#171 漫画論19|SLAM DUNK
カタールW杯ブームに乗ってサッカー漫画を過去2回紹介してましたが、日本も負けてしまったので・・・笑
サッカー漫画紹介は一旦ストップして、最近映画でも話題のバスケ漫画「SLAM DUNK」を本日は紹介しましょう。
SLAM DUNKとの出会い
もはや説明不要の伝説の漫画です。
どれだけ多くの人に影響を与えたのか分からない位、日本の漫画史に残る不朽の名作でしょう。
我々の地元でもほとんど全員読んでいました。
SLAM DUNKは姉が1巻と2巻を買ってきて、「あとよろしく!」って感じでマンマとそのハメられて、全て集めてしまいました。
そして実家の本棚にずっと眠らせておいたですが、10年くらい前に従兄弟に全巻持ちさられたという笑
当時リアルタイムで読んでいた時は一番盛り上がる海南編でした。
最後に三井がスリーポイントシュートを打って、そこで続きは翌週となった時、学校では「あれは角度的に絶対入った」「あの角度は絶対外れた」とか、鬼盛り上がってました。
漫画で見ておきながら角度って何だよって話ですけど笑
あと桜木がダンク決めて翌週に結果が引き伸ばされた時も、バスケ少年団の友人が「審判がディフェンスって言ってたからあれは桜木のゴール」と解説してくれてましたね笑
とにかく、リアルタイムで読んでいて一番盛り上がった漫画でしたね。
編集王でカンパチがあしたのジョーを楽しみにするごとく、「早くめくれっちゃ」って感じでした(上級者向け)
SLAM DUNKの好きなセリフ BEST 10
そんなSLAM DUNKはもはや、色んな人の人生においても影響のあるものになっていると思いますので、ちょっとその名言を集めてみました。
10位 あきらめたらそこで試合終了ですよ(安西先生)
名言 of 名言。
SLAM DUNK=このセリフだったりもします。
そして何がすごいって、このPCで「あきらめたら」と打つと、予測変換でこれが出てきたことがすごい笑
安西先生は三井がグレた後、丸2年間何も手を差し伸べなかったというカルマもありますが、それでも漫画界を超えてスポーツ界、ビジネス界にまでも伝播する名言として広く知られている名言ですね。
9位 バスケがしたいです・・・(三井寿)
そしてこれですよ。
コミックスで言うと7〜8巻はケンカ編(と過去編)となり、試合は一切進みませんでした笑
そしてこの三井が元々キャラクターとして残る構想もなかったらしく、人気があるからメンバー入りさせたとのことでしたが、人気が無かったら三井寿は物語から消えていた可能性があるのです。
(僕の周りですが)湘北で一番人気があったこの男が鉄男とか竜とかと一緒に消えていた可能性があると思うと感慨深いですね笑
8位 てめえハルコさんのやさしい心を!(桜木花道)
桜木は最初から最後までスタンスが一貫していて素晴らしいんですが、やはりこの終生のライバル・流川といきなり殴り合いの大喧嘩をすると言う最悪の出会いが、漫画を引き立たせる意味で秀逸でした。
この仲違いを引っ張って引っ張って最後のハイタッチとか凄いですよね。本当に天才です。
で、このシーンは3話目くらいなんですけど、ハルコさんの優しさを無碍にした流川にヘッドバッドを決めまくるという超展開。
この「やさしい心」と言うワードセンスが本当に秀逸でしたので、あまりいいシーンではないんですがチョイスしました笑
7位 大好きです 今度は嘘じゃないっす(桜木花道)
そして終盤のこれですね。これもリアルタイムで衝撃を受けた記憶があります。
ボロボロになりながら戦う桜木が一瞬気を失い、走馬灯のように過去の思い出がフラッシュバックされるんですね。
最初は晴子さんに気に入られようと好きでもないバスケを始めるも、徐々に活躍し、勝利の味を覚えて、気づけばバスケが大好きになり・・・このセリフを吐かせたという流れが本当に素晴らしい。
リアルタイムで読んでいたときは、この辺でスラムダンク終わるんだろうな・・・と思っていた記憶がありましたね。
6位 バスケットの国アメリカのーその空気を吸うだけで僕は高く跳べると思っていたのかなあ・・・(谷沢)
そして谷沢です。
安西先生が大学バスケの監督をやっていて白髪鬼(ホワイト・ヘアード・デビル)と呼ばれていた時のエピソードですが、とにかくヤクザ顔負けのデビル。
そんなデビルに嫌気がさした逸材・谷沢は安西先生の元を離れてアメリカにバスケ留学するも、安西先生に「まるで成長していない・・・」と壮絶なdisをくらい、結局谷沢は事故に巻き込まれて死んでしまうんですが、当時の思いを手紙に残していたんですね。
このエピソードは1話しかないんですが、かなり読者の印象に残ったシーンであり、身分不相応な挑戦などをする際によくこのシーンが使われるほどフォロワーに影響を残した名シーンですね。
5位 相手はオレの半分しか生きていない子供じゃないか・・・(金平監督)
この歳にもなると昔とは違い、一応マネジメントもしているので監督とかのコメントが印象に残ります。
豊玉高校の生徒たちは金平監督の言うことを聞かない反逆児だったんですが、そんな生徒達に金平監督激おこ!ブギ切れ!
