第118話 離乳食
末っ子のモーちゃんは、最近少しずつ離乳食を始めている。
まぁ、母乳の飲みっぷりからあまり心配はしてなかったんだけど、今の所、人参もほうれん草も卵も、なんでも舌をべろべろ出しながら、もっとくれっという感じでの食べっぷりだ。
これをみてると、長男のひーくんを思い出す。顔もそっくりだが、食いっぷりもそっくりだ。
逆に、次男のかーくんは、母乳も全然飲まない、離乳食も、ぶべっと、吐き出す、しまいには、スプーンが近づくたびに、ずっとぶーっぶぶーっとしていた。ママは、そんなに不味いかぁ! といつも怒っていた。
今でも、かーくんは大食いではないまでもそれなりに食べるのだが、もやしだ。簡単に折れそうだ。まぁ、僕もなんだけど。
今の所、モーちゃんは、食べない心配はなさそうだが、見えない食事には注意が必要だ。
ひーくんは、0歳の時、口の周りが真っ黒にして幸せそうな顔をしていた。気付くと、僕が職場でもらってきたモナカが紙袋ごとなくなっていた。
他にも、雪だるまの光る小さな置物をニコニコしながら、ひーくんはしゃぶっていた。うおぉ、と取り上げると、光るエネルギー源が綺麗になくなっていた。
病院に行くと、胃より下当たりにボタン電池があったので、ここまできたら、うんちで出てくるのを待ってみてもいいかも、ということで、数日後オムツの中から無事抽出できた。それは今でも我が家の思い出の品として残っている。
今の所、モーちゃんは、紙ナプキン食べようとしたり、顔洗ってる時に石鹸泡を食べようとしたり、保湿クリームを塗っていると、ぺろぺろと舐め出すくらいだ。
モーちゃんは、一体何をしでかすのか、しでかさないように気をつけたいが、きっと何かは仕掛けてくるんだろう。
大事にならないことだけ祈りたい。
ちなみに、保湿剤を僕も舐めてみたら、甘苦かった。なかなか通好みだ。
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