ暇があるかどうかは環境が動いてみないと分かりづらいです。
《力線の発動/Leyline Invocation》
土地の枚数に応じた大きさのフラクタルを出すソーサリーです。土地だけで打てば最低でも6/6になります。
土地が並んでいればもちろんもっと大きいサイズで出てきますが、土地枚数を参照するX/Xの類ではないので、出た後に土地を置いてもサイズは大きくなりません。
大きいだけのバニラである、バウンスに弱い、など気になる点もありますが、フィニッシャーと言っていいサイズのクリーチャーを生成できるコモンです。カードとしてはソーサリーなので魔技が誘発する点もプラスでしょう。
明らかにクアンドリクスのカードですが、大きいところがほしい場合はウィザーブルームに入ってくるかもしれません。
《魔道士の決闘/Mage Duel》
コスト軽減効果能力のついた格闘除去です。《弱者狩り/Hunt the Weak》などと比べると、カウンターによる恒久強化ではない分マナコストが軽く、瞬間的な強化量では上回ります。
コスト軽減の条件はインスタントかソーサリーを唱えていることですが、このカードが1マナになるので他の呪文から続けて打つのが容易になっています。魔技も複数回誘発することになるので、カウンターを乗せるタイプの魔技と組み合わせると大型クリーチャーを一方的に討ち取ったりも可能になるかもしれません。修正があるのでこれだけでも3/3が4/4を討ち取ったりできます。
どちらのカレッジのカードでもないようですが、除去なのでどちらでも採用されるでしょう。特に除去の薄いクアンドリクスでの需要が大きそうです。
《獣魔術の教授/Professor of Zoomancy》
4マナで(合計すれば)5/4のクリーチャーが場に出る、コストパフォーマンスに優れた熊さんです。出てくるPestはライフゲインと生け贄というウィザーブルームのコンセプト双方にかかる重要パーツなので、一体化して5/4クリーチャーになっているより嬉しい面もあります。
ウィザーブルームの中核コモンになりそうなカードですが、使い勝手が悪くなさそうなのでクアンドリクスのプレイヤーもピックするかもしれません。
《無謀な増強術師/Reckless Amplimancer》
P/Tを倍にする起動型能力を持った熊です。
素のままだと+2/+2なので効率の悪いパンプアップ、フラッド受けくらいにはなるかな…………程度ですが、何かで強化されていたり複数回起動ができたりすると強化効率が上がります。クアンドリクスであれば強化スペルを打ってからさらに起動することも可能かもしれません。終盤戦では下手に攻撃を通すと危険なタイプのクリーチャーで、ベースが熊なので序盤戦もこなせる便利な2マナ域です。
熊なのでどちらのカレッジでも使えますが、基本的にはクアンドリクスのカードでしょう。
《スカーリドの群棲/Scurrid Colony》
到達持ちの熊です。クアンドリクスのメカニズムである「土地8枚以上」の条件を満たすと4/4になります。
中盤戦に不安がありますが、序盤と終盤は飛行対策として十分に機能するサイズのクリーチャーです。
条件から分かる通りクアンドリクスのカードですが、対空カードが取れていないウィザーブルームがピックする可能性もあります。
《有刺カローク/Spined Karok》
タフネス寄りのバニラクリーチャーです。3マナにしてはなかなか固く、序盤から中盤のかけての地上のブロッカーに適しています。
バニラなので特にシナジー等はなく、ウィザーブルームのカードのようですがクアンドリクスでも大差ないでしょう。むしろ序盤を耐えたいクアンドリクスのほうが向いているかもしれません。
《春たてがみのサーヴィン/Springmane Cervin》
ETBでライフを得られるクリーチャーです。
3マナでパワー3は序盤のアタッカーや相打ち要因に適しており、ライフゲインもあるのでアグロに耐性もつきます。
ライフゲインがあるのでウィザーブルームのカードですが、クアンドリクスが序盤を凌ぐのに採用する可能性もあります。
《絡み蔦/Tangletrap》
直近のカードで言えば《壊れた翼/Broken Wings》、機能的により近いもので言えば《押し潰す蔦/Crushing Vines》の亜種です。
