ジェイラボワークショップ第58回『これまでの、集合位相輪読会は!』【数学部】[20230612-0625]部長総括#JLWS

※僕が所属している「ジェイラボ」というコミュニティの中の話です。僕は一応「数学部」の「部長」をやらしてもろてます。

(ですます調とである調が途中でスイッチしています。それも味かなと思ったので、そのままにしておきます。)

今年度から、ジェイラボワークショップ(以下、WS)の部長総括なるものをすることになりました。ログは今年度からは副部長さんが上げてくださることになったので、部長にも何かしらの仕事を与えようということだと思います。何もしないのもきまりが悪いので願ったり叶ったりです。

さて、今回の二週間にわたるWSでは、ずっと数学部の部活内で行なってきた「集合論輪読会」の軌跡を、一般向けに再構成してアウトプットしようと試みました。

今までの数学部のWSは「内容が一般の人から見ると難しすぎる」こととの戦いでした。色々と工夫しましたが、結局のところ、

  • 一般向けの文章と数学に慣れてる人向けの文章を(こちらの気持ちとして)完璧に分けて書く

  • 数学の内容ではなく、数学をしている私たちやWSの形式などをメタに楽しんでもらう

の2点に尽きます。暫定的ではありますが、今のところ確定的な解です。

前者はみんな意識するところではあると思いますが、後者はなかなかハードであろうと思います。なぜなら、私たちという「WS運営者」とかなり距離が近く、尚且つその人たちそのものに興味がある状態でなければ、後者の楽しみ方を期待するのは不可能でしょうから。

要は「あーしたちにそもそも興味あるっしょ??だから、内容わかんなくてもあーしたちの話聞いてよ〜」ということを言っているのだが、通常そんな運営の態度は糾弾されるべきだ。実に傲慢であり、内容の質の向上につながらないからである。

しかし、ジェイラボでは話が真逆なのではないかと思う。内容が「フリ」で、コミュニケーションこそが「オチ」なのではないかと、そんな気がするのだ。だから、私たちは内容の質の向上はできる限り図るが、それと並行して、興味を持ってもらう「人間」として存在をアピールする必要がある。

その上で「座談会」というシステムは画期的だろうと考える。私たちの魅力が生きるのは身内話をしているときなのだから。その空気感をこそ皆に伝えるべきなのだ。最近ようやく身体でそのことを理解できてきた。

というわけで数学部諸君、私たちは人間としての魅力を向上させようではないか。数学を学ぶ動機は人それぞれあって良く、アウトプットの際はもちろん数学と真摯に向き合ってほしいが、「数学をしているあなた」自身をアウトプットしているのだ、という意識を忘れないでほしい。そのメタな意識が、確実に数学部を、もっと数学部にするし、ジェイラボをジェイラボにするんじゃないだろうか。

過言だったら訂正してください。何はともかく、二週間お付き合いいただいた方々、どうもありがとうございました。



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