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2023.9.18(月)晴れ UBER嘘日記

UBER10件配達。UBER休日10件クエスト獲得。

 将棋の山口女流が人生で一番美味しい食べ物と言ったカレーをお嫁さんと食べに行った。渋谷のホテルのラウンジで提供されている。帰りにUBERした。トー横にも顔を出した。
 トー横はすでに、非行少年少女のたまり場ではなく彼らの地蔵ポイントになっている。時間を持て余している彼らに俺はその潰し方を教えた。UBERは時間が潰れる。俺なんてUBERして酒を飲んで日記を書いたら、マジ一日が終わる。

 かつてのキッズたちは揃いのTシャツを着ている。うちの劇団の在庫だったTシャツだ。俺が無料で配った。胸には警句がプリントされている。

「One love, one heart. Let’s get together and feel alright.(ひとつの愛、ひとつの心。みんなで一つになれば、いい気分になれるさ)」

 自分で言っておいて何だが、みんなが一つになれるひとつの愛ってなんだろう。それはプーチンとゼレンスキーを握手させるものであるはずだ。
 キッズたちにはとりあえずゴミ拾いをしとけと言ってある。あとは、あいさつ。プーチンもゼレンスキーもそれには否と言わないはず。だから何だとは言われそうだが。

   *** 

 俺の出前館アカウント停止について、元キッズのマサルに聞いてみた。何で俺のアカウント停止にトー横の王がからんでいるのか。元キッズなら分かる王の素顔というものもあるかもしれない。

 「社長の息子っす」 マサルが言うには、王は出前館が採用したQRコード会社の社長ご子息らしい。なるほどね。それでタワマンの最上階に住んでいるんだ。

つづく

この日の別じゃないUBER日記

この連載小説のまとめ


この文章で上がった収益は、全てボス村松の演劇活動と植毛に充てられます。砂漠に水を。セイブ ザ ボース。