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PC周辺機器で車載動画の撮影に挑戦する

 リモートワークの普及に伴い自宅のPC周辺環境が整備されてきた方も多いだろう。自分もその一人である。それらを用いて車載動画が撮影できないか?というのが今回の試み。
 結果から言えば「可能といえば可能」なのだが、走行中の自動車ならではの難しさも見えてきたので、まとめてみる。

実際に撮影した動画

経緯

 コロナ影響により2020年頃からリモートワークを始め、かれこれ3年くらい自宅にて仕事をしている。もともとPC周辺機器には興味があったこともあって、リモートワークをより快適に過ごすために、お小遣いを切り崩しては色んなものを購入した。気がつけばPC周辺はかなり充実してきた。
 仕事を離れると、私は車に興味があり、自分で