【映画】レオン こんな話だったっけ!?

家で仕事中、Amazonのプライムビデオで何かしら垂れ流しにしながら作業する。

もうすぐ見放題が終了する作品一覧から何か選んで見てみる事に。

(ケチなので、もったいない精神であんまり見てみたくないものも見れるのだ!!)


その中にあった…

ジャン・レノ主演「レオン」!!!!


確か、一度見たことがある。たぶん。恐らく。

高校生の時、部活がない日にゲオに寄って旧作を借りまくっていた時にたぶん見ている。

確証が全然持てないのは、全く違ったからだ。

前見た時とこの映画に対する印象が120°くらい違う!!!!!!


高校生の時は、見終わった後にちょっと背伸びをしたような気持ちになった。

「はぇ〜〜〜おっとな〜…ジャンレノシブいぜ〜〜カァ〜〜ッ!!」

日本上映時に付いていたというキャッチコピー、

「凶暴な純愛」に、なるほどウンウンわかると納得させられたような感じで見ていた。


しかし今回。社会人の私。

「切ね〜〜〜〜…やりきれん………しんど…それでいて尊い…」

その純愛に凶暴さなど微塵も感じなくなっていた。

むしろ、レオンとマチルダ、二人の人生において

その関係こそ唯一、そして最も穏やかなものだったんじゃないの!?

くらいには思ってしまった。


過去の自分とあまりにも解釈違いを起こしてしまい、

一度見たという事実を疑うほどなのだ。


その解釈違いの”原因”に気づいてショックを受ける事になった

決定的なシーンがある。

敵が迫り、ボロボロになりながら

レオンがマチルダだけを先に外に逃がそうとするシーン。

昔の私はマチルダと同じことを思った。

「あなたと一緒じゃなきゃ意味がない」と。

ここまでの流れを見せられて、今更マチルダに一人で生きてけって言うのか!?そんなのヤだよ!どんな未来でもいいから一緒にいてよ!!

と思った。


しかし今の私。

決してここで別れようとは言わないし、そうしたいとも思わない。

でも、君だけは生きててほしい。

自分のいないところだっていいから、幸せになってほしい。

マチルダが来てからの変化を見ていたら、

レオンがそんな気持ちになるのもわかった。

レオンにとって、マチルダのいない世界は存在する意味もない。


…私は完全に、『レオン側』に来てしまったんですね〜〜〜

私にも少女だった時があったんですね〜、

レオンとかスターウォーズとかばっかり選んでて

オッサン臭いとよく言われてたものですが、

ちゃんと少女的視点で見れていたんじゃないでしょうか笑


前回と今回で同じように感じたところもあって、

それは映画自体が

無駄がなく美しい一冊の絵本のようにまとまっているということ。


物語の中だけで、登場人物たちには

消化できない思いや 納得できない理不尽、めちゃめちゃあるんだけど、

見てる側にはそういうエンドロール後もはみ出していく心情も含めて

綺麗にまとまっていてシナリオや情景に無駄がない。


童話や昔話を読んだ後と似たような後味でした。

日本のお仕事ものとかのドラマをリアルタイムで見ていると

感想とか楽しみとかを一周回って帰ってきて、

自分自身のことを考えさせられる時間がすごく嫌なんですけど

それがない。

それでも、それらのドラマなんかよりずっと重く濃く

身体の中に残っている心地よさ。


名作って呼ばれてる意味を改めて理解した気がするな〜。

と、いうか、

私の人生の中でこんな二重になって強烈に印象に残る、

私にとっての名作。


それぞれが名作と思う理由は違うけど、

名作と思っている人が多い、それが名作なのかもしれないな。




とか思っちゃった今日でした。

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