STXはエンチャントがさほど多い環境ではないようですが(オーラ除去も少ない)、装備品も含めてアーティファクトはそれなりにあり、5点で落ちないフライヤーもほぼ(全く?)いないので、軽くなった分も含めると壊れた翼と同等かそれ以上の使い勝手があるかもしれません。この手のカードの常として環境が動いてみないと分かりづらい部分もありますが、メインに入れてもよいような印象です。
デザインはウィザーブルームのカードで、コモンの到達がクアンドリクスであることを考えると、実用上もウィザーブルームでの採用が多くなりそうです。
緑・アンコモン
《本のワーム/Bookwurm》
多元宇宙では、wurmとwormは別の生き物のようだ。
こっちはworm
7/7トランプルの巨体に加え、ETBで3ライフとドロー一枚をもたらしてくれるワームです。
タイムラグはあるものの墓地からの復活能力もあり、追放除去や墓地対策を受けなければいずれ対戦相手にとどめを刺せるでしょう。
当然マナコストも8マナと相応に重く、普通のデッキでは出す前にゲームが終わってしまうことも多いでしょう。
ちょうどキーである土地8枚で出せるフィニッシャーということで、クアンドリクスの主力となってくれるでしょう。ウィザーブルームでも出せれば当然強いですが、ゲームレンジから外れるかもしれません。
フレーバーテキストは何のことやら分かりづらいですが、dovourには「むさぼり食う」のほかに「(本などに)熱中する」の意味があり(日本語でも「むさぼるように」という表現がある)、原文のdevouring a book in one sittingは「夢中になって一気読みする」くらいの訳になりますが、それと実際に本を一気に貪り食ってしまったことを掛けた表現とも思われます。また、bookw"o"rmは紙魚のことですが、いわゆる「本の虫」、本を愛好する人の意味もあり、カード名もそれに掛けたものでしょう。もっとも、このワームは食料として愛好しているようですが。
《封印突破法/Containment Breach》
3マナソーサリーになり、おまけが付いた《帰化/Naturalize》です。
講義なのでソーサリーになっており使い勝手は落ちていますが、置物除去と講義というタイプはよく噛み合っています。緑をやるならぜひピックしておきたい一枚です(アンコモンの講義なのでどの程度手に入るかは疑問ですが)。
軽いものを除去するとPestがついてくるのでウィザーブルームの透かしが入っていますが、あくまでおまけであって中心は置物除去なのでクアンドリクスでも使うでしょう(メインには入らないと思いますが)。
《貪る触手/Devouring Tendrils》
プレインズウォーカーにも打てるようになった《狂気の一咬み/Rabid Bite》、あるいは緑単色になってカウンターを乗せなくなった《ドムリの待ち伏せ/Domri's Ambush》です。除去できるとライフを得られるおまけも付いています。
いわゆる一方的格闘なので(対応しての除去には弱いものの)相打ちや返り討ちのリスクがないのが強みで、接死クリーチャーとは特に好相性です。
ラフゲインはおまけ程度ですが、点数よりも「ライフを得た」という事実がウィザーブルームにとっては重要です。除去なのでクアンドリクスでもいいですが、できればウィザーブルームで使いたい一枚です。
《偶発的配列/Emergence Sequence》
《不屈の自然/Rampant Growth》に、出した土地がフラクタルになるおまけが付いたソーサリーです。
クリーチャー化することはリスクでもありますが、不確実性のない2マナの土地加速がスタンダードに来るのは久しぶりです。
土地を置いてから打てば2/2になり、場合によってはさらに大きくなります。印象としては2マナ2/2で場に出るときに色を選ぶマナクリーチャーという感じです。
軽いマナ加速であり、土地を伸ばしたいクアンドリクスにとっては待望のカードです。ウィザーブルームでも使えなくはないですが、クアンドリクスで使いたいところ。
《籠城用投薬/Fortifying Draught》
一風変わった強化呪文です。大量のライフゲインから打つと巨大な修正がかかります。
構築では妙なコンボによるワンショットキルなどが試みられそうなカードですが、リミテッドではそこまで極端なことはできません。ただし、何もなくても+2/+2の強化呪文にライフゲインのおまけが付いているのでさほど悪くはありません。時々ボーナスのある強化呪文、くらいの感覚でコンバットトリック枠に採用することもできるでしょう。
