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歴史の価値が売れました…

歴史の価値が売れました。
先日投稿した明治時代から続く由緒ある蔵座敷。

買主様は、歴史と伝統を大事に受け継ぐと言う素晴らしい覚悟をお話しされる姿に、売主様もこの上ない方を見つけていただきと感謝をされる仕事がおかげさまでまたできました。ありがとうございます。

売るだけでない、買ってもらうだけでない。
つなぎ喜んでいただける良縁なるつなぐという仕事。
そして、つながる仲間と共に古民家蔵座敷再生への"つなぐリノベーション"に取り組む使命感に溢れ、氣と氣をつなぎ合わせて想いを活かせる人たちとの広がるこれからの仕事にもワクワクします。

そして大変勉強になったのは本物の空家管理の仕方です。空家管理には実は沢山のやり方があります。
どうやったら明治時代から受け継いできた建物を老朽化や廃墟化させないで活き活きとした土地と建物として管理できるのか?

最初に内見確認に行った時に感じて思った疑問でした。

お聞きしたら、やはり管理している専属の人がいると聞き、自分はその人に直接話を聞いてみたいと思いました。

空家なのに、綺麗だけではない不思議と命の通ったような土地と建物に感じた疑問と興味と好奇心。

その方はこの物件だけを管理していると。そしてその答えは「空気、湿度、石、雑草、虫、水、雪、埃」に氣をつけること…

中でも1番大事なのは、『毎日空気を動かす事』と。

70代後半の管理人さんご夫婦お二人の奥が深い言葉。
建物だけではなく、敷地にある畑もしっかり耕されて作物もなり、雑草はひとつもなく庭木や石までもしっかりお手入れされています。

いや、管理人さんじゃないこの人たちは"お手入れ人"さんだと確信した。

そして管理人とお手入れ人の違いを考えた時、そこにあるのは"愛情"に似た大切な想いを感じました。
〆切の空家の土地家屋が人が住まなくなって数年で、極端に老朽化や廃墟化していくのを今まで何度も目の当たりにしている。

建物は古くても人が住んでいる家が、極端に老朽化しにくいのは空気が動いているから。換気じゃなく"動かす"と言うことである。

近年の断熱気密住宅が、人が住まなくなってあっと言う間に老朽化するのはまったく空気が動かないからなのだと腑に落ちました。

空家管理、いや真の空家手入れ人としての極意を、ありがたく丁寧に色々聞かせてもらい学ばせてもらいました。

お金じゃ中々買えない積み重ねた凄いノウハウを、惜しみなく伝授してくれた恩送りは、次世代につないでいく仕事を重んじる私達が次なる人々につないでいくことを使命としたいと思います。

私達も空家管理も数多く受託させていただいていますが、今後は空家管理じゃなく、空家手入れ人として学んだ大切なお手入れ秘術を活かし、人にはもちろんのこと土地にも建物にも喜んでいただけるように活かしていきたい。

今まで、「不動産物件には心はないがその物件を所有されている人や使用している人に心がある」と、ずっと思っていましたが、どうやら庭の樹々や木材や部材を含めた建物や土地にも、つないできた人のたくさんの想いと、そこに生きてきた様々な命が見えないところにも詰まっているということなのです。


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