見出し画像

#353 時事・ニュース論⑦|ビッグモーターの闇

前回の350回記念でチラッと書きましたが、この集団に関してはまだまだ書けそうなので、ちょっと描いてみました。



ビッグモーターとは

株式会社ビッグモーター(英語: BIGMOTOR Co., Ltd. )は、東京都港区[6]に本社を置く中古車販売・買取会社。

代表取締役社長の兼重宏行が、出身地の山口県岩国市で創業[8]。2023年5月現在、従業員数6,000名、全国300店舗以上を抱える。公式ウェブサイトでは「買取台数6年連続日本一」とアピールしている。キャッチフレーズは「やっぱりビッグが一番」

wikipediaより抜粋

ちなみに売上5,200億円(2022年9月期)とのことですが、これだけの規模の会社にも関わらず上場していなかったんですね。
これは独裁を続けたかったのか、もしくはしたくてもできない理由があったのかは謎ですが、まぁ今後上場することは無いでしょうね・・・


ビッグモーターの問題点

多分氷山の一角でしか無いと思われますが、ビッグモーターの問題点をちょっとリストアップしてみましょう。

1.保険金の不正請求

これが一番問題視されているというか、騒動のきっかけになった内容ですね。
例えばAさんが車のバンパーに傷をつけてしまい、ビッグモーターに修理に車を持っていきます。
で、Aさんの車のミラーを割って、フロントに傷をつけて、リアガラスに傷をつけて、それで保険会社に「こんな感じなんで保険金よろしく!」と言って、勝手に破損させて請求していたんですね。
更に、保険契約者の等級も下がるという、まさにビッグモーターしか得しない悪魔のような営業スタイルです。


2.顧客に対する不誠実な対応

パッとネットで拾ってきた内容だけでも、相当エグいです。

・アドオン式のローンを組ませて、100万円で済むところ130万円請求
・水没したことを隠して車を販売し、「知らなかった」とシラを切る
・数百万の価値がある車をタダ当然で引き取り
・見積もりに無い費用を追加請求
・買取した車にクレームをつけて減額

他にも色々あるんでしょう。
自分も思い当たるフシがありますが、車関連の見積もりって比較検証できないから、「ああ、そう言うもんなんだ」って諦めちゃうんですよね。
故に「顧客=カモ」という思考で、鬼のように貪りとったのでしょう。


3.地獄のノルマ

そして、これが恐らく全ての悪行に起因するんですね。
まさにノルマに怯えてるエブリデイです。

エグいのは、売上目標未達の店長には罰金があったそうで、そしてその金を売上達成した店舗に褒賞として与えていたとかいう、恐ろしいスキーム。

つまり、そんな感じであるが故に、不正を働き、客から搾取すると言う仕組みになっていたんですね。
最早シシック並みの半グレ組織です。


4.恫喝・パワハラの横行

そんな組織の人間関係がまともである訳がなく、本社から支店の店長へのノルマという搾取というかイジメは、支店内で上位者から下の人間に連鎖します。
まさに「弱いものたちが夕暮れ 更に弱いものを叩く」状態。


そしてこの会社の元No.2であり、創業社長の兼重宏行のご子息の、兼重宏一くん兵藤和也を彷彿とさせる絵に描いたようなダメ御曹司で、とにかくこの宏一くんのパワハラがエグかった模様。
LINEで「死刑死刑死刑死刑死刑死刑死刑」とか送ってたんですよね!怖っ!


5.除草剤の散布

これは「車で通るお客さんが見やすいように」という理由のみで、街路樹を切り倒し、もう草木を生やさないように除草剤を散布する店舗が多数あったという内容です。

この辺も、環境整備点検という宏一チェックに引っかからないように、各店舗が良かれと思って対応したり、上からの命令で対応させられたりだったようですが、とにかくこれは自治体などから相当怒られてます。


ビッグモーターのこれから

そんな感じで極悪・兼重ファミリーが経営から退き、新たに代表に就任した和泉新社長。
就任早々の挨拶で「LINEアプリは全部消せ!」と証拠隠滅を指示笑
先が思いやられますね・・・

で、これまで意識してませんでしたけど、埼玉って結構ビッグモーター多いんですね。
で、土日は子供を連れてドライブするので、路面店を3つくらい通過するんですが、どこもマジでお客さん入って無いですね!!
まぁこの報道後に、わざわざビッグモーターに行く人の気が知れませんが・・・

そんな感じで来客が減っている店舗に対し、「給与は保証する」的な発表されてましたが、そりゃそうですよね・・・
そしてこの事件が起きて転職しない人のモチベーションも気になるところです。

そんな感じで、もうこのままの事業継続は難しいと思っちゃってますので、経営陣一新&ブランド名変更(or どこかに事業譲渡してもらう)とかじゃないと厳しい気がします。

そんな感じで1mmたりとも同情できない騒動でしたが、
改めて、仕事は誠実にしなきゃいかんなと思う今日この頃ですね。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?