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シン・ヤマザキ

先週のおさらい

 いやあ、新技を出しましたね山ちゃん。大優勢からの千日手で、のけぞって頭を抱えて、あ、そうなの?って記録係に聞き返しちゃった。

 カジュアルう。棋士室の練習将棋か。ここ、本番のスタジオやで。さすが、将棋と戯れる男、山ちゃん。面目躍如というところですね。

 もちろん非公式記録員の私もこの動きには新技認定です。伸身の盤前頭え込み発声付き(交響曲第九番合唱付き風に)。シン・ヤマザキということになりましょう。ちなみに先々週に出した技、ヤマザキは、伸身の盤前両腕抱え込み。シン・ヤマザキは発声が付いた分、進化していますね。

用法・注意点

 ただ、このヤマザキとシン・ヤマザキ。将棋に詳しい方には逆にちょっとややこしいところがあるかもしれない。実は棋界において、山ちゃんの名前が冠されたものは、このヤマザキ/シン・ヤマザキだけではないのです。

 一昔前に、横歩取り8五飛戦法という棋界を席巻した後手番の戦法があるのですが、その対策として、山崎流と、新山崎流という二つの作戦があるんですね。
 自陣に手数を掛けずに、後手をやっつけちゃおうという思想に基づいた作戦。指されてみて、目からうろこだったと聞いています。この作戦は現在でも有力とされていて、その優秀さによって、横歩取り8五飛戦法が指されなくなったという話です。たしか。

 以上、今回、山崎流、新山崎流、ヤマザキ、シン・ヤマザキと山ちゃんの苗字が4つ並ぶことになりました。皆様には、漢字で山崎と書かれている時は盤上の戦法、カタカナで書かれている時は盤外のパフォーマンス技のことが話題となっていると覚えておいてください。

 

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