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坊主美容システム

2022年の8月に初めて坊主&スキンヘッドを経験しました。
「そこからはずっと坊主なの?」と聞かれることが多いのですが、初めて坊主にしてから半年くらいは伸ばしていました。
1回きりで坊主をやめようと思っていたわけではありません。
当時の私はお仕事のために半年おきに美容医療を受けようと思っていました。

美容皮膚科で顔の施術を受けるときは髪を全てまとめるため帽子やウィッグを被れません。
でも病院でカウンセリングや施術時に坊主頭をさらけ出すのは嫌でした。
今はひょんなことからこうして精力的にSNS投稿などしていますが私は元々目立つことが好きではないので、前衛的な坊主姿で注目を集めることがストレスになると思ったことと、なぜその髪型にしたのか聞かれて長々と説明するのが億劫だったからです。
そういった背景から、坊主にしたばかりの頃に施術を受けに行ってウィッグのまま受けようとしたのですが、危ないので外すように言われまして断ったところ、ウィッグは外さなくて済んだのですが看護師さんにかなり怒られながら施術されました。

毎回病院でそんな攻防を繰り広げるのも迷惑がかかりますので、ウィッグも被らず坊主頭も見せず施術を受ける方法を考えたところ、半年伸ばして坊主姿よりは目立たない【ちょっと気合が入ったベリーショートの人】程度の長さまで伸ばして、施術が終わり次第また刈って坊主にするという坊主美容システムを構築することにしました。
動物の換毛期みたいで面白いし、記録と観察が好きなので坊主頭を伸ばしっぱなしにしたらどうなるのかも知られて一石二鳥の完璧な計画だと思いました。
そして半年の月日が流れ、予定通り2023年の3月に美容医療を受けて人生2回目のバリカンを入れて坊主にしました。
しかし思いもよらぬことが起こり半年おきの坊主美容システムは崩壊しました。

元々趣味や日常をメインにつぶやいていた雑多なツイッターアカウントでたまにふざけて自分の坊主自撮りを載せていたのですが、あるときからツイートに謎のブックマークがつくようになりました。
「誰がこんな写真にブックマークをしたんだろう?面白かったのかな」と不思議に思っていたのですが、徐々に見知らぬアカウントからいいねやフォローをされるようになり「何だこれは!」と混乱しました。
フォロワー欄を確認したところ「剃髪・坊主フェチ」の文字が目に入りました。
「そんな世界があるんだ!怖!」と思いました。
剃髪はカミソリ(刃物)を使うことと、人の髪を剃ることが好きという感情には何かサディスティックな心理があるのではないかと感じたのだと思います。

しかし私は怖いことやスリルを感じることが結構好きで、それに加えて好奇心旺盛なためアカウントに鍵をかけることもなく、集まってきたフェチの方々とコミュニケーションを取ることにしました。
その結果、自分にとっては奇妙でお笑いでしかなかった坊主姿を求めている人がたくさんいることを知りました。
そのときは「へー!そんなことがあるんだ!面白い!」という新鮮な驚きがあっただけなのですが、DMやリプをたくさんいただいていくうちに「何かしてみようかな」という思いが芽生えてきました。
そうはいっても何をしたらいいかわからないし、フェチ界隈には危険な方も多いと聞いて一旦アカウントに鍵を掛けたり逡巡のひとときを経て、DMでメッセージのやりとりをしていた方から「元々働いているお店に来てもらったら?やってみなよ!」と後押しされてBosejoshiアカウントを作成して今に至ります。

いざ始めてみるといろんな出会いがあったり、自分が発信したことで喜んだり驚いたりしていただけてとても楽しいです。
何でもやってみるものですね。
人生はいつ何が起こるかわからない。
捨てる髪あれば拾う神あり🧑‍🦲

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