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#267 漫画論31|ママレードボーイ

前回紹介した暴力の都からの落差がエグいですが、本日は少女漫画「ママレードボーイ」をご紹介しましょう。
僕はこの漫画から、「女子の恋する気持ち」を学んだと言っても過言ではありません。


ママレードボーイ あらすじ

これはもう設定がぶっ飛んでるんですけど、小石川さんという夫婦がいました。旦那は銀行マンで、妻は化粧品メーカー勤務。夫婦仲は良く、一人娘の光希(みき)も素直にいい子に育ちます。

そんな小石川夫妻はカップルでハワイ旅行に行ったんですけど、そこで松浦夫妻と仲良くなり、小石川夫は松浦妻を、小石川妻は松浦夫に恋をして、作中ではこの言葉は使いませんでいたが「スワッピング」というやつです笑
で、お互い離婚して再婚しようという狂ったノリになるんですけど、松浦さんにも一人息子がいて、その名前は遊(ゆう)
そんな光希と遊の恋愛ストーリーですね。

で、このふたりは大きめの家を借りて父2人、母2人、そして息子&娘というカオスな共同生活を過ごしているので、同居してるですね。
そこでまぁ自然に恋が育まれるという、そんな甘くて苦い・・・ママレードのようなストーリーですね。


ママレードボーイの魅力

まずはぶっ飛んでいながらも王道のラブストーリーで面白かったというのが理由でしょう。
第1話のラストシーンなんて、かなりインパクト大ですからね。

そして後はとにかくメディアミックスに尽きるでしょう。
日曜の朝8時半から流れてくるインパクト強の主題歌。
この曲は好き過ぎてバンドでちょくちょくコピーしてましたからね笑


あとは原作に一切出てこないロボットとか笑

とにかく「アニメ」「おもちゃ」「音楽」とか、漫画から派生したありとあらゆる内容がこのアニメを盛り上げたが故に、盛り上がったのではないかと私は思っております。
全然的外れかもしれませんが・・・笑


ママレードボーイの好きなシーン BEST10


10位 保健室で寝ている光希にキス

これは・・・ギリギリというか、完全にアウトなプレイですね笑
遊がイケメンだったのと、光希が阿呆だったという2点がうまく作動して奇跡的な確率で問題にならないで済みましたが、まずアウトです。
とはいえインパクト大の名シーンですね。


9位 光希からもらったラブレターをクラスメイトに回し読みされる銀太

銀太は可哀想というか、運がないというか、アホなんです。
光希と両思いだったんですが、光希からもらったラブレターを友達に先に読まれてしまい、「お前抜け駆けすんなよ」と釘を刺されて、「俺は光希とはそんなんじゃなくて友達」と誤魔化したんですが、それを光希に聞かれていて・・・と、とにかく残念なんです。
でも人間味があって大好きでした。


8位 無理やり光希にキスする銀太

そしてこれもダメですね!アウト!
光希は2回とも自分の意思が全くなく、無理やりキスされてしまうという悲運の主人公なんです笑
この辺の空回りっぷりが銀太の愛くるしい所以ですね。


7位 名村先生(なっちゃん)

そしてなっちゃん(担任)もアウト!完全にアウトです!
生徒に手を出す教師は、どの角度から見てもアウトでしょう!
もうダメな男しかいないですね笑

このなっちゃんは教え子の茗子とデキてしまっていて、バレて地元に帰るんですが、結局茗子とくっつくという感じです。
ただこれも茗子が広島まで迎えに来たタイミングだったり、主体性のない男です笑


6位 両親S(りょうしんズ)

こいつらが一番アウトかも知れませんね笑
もうダメ人間ばっかりで滅入ります笑


5位 秋月茗子

茗子はいいキャラクターでしたね。
主人公より美人設定で、愛されるというキャラクターでした。
更には小説家としてもデビューする才色兼備なハイスペックなキャラクターでした。


4位 涙の別れ

ここから漫画の素材がなかったので急にアニメになりましたが・・・
そんな感じの光希と遊ですが、「実は異母兄弟だった」説が浮上し、兄弟では付き合えないから「事情を知るのは俺1人で十分、俺を憎んでくれ!」と、遊が光希を振るというスタイル。光希号泣。


3位 異母兄弟でもいいから・・・

で、解説が面倒なんでぶん投げますが・・・笑
結局は遊も光希も「愛し合ってるから異母兄弟でもいいじゃない!」と結論します。
LOVE。究極の愛ですね。
そして物語はフィナーレに向かいます。


2位 誤解も解けてハッピーエンド

結局、遊の早合点だったという結論で笑
光希と遊は異母兄弟ではなく、普通に恋愛して問題ない間柄でした。
そんな感じでハッピーエンドで物語が終わるんですが、元々の作者の構想だと「異母兄弟→バッドエンド」で終わる予定だったらしいですからね笑
それで終わったら伝説になっていたでしょう笑


1位 クローゼットの中でキス

そしてなんと言ってもこれでしょう。
僕の中で「ママレードボーイ=クローゼットでキス」です。
とにかくそのエロチシズムに当時、なんとも言えない感情を抱えたものでした笑

小5くらいにクラスの女子の家で読んだ記憶があり、そこで初めて読んだのか、妹がコミックスを買っていたのでそこで読んだのか、記憶が曖昧なのですが、とにかくこの行為は大分僕の中でセンセーショナルでしたね

物語とは一切関係ない、ただのイチャイチャシーンです笑
なくても成立するという笑

とにかく、そんな感じで今振り返るとハレンチ極まりない漫画ですが、とにかく抜群に面白かったですね。


そして・・・

続編がさりげなく連載されていた模様です笑

またしてもカオスな相関図になるんです笑
で、僕も抜かりなくこの「リトル」も読了しましたが、結果的にこの2人がデキてしまうので、また家系図は複雑になります笑
まぁ、それを読者も望んでいたと思うので、ある意味大団円なんですが・・・笑

とにかく、そんな感じで少女漫画はやはり面白いですね。
次回は「天使なんかじゃない」通称天ないを紹介します。

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