見るからにウィザーブルームのカードで、他のライフゲインによって効果が大きくなる他、これ自体がライフゲイン材にもなります。ただし、タイミングの都合で絆魂とはあまり相性がよくありません。
《優等生トロール/Honor Troll》
緑版《生命力の天使/Angel of Vitality》です。飛行がない代わりに警戒がありタフネスが1大きいですが、条件達成後のサイズは同じです。
ウィザーブルームは一度に大きいライフを得るよりもPestの死亡誘発のような小さいライフゲインを繰り返すことが多そうなので、回復量が+1される効果は大きそうです。
条件の達成は展開に左右されるので不安定ですが、回復量が増える能力だけを目当てに採用してもいいでしょう。もちろん、噛み合えば早いターンから4/4警戒で殴る展開もありえます。インスタントタイミングでの回復手段もあるのでサイズアップがコンバットトリックになることもあるかもしれません。
《カロークの世話人/Karok Wrangler》
上に乗っているのが世話人。
5/3/3とマナレシオはいまいちですが、魔技で+1/+1カウンターを乗せることができます。
どこに乗せてもいいのが強力で、全てのインスタントがコンバットトリック兼恒久強化になるなど、場にいる時の影響力はかなり大きそうです。マナレシオの低さもシステムクリーチャーと考えれば許容範囲内でしょう。
イラスト等はウィザーブルームですが、魔技でカウンターを乗せるのはクアンドリクス的で、何より強力なカードと思われるのでどちらでも使われるでしょう。
《練達の対称主義者/Master Symmetrist》
パワーとタフネスが等しい(開発部用語で「正方/Square」というそうです)クリーチャーに攻撃時のトランプルを付与するという一風変わったクリーチャーです。「他の」と書かれていないので、単体でも4/4/4到達+攻撃時にはトランプルというハイスペッククリーチャーです。
このカードの価値はセット内にトランプルが活きるサイズの正方クリーチャー(4/4以上くらい?)がどの程度いるのかに左右されますが、装備品や強化呪文によって正方に揃えるようなプレイングも可能でしょう(緑の強化呪文は修正も正方であることが多いので調節に不向きですが)。逆に攻撃前に相手のクリーチャーに強化呪文を打ってトランプルを付与させないというようなプレイングも、ここ一番ではあり得るかもしれません。
名前からしてクアンドリクスのカードで、サイズの大きいフラクタルにトランプルを与える動きが強力そうですが、単体で十分強力なのでウィザーブルームのプレイヤーもピックするでしょう。目を引く能力を持っているので到達が忘れられやすそうなカードにも見えます。
《草むした拱門/Overgrown Arch》
地道にライフを稼ぎつつ、いざというときには履修の種になれる壁です。
ウィザーブルームにとってはマナを使わず継続的、能動的にライフゲインイベントを起こせる貴重な存在です。緊急時以外には履修しない、どころかブロックにも回さないプレイングもありうるでしょう。
緑・レア
《成し遂げた錬金術師/Accomplished Alchemist》
タフネス偏重のマナクリーチャーです。
4/2/5はなかなかの固さですが、マナを出すとブロックに回せなくなるのが痛し痒しといった感じです。
2点以上のライフを得ていると出せるマナが増えます。それを期待してやたら重いカードを入れたりするのは危険ですが、同一ターンに複数行動したいときなどに役立ってくれることもあるでしょう。構築で妙なコンボが開発されるかもしれません。
ウィザーブルームのカードですが、ブロッカー兼マナ加速としてクアンドリクスでも使えそうです。
《使役学基礎/Basic Conjuration》
緑に多い、ライブラリトップからの限定サーチ呪文です。ダブルシンボル3マナ、当たりはクリーチャーのみと、この手のカードの中では最低クラスの性能ですが、講義であることも考慮すると妥当なコストパフォーマンスでしょう。見られる枚数が6枚とやや多く、ゲインライフのおまけも付いています。
アドバンテージが確定するので、別のカードに変換できる講義はなかなか優秀です。デザイン上はウィザーブルームですが、どちらで取っても良いでしょう。
