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母子留学*いざゆかんシンガポール/④シンガポール再入国までの長い道のり(3の3)

2020年4月末に日本へ一時帰国し、9月末にシンガポールへ再入国。
母子留学でシンガポールへ再入国された方の情報を当時見つけられず、まったくの手探り状態だったので、体験内容を残すことにしました。

※可能な限り、政府機関の発表を確認して記載していますが、誤った情報や解釈の可能性、また、現時点での状況に合わない情報が含まれていることは、ご容赦下さい。

さて、ここからは、シンガポール再入国までの長い道のりについて、全3回の3回目を記載。

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*シンガポール再入国までの長い道のり(3の3)*
■Long- Term Pass holdersを対象にしたシンガポール政府の方針の大まかな流れと、我が家が行ったこと:その3
■SG Arrival Card with Electronic Health Declarationについて注意事項
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■【Long- Term Pass holdersを対象にしたシンガポール政府の方針の大まかな流れと、我が家が行ったこと】:その3

・9月1日(火)、学校の担当者に、次回の再申請の時期について相談。
9月3日(木)か9月10日(木)のどちらで再申請をすべきかの決め手がなく、担当者に連絡したところ、3日の午前中に返信がきた。

「日本はまだ再入国を認めるリストには入っておらず、却下される可能性は高いけれど、3日に出して結果を見てみましょう」という言葉に押され、日本の感染者数の増減が一定せず、1週間先延ばしにするリスクもあると考え、3日に再申請することにした。

・9月3日(木)、MOEに再入国の再申請【2回目】。

・9月3日(木)、ICAのオンラインフォームで私の分の入国申請。
以前にもらったICAからのメールで、子どもの申請はMOEであることがはっきりわかったが、私に関しては明記されていなかった。

ここは自分の判断で、私の分だけICAへ入国申請をすることに決めた。なぜなら、政府の方針は随時変更されていて、タイムリーに情報を正確に把握していくのが大変なこと、オンラインフォーム上にSHNで同室希望の同行者がいるかどうか、いる場合には、その同行者の氏名やパスの種類、パスポート番号を記載する欄があったからだ。

・9月8日(火)、夜、MOEから再入国の仮承認がされ、メールを受領。
MOEから「再入国の仮承認」が出て、学校の担当者から「We have received the provisional approval.」とメールが来た。
メールには「Payment Link」が貼られていて、私と子どもの2名分の請求書があった。

費用の詳細は以下の通りで、支払期限は9月11日(金)正午。
●私:Stay at SHN Dedicated Facility(SDF) ($2,000) and COVID-19 Swab Test($186)
●子ども:Stay at SHN Dedicated Facility(SDF) with Accompanying Adult($600)

期日までに支払いをしなければ、仮承認は無効になる。また、酌むべき事情やMOEの承認がない限り、返金はされない、と請求書に記載があった。

学校の担当者からは、「支払い後、翌週に正式な入国承認のレターがMOEから学校へ発行され、それをあなたに送付する。そのレターに、2週間の入国承認期間が記載されているから、そのレターを受け取ってから航空券の予約・購入をするように」と、アドバイスされた。

支払い前に、学校の担当者へ、9月3日(木)に私の分としてICAに入国申請をした結果がまだ出ていないことを確認したところ、「あなたは、Student's Pass保持者の子どもに同行する成人としてMOEに入国申請をしており、この仮承認はあなたに出されたものなので、ICAからの承認は必要がない」と、返信が来た。

ICAからの結果を待たずに、「Payment Link」から日本のクレジットカードで支払いを済ませた。

◇支払いの手順:

「Payment Link」から「Pay with Debit or Credit Card」をクリックすると「Contact Information」の画面の「The email address」には「MOE_Bills@moe.gov.sg」が自動表示されていたため、領収書を受け取れるように自分のメルアドへ変更

「PayPal account」は作らずに、「Pay Now」をクリック。次の画面では、「国/地域」が「日本」と自動表示されていた。また、「First name」、「Last name」にも、子どもの氏名や学校名が自動表示されていたので、ここはクレジットカード名義人である自分の氏名に変更した。

クレジットカードはMasterCard、DISCOVER、VISA、AMEXの表示があった。「国/地域」を「日本」のまま支払いを済ませると、その領収書は、「支払い済み」、「支払った金額」など、部分的に日本語記載となっていた。支払い済みとなった請求書をスマホやPCにダウンロードし、印刷したコピーも準備した。

領収書だが、ホテル隔離中にホテル側から、政府機関へ支払い済みであることがわかる領収書などをメールで提出するよう求められた。部分的に日本語記載のこの領収書は、メールに添付の際、「’請求金額’ in Japanese means ‘Billing amount’ in English. ‘支払った金額’ in Japanese means ‘Amount paid’ in English.」と記載し、ホテル側に難なく受け入れてもらえた。

また、学校からのメールにあった「Payment Link」を支払い後にクリックすると、支払い済みの請求書が表示されるが、この記事を書いている11月7日時点でも見ることができた。

