ジェイラボワークショップ第63回『公式量産マシンΓ&B』【数学部】[20230904-0917]部長総括#JLWS

※僕が所属している「ジェイラボ」というコミュニティの中の話です。僕は一応「数学部」の「部長」をやらしてもらってます。

この二週間のワークショップ(以下WS)では、ガンマ関数とベータ関数について、杉浦の解析入門Ⅰに載っているくらいの情報を再整理して紹介しました。が、ここでその詳細に立ち入ることはしません。解析入門を読んでください。

私はこのWSをもって、「情報丸投げ(部長→部員)型WS」をキッパリと辞めてみようと思うのです。その決意表明を改めて文章にすることで、部長総括とさせていただきます。

今までのWS(ノーマル)の形式はというと、

  • 部長ワンマンプレイ型(「WS40 東大最難問」など)

  • 情報丸投げ型(今回のWSや「WS17 複素数体手作り実習」など)

  • 部長チューター型(「WS21 これまでの、線型代数輪読会は!」「WS58 これまでの、集合位相輪読会は!」「WS12 逆行列から一般逆行列へ」など)

の3つに整理されます。上に行くほど部長の数学的負担が大きく、部長と他部員の非対等性が際立ちます。

ここでキモ(肝・気持ち悪い)なのは、上に行くほど部長の数学的負担が大きいにも関わらず、上に行くほど部長は楽だということです。
、、、、とんち?

要するに、「部員の不確実性を伴うマネージメントを早いうちから進めるよりも、自分で全員分背負った方がコントローラブルで見通しが立つ」ということです。「東大生は人に頼れない」なんてよく言いますが、その典型ですね。全部自分でやれば良い。
、、、、急に学歴アピ?

で、そういう「全部背負い込み」を辞めたいというのが今回の決意表明です。「部長ワンマンプレイ型」「情報丸投げ型」を極力避け、「部長チューター型」あるいは「円卓型(←NEW!)」に移行したいのです。

「円卓型」の詳述は後に譲るとして、なぜ方針転換を決意するに至ったのか。いくつかの切り口で記します。

リーダーとは

初期の数学部はリーダー、つまり部長、つまり私が事務作業を全て担っていました。Notionでのスケジュール管理、動画アップロード、noteでのWSログ作成。どこかこの延長で、「現場作業をバリバリやる先輩」として振る舞ってしまっていたような気がします。「みんなはそこで俺がやってるの見ててよ!」という感じ。

ただ、副部長が事務作業を兼任するようになってから、明確に意識が変わりました。

私の役目は、部員の大局的なマネジメントをし、その責任をとること。

そう認識できるようになったのです。

多少アンコントローラブルな部分が怖くとも、勇気を出して任せるほかないのです。

ジェイラボの理念と自発性

そもそも、皆が責任を持ったアウトプットの場をもつことが、このWSの存在意義だったのでした。

私の資料の再構築でもまあアウトプットも言えなくはないですが、やはり自分で手を動かした輪読の内容をアウトプットしているときは皆生き生きしているように感じます。その感覚を毎回のWSで味わえれば良いなと思うわけです。

基本に立ち返ればすぐ気づけたようなことですが、なかなか易きに流れてしまうものです。



「円卓型」WSの説明をします。これは文字通り私を含め全部員が対等なWSということです。これをするには、私も未知のものに飛び込まないといけません。詰まるところ、これまでのWSは難破するのを恐れて、私の既知の領域に収まっていたのが良くなかったと言えます。その殻を破るときが来たのです。

未知の対象として、現時点では具体的に「数学史」を考えています。部員の皆さんも概ね好感触でしたので、この方向で突き進んでいこうと思います。

また情報科学部のWSを見て、我々のパーソナルな部分の開示も重要だったりするのかな、、?なんて考えたりもしました。「誰が言うか」の重要性について最近いろいろ考えているのですが、ジェイラボにおいてここは核心のような気がしています。どの機会かはわかりませんが、我々のパーソナルな部分がわかるような催しを開くときがあれば、ぜひお付き合いください。

全然ガンマ関数とベータ関数に触れなくてすみません!!!まあ、わかる人が価値を再確認して、わからない人はわからないままに雰囲気を感じ取る。おそらく今までもそんなWSだったと思います。

そんなWSから徐々にシフトチェンジしていく我々の心意気に、ぜひご期待ください。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?