インターハイのタイムアウト中に「オレはお前らが憎くてしょうがないんだよ!」と暴走してしまう始末も、すぐにこうして猛省するあたりがリアルでいい。この人はいい人なんですよね。
とにかく人間臭さを、泥臭さを描いた名台詞です。
そしてこのセリフをいつかどこかで言ってみたいです笑
4位 オレはチームの主役じゃなくていい(魚住)
これもいいセリフですね。
魚住もかなり人間らしくて好きなキャラクターです。
まさにこの通りなのですが、まさにマネジメントですね。魚住はいい上司になれると思います。
そして単行本では20巻くらいだったと記憶してますが、その話と話の間に井上先生が書き下ろしの逸話をサービスで毎回書いてるんですが、そこで魚住が「話の主役であれば・・・」とボソッと言っているあたりが面白いです。
シリアスな話の合間にこうした箸休めのギャグを入れるあたりが、この作品が愛された所以でしょう。
3位 はいあがろう 「負けたことがある」というのがいつか大きな財産になる(堂本監督)
これもいいセリフですね。
ただ僕はこのセリフは初読の時は、「這い上がろう」ではなくて「ハイ、あがろう(もう撤収しよう)」と言う意味合いで捉えるミスリードをしてしまいました笑
そしてそう思った読者は多いと思うので、漢字で書くべきでしたね笑
また別件ですが、山王はこの試合で2回しか取れないタイムアウトも3回取ろうとしていたり(結局は取らないので展開として矛盾なし)、ちょっと編集も話に入ってエキサイトしすぎて色々と疎かになっていたのかも知れませんね。
仕事で失敗した際に、いつも脳裏によぎる名シーンです。
2位 敗因はこの私!陵南の選手たちは最高のプレイをした!(田岡監督)
そして田岡監督です。田岡監督は名言が非常に多いですね。
田岡監督は恐らく今現在、マネージャーをしている40歳くらいのスラムダンク世代のサラリーマンは結構潜在的に影響受けてるんじゃないでしょうか?
試合に負けて、全責任を自分におう姿勢!
そして生徒(部下)は最高だったと褒める姿勢!
まさに理想の上司!これまで自分が接してきたマネージャーにこの田岡茂一のようなマネージャーがどれだけいたでしょうか?
殆どいなかった気がします笑
限られたリソースの中で戦略・戦術で勝負して、勝ったら選手の手柄で、負けたら全て責任は自分が追うと言うスタイルはこれからも僕も遵守したいですね。
1位 ・・・ずっとこんな仲間が欲しかったんだもんな・・・(木暮)
そして木暮くんです。
木暮くんはこの漫画の狂言回しとして、一番良い役所(次は水戸洋平)だと思ってます。木暮くんがいなければ、ここまでスラムダンクは名作になっていなかったとマジで思います。
スタメン5人と均等な位置で一歩引いて考えられる、最高のシックスマンですね。
そして木暮くんも名言が多いんですが、一番泣けたのはやはり山王戦でゴリが過去の回想を思い出して泣いた際の上記の発言ですよ。
自分も同じプレイヤーなのに客観的な素晴らしい視点ですよね。
恐らく将来ビジネスの世界で最も成功するのは木暮くんでしょう。
スタメンの5人は大成功するか大失敗のどっちかでしょう笑
まとめ
パッと頭に浮かんだのを書いてみましたが、まだ他にも腐るほど名言ありますね。
個人的には脇役の水戸洋平とか堀田徳ちゃんとか柔道部青田とかも好きだったので、その辺の発言も印象に残ってますし、次にベスト10をやったら恐らく内容も変わると思いますが、まぁとりあえず今浮かんだのはこんな感じで!
また久々に読みたくなりましたが、流石にこの漫画はリアルタイムだったが故に、殆ど鮮明に覚えてますね。