・9月14日(月)、入国承認のレターをPDFファイルで受領。
学校の担当者から送付された入国承認のレターによると、シンガポールへの入国承認期間は2020年9月16日~9月29日の14日間と記載されていた。

スマホ、PCに入国承認のレターをダウンロードし、印刷したコピーも準備した。

実際に、成田空港のチェックインカウンター、シンガポール到着時の入国審査の係官に印刷したコピーを提示した。

それから、LTVP、Student’s Passの有効期限がシンガポール入国時に残っていなければならないことと、パスポートは残存有効期間が6か月以上必要(在シンガポール日本国大使館のウェブサイトに記載あり)なので、確認した。

・9月18日(金)、日本-シンガポール間のビジネストラックの受付開始。

・9月22日(火)、9月28日(月)に日本を出発する航空券を購入。
9月28日(月)17:55成田空港発、9月29日(火)0:20amシンガポール着の直行便の航空券を購入した。シンガポール着は、MOEから認められている入国期間の最終日だ。

もともとは、9月25日(金)の同時刻発の便に乗ろうと予定していたが、数日前に確認した時に残席に十分余裕があったので、ぎりぎりまで放置してしまった。その結果、この日に予約しようとしたところ、航空券の価格が、これまでの大人1人約3万円から、10万円以上へと値上がりしていた。

次の直行便が9月28日(月)同時刻発で大人1人約3万円。正直なところ、青ざめた。入国承認期間の最終日となる9月29日0:20amにシンガポールへ到着することは避けたかったが、9月24日前後に台風の影響を受けるかもしれないこと、あとは、やはり価格が大きな要因となって、9月28日発の航空券を購入した。

・9月23日(水)、海外留学保険に新規加入。
今回の渡航では、シンガポール政府機関から、2020年3月27日以降にシンガポールから出国したLong- Term Pass holders(母子留学の我が家では、Student’s Pass、ICA発行のLTVPがこれに該当)は、シンガポール入国後14日以内にCOVID-19への感染や症状が出て入院した際には、医療費は補助金なしの料金となり(参考:『Cost of SHN stays, swab tests, and medical expenses when you travel』)、その医療費をカバーする保険へ加入しておくように、とのことだった。

COVID-19による医療費もカバーする保険であることを確認し、新規加入
同日PDFで送付していただいた英文証明書に、そのことが明記されていた。また、英文証明書の原本は、渡航前に日本で受け取った。

・9月27日(日)、「SG Arrival Card(SGAC) e-Service」のオンラインフォームから、『health and travel declaration』を2人分申告。
申告は、入国日から3日以内になった時点で可能(例えば、2020年6月30日にシンガポール到着の場合は、6月28日から申告可、とウェブサイトに記載あり)。我が家の場合は、シンガポール到着予定が9月29日0:20amだったので、9月27日に申告し、同日、ICAから申告が完了した旨のメールが届いた。

・9月28日(月)、1:00am頃、ICAから新たにメールが届く。
9月28日17:55成田空港発の便で出国予定のこの日に、ICAからメールが新たに届き、「9月27日にSG Arrival Card with Electronic Health Declarationを申告済みだが、申告後に病院を訪れていたり、COVID-19感染者と接触したりするなど、申告内容に変更がある場合には、メールのリンクからアップデートを行うように」との内容だった。

■【SG Arrival Card with Electronic Health Declarationについて注意事項】

ウェブサイトのトップページ上部にある「Residents & Long-Term Pass Holders」と「Foreign Visitors(including In-Principle Approval(IPA) Holders」の2つから、該当する方をクリックしオンライン申請するが、すでにLTVP、Student's Passを持っていたので、前者をクリックして申請した。

時々、メンテナンスのため利用できない日時があり、事前に表示されているので、チェックしておく。

携帯番号は、シンガポールで電話、SMS、WhatsAppメッセージを受け、Homer Appをダウンロード可能な、シンガポールのSIMカード挿入ずみのスマホの番号を記載した。

オンライン申請が完了すると、記載したメルアドに、登録内容の詳細が届き、シンガポール到着時の入国審査の係官に、印刷したコピーもしくは電子媒体で提示するようにと記載があった。
入国承認のレターについては、印刷したコピーの携行を強く勧められているので、これについても印刷したコピーも準備した。

◇他に、上記の「SG Arrival Card with Electronic Health Declaration」で事前に知っておいた方が良いと思った項目:
●過去21日の間にCOVID-19と診断されるか、その疑い、とされましたか。
●14日以内にCOVID-19の方と接触しましたか。
●14日以内に病院へ行きましたか。

渡航前に、健診や人間ドックを受ける、かかりつけ医を受診して常備薬をもらう、予防接種を受ける、家族や友人の見舞いに医療機関を訪問するなど、医療機関に足を運ぶ方は注意が必要だ。

出国前日までの長い道のりはここまで。


次回は、出国日当日のことからシンガポール再入国までのことを書こうと思います。(つづく

時期的に、これからシンガポール政府機関へ再入国申請をされる母子留学の方は少ないかもしれません。もし、これから申請される方がいたら、少しでも参考になればと思います。


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