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母子留学*いざゆかんシンガポール/③シンガポール再入国までの長い道のり(3の2)

2020年4月末に日本へ一時帰国し、9月末にシンガポールへ再入国。
母子留学でシンガポールへ再入国された方の情報を当時見つけられず、まったくの手探り状態だったので、体験内容を残すことにしました。

※可能な限り、政府機関の発表を確認して記載していますが、誤った情報や解釈の可能性、また、現時点での状況に合わない情報が含まれていることは、ご容赦下さい。

さて、ここからは、シンガポール再入国までの長い道のりについて、前回の続き。

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*シンガポール再入国までの長い道のり(3の2)*
■Long- Term Pass holdersを対象にしたシンガポール政府の方針の大まかな流れと、我が家が行ったこと:その2
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■【Long- Term Pass holdersを対象にしたシンガポール政府の方針の大まかな流れと、我が家が行ったこと】:その2

Long- Term Pass holders(母子留学の我が家では、Student’s Pass、ICA発行のLTVPがこれに該当)を対象にしたシンガポール政府の方針の大まかな流れと、我が家がシンガポール再入国に向けて試行錯誤で行ったことは、以下の通りだ。

2020年7月19日(日)23:59から、日本からシンガポールに入国した場合には、専用のSHN施設での14日間のSHNとなる、と発表された。そして、SHN中のswab test(日本ではPCR検査という言葉が一般的に使われている)費用が税込S$200上限で自己負担、専用のSHN施設(dedicated SHN facilities)での14日間のSHNの費用は、税込S$2,000で自己負担、とも発表された。ここまで、前回のところで記載した。

自己負担の金額に驚き、再入国は、一気に遠のいた。

・7月31日(金)、学校のオンラインフォームで再入国申請。
子どもはすっかり夏休みモードだが、専用のSHN施設でのSHNがいつ解除されるかわからないし、8月中旬からはシンガポールの学校の新年度が始まってしまう。

重い腰をあげ、学校が再入国申請のため準備した所定のオンラインフォームに必要事項を記入し、子どもの分を送信したのが7月31日。保護者は1人だけ同行でき、新たに申請が必要とのことで、同じオンラインフォームから自分の分も送信した。

ここで、かねてからの疑問がわきあがった。

政府のウェブサイトには、Student’s Pass保持者はMOEから入国承認を得る、ICA発行のLTVP保持者はICAのオンラインフォームから申請して入国承認を得る、と記載されているのだ。参照した『Entry into Singapore>faqs-on-new-border-control-measures.pdf』のQ&Aにもそう明記されている。

試行錯誤の先の見えない状況は、まだまだ続く。

・8月4日(火)、ICAのオンラインフォームで入国申請。
学校などからの連絡はなく、ICAのオンラインフォーム『Form SG>Application for entry into Singapore in view of COVID-19』から、自分と子どもの分の入国申請をそれぞれ行うことにした。
なぜ、自分だけでなく子どもの分も申請したかというと、オンラインフォームのトップページに対象者の説明があり、「Student’s Pass holder」の記載があったこと、さらにページを進めてみると、「Applicant’s immigration pass」の欄に、「Student’s Pass holder」があったからだ。

このICAの意図は?と考えたところでわかるわけもない。申請しないで困るより、申請して結果を得られればわかってくることもある、そう思って申請した。申請をすると、同日すぐにICAから、「申請を受け付けました、結果はメールでお知らせします」という内容のメールが届いた。

・8月7日(金)、子どもの学校の担当者へメールで問い合わせ。
学校所定のオンラインフォームからの申請を学校の担当者が受け取っているかどうか、ICAのオンラインフォームでの入国申請の手順が必要か否か、についてメールで問い合わせた。
同日すぐに担当者から返信があり、「申請は受け取り済みだが、SHN先について、ホテルを選択するのであればホテルの予約書を、自宅を選択するのであれば、寝室と洗面所が家族使用のものと別に存在していることがわかるよう、自宅の部屋の写真を送るように」という内容だった。

4月末にシンガポールを出国する時に、もう二度とこのコンドには戻ってこられないかもという思いで撮った写真があったので、写真とともに、間取りがわかるよう賃貸契約書を添付し、さらに、現時点で日本がdedicated SHN facilitiesでのSHNになっていることを記している政府機関のウェブサイトのリンクをはって、返信メールを送った。
担当者からは、ICAのオンラインフォームでの入国申請の手順が必要か否かについては記載がなく、自分もこの返信では触れなかった。