《龍護りの精鋭/Dragonsguard Elite》
魔技で自分にカウンターが乗る熊です。挙動は《呪文喰いの奇魔/Spellgorger Weird》に少し似ているかもしれません。
起動型能力はマナフラッド受けに最適ですが、もともとカウンターがたくさん乗っていれば強力ですし、1個からでも起動を繰り返していれば数ターンのうちに人が死ぬサイズに膨れ上がります。対処できないとまずいクリーチャーになるでしょう。
クアンドリクスのカードですが、基本性能が高く序盤から終盤まで活躍できるのでウィザーブルームでも強力でしょう。
《新緑の熟達/Verdant Mastery》
熟達サイクルの緑です。
なんと基本土地を4枚もサーチしてうち2枚をタップ状態で場に出すことができますが、代替コストで打つと手札に入るはずだった2枚のうち一枚が相手の場にタップ状態で出ます。
土地限定とは言え、素で打てば+3、代替コストでも+1のアドバンテージがあり、損をすることはありません。ただし、従来の相手に土地を与える系のカードと違い、相手がサーチして場に出すのではなく自分がサーチしてきたうちの一枚を相手に渡す形なので、基本土地が入っていないデッキ相手でも土地を与えてしまいます。なお、相手の場に出るのが先なので、2枚しか持ってこないで自分の場にだけ出すといったプレイングはできません。
バウンス手段があれば取り戻すことができますが、土地をバウンスする手段は限られている上に、そこまでして取り戻す必要があるかも疑問です。
リミテッドの場合、どちらで打ってもデッキ圧縮になり手札に入った土地はルーティングや履修で有効活用できますが、どちらの効果もメインに4マナや6マナを使って盤面(土地以外)に触れないので怖さはあります。
構築でも同様で、効果は悪くなくても隙の大きさが問題になりそうです。優秀な非基本土地が増えていてランプ系デッキに入れられる基本土地の枚数がギリギリになってきていることもあり、《耕作/Cultivate》などが優先されそうです。
リミテッドでは露骨にクアンドリクスのカードで、素で打てばもちろん、代替コストで打っても土地8枚の条件を満たすのがかなり容易になります。
《指数関数的成長/Exponential Growth》
Exponentialは指数のこと。exp(x)のexpはここから来ています
対象のパワーを2^x(2のx乗)倍するソーサリーです。
X=1:4マナで2倍(0.5倍/マナ)
X=2:6マナで4倍(0.7倍/マナ)
X=3:8マナで8倍(1倍/マナ)
x=4:10マナで16倍(1.6倍/マナ)
X=5:12マナで32倍(2.7倍/マナ)
と、まさに指数関数的にダメージ効率が上昇していきます。
冗談のようなカードですが効果は洒落になっておらず、回避能力(特にトランプル)を持ったクリーチャーにありったけのマナを注ぎ込めばかなりあっさり人が死にます。STXではこのカードによる「突然死」がたまに見られるかもしれません。クアンドリクスの必殺技になりそうなカードです。
《節くれだった教授/Gnarled Professor》
4/5/4トランプルという良好なスペックにETBで履修と、コストパフォーマンスに優れたお得クリーチャーです。
シンプルな強さで癖がなく、特にシナジーはないもののウィザーブルームでもクアンドリクスでも主力として活躍するでしょう。
緑・神話レア
《生態学的な理解/Ecological Appreciation》
墓地とライブラリーからマナ総量X以下の異なるクリーチャーカードを4枚サーチ→対戦相手が選んだ2枚をライブラリに、選ばなかった2枚を場に出す、という効果です。
リミテッドではX=4くらいで打てばひとまず場にそこそこのクリーチャーを二体追加することができ、残りもまた引ける可能性が出てきます。見た目の派手さに反して、堅実にアドバンテージが取れるカードになっています。
見た目はウィザーブルームですが、マナがあるほど強いのでクアンドリクスに向いたカードのようにも思います。
総評
大抵のカードがどちらか寄りにはなっていますが、除去や優秀なクリーチャーなどはどちらでも使えてしまうので、あまりきれいに住み分けはできないかもしれません。ただ、優秀なクリーチャーが多く安定して戦えそうな色でもあります。
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