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浅草

 お嫁さんが今週は人生の目標がないというので、週ナカの水曜日に自転車で遠出して飯を食いに行くことにした。お目当ては浅草・末っ子。大山・末っ子が閉店した今、一回行ってみなければならない店だろう。
 今現在のお嫁さんの人生の目標は将棋の木村九段。今週は対局も解説もないらしい。

 1時間かけて自転車を漕いで辿り着き、末っ子は閉まっていた。テイクアウトの餃子販売のみと貼り紙がある。ネットではこの日は営業日となっていた。確かに営業していると言えば、している。餃子を売っているからね。しかし、していないと言えば、やっぱりしていない。だってお店には入れないもん。チャーハンが食いたかった。

 お嫁さんはガックリ。お嫁さんが営業日を確認したため責任を感じたらしい。一方で俺は笑った。
 お嫁さんの一失は俺の喜び。次、俺が一失した時におよめさんに対するカードを一つ持つことになる。

 お目当ての店に入れなかった俺たちは、これもまた一興と浅草の街をぶらついた。1軒目、所さんに褒められたと言う豚肉の店に入る。ワインがうまかったような気がする。ような気がするというのは俺はお酒は好きだが味はわからないため。2件目、餃子BAR。店主の英語力に敗北感。浅草は観光地。いろんな国の人が行きかうため勉強したのだろう。

 観光もした。浅草寺にお参りした。この寺は思っていたよりもデカい。あと赤い。何て立派なお寺さんなんだ。今回お目当ての末っ子に素直に入ることができれば、こうしてお寺さんを見ることもなかっただろう。末っ子が閉まっていてよかった。人生は塞翁が馬。

 浅草寺を後にしてお腹にはまだ入る。さりとて、おうちまでは遠い。ということで、帰り道のラーメン屋のどこかに寄ろうと帰宅の途に就いた。

 徳島ラーメンの店に入る。ライス100円おかわり無料の設定に驚愕。おなかいっぱいなのに、おかわりした。

 家に着いてお嫁さんにお風呂の順番を譲るも、将棋の中継を見ながら寝落ちした。お風呂には入らず。

この文章で上がった収益は、全てボス村松の演劇活動と植毛に充てられます。砂漠に水を。セイブ ザ ボース。