・8月11日(火)、ICAへメールで問い合わせ。
いっこうに、どこからも連絡がない。

ICAのオンラインフォームでの入国申請時に、申請先が間違っていた場合にはその旨の返信はしない、というような記載を見た記憶があった。
不安に思い、自分が行った申請方法が合っているのか、正しい申請方法はどのようなものなのかを確認するため、ICAへメールで問い合わせた。

・8月12日(水)、在シンガポール日本国大使館へメールで問い合わせ。
一夜があけ、いまだどこからも連絡が来ないことに、さらに不安になった。

シンガポール政府の発表を日本語で伝える在シンガポール日本国大使館ならと、前日にしたICAと同じ内容をメールで問い合わせた。
同日夜に届いた返信内容は、「シンガポールへの再入国に関しては、シンガポール政府の管轄になっていて、大使館にて答えられず、力になれず申し訳ないが、直接ICAに照会して下さい」との内容だった。

申請しても、問い合わせをしても、いつまで待てば返信が来るのかわからないなか、同日に返信をいただけたことは、本当に、本当にありがたかった。

・8月12日(水)、学校の担当者へメールで連絡。
5日前の8月7日に写真や賃貸契約書を送ったが、返信がなく、MOEからの申請結果がどうなっているのかを合わせて確認するため、メールした。

・8月13日(木)、学校の担当者からMOEへ再入国申請【1回目】。
8月7日、12日に送ったメールへの返信がなく、8月14日に再度メールした。

返信内容は、「申請は毎週木曜日と決まっていて、8月13日(木)にあなた方2人分の申請を行った。MOEからin principal approvalが8月18日(火)に出れば、8月20日(木)にfinal approvalが出る予定。その場合、8月24日(月)にシンガポールへの入国許可のletterが発行される」との内容だった。
また、ICAへの申請については、「あなたの分は、子どもに同行する成人として、再入国の申請をMOEに行っているので、何もする必要はない」との内容だった。

・8月19日(水)、ICAより、申請結果のメール(8月4日の申請分)。
LTVPの私の結果は、「It has not been successful.」。
Student’s Passの子どもの結果は、「MOEに申請しなければいけないので、お子さんの学校に連絡をし、アドバイスを求めるように」との内容だった。

・8月20日(木)、ICAより、問い合わせへの返信メール(8月11日の問い合わせ分)。
「あなたをサポートするため、氏名、国籍、パスポート番号、申請の際に記載したメルアドを明記し、返信して下さい」との内容だった。
前日にICAの別の担当官から申請結果をもらっていたが、担当官が変われば何か別の情報が得られるかもと考え、同日、返信した。

ICAからの返信はそれ以降、来ることはなかった。

・8月20日(木)、学校の担当者へ、MOEからの申請結果についてメールで問い合わせ。
申請結果は8月18日(火)に出る予定とのことだったが、担当者から連絡がなく、午前中にメールで問い合わせたところ、同日すぐに返信がきて、まだMOEからの連絡がないとのことだった。

その後、夕方に受け取ったメールでは、「日本が再入国を認める国のリストに入っていないため、今回は申請が却下された。2、3週したら、再申請ができる」との内容だった。


こちらからは、日本がリストに入ったり、情報の更新があった際に連絡が欲しい、とお願いした。

・8月21日(金)、2020年9月1日の00:00から政府の方針変更と発表。
我が家には関係のない内容だったが、海外からの入国者に対して少しずつ緩和し始めていると感じた発表だったので、ここに記しておく。
Brunei DarussalamとNew Zealandからの入国者は、条件を満たす場合にSHNは免除、また、感染が低リスクである数か国からの入国者は、SHNの期間を14日間から7日間へ短縮する、などの変更が発表された。

・8月26日(水)、学校の担当者に、アップデート情報を問い合わせ。
アップデートされた情報は何もないと返信が来た。

今回はここまで。


今回は、思考錯誤の先の見えない状況をお伝えするだけになりました。
道のりとしては「暗」の状態でしたが、次回は、シンガポール再入国までの長い道のりの局面が「暗」から「明」へ変わります。(つづく

時期的に、これからシンガポール政府機関へ再入国申請をされる母子留学の方は少ないかもしれません。もし、これから申請される方がいたら、少しでも参考になればと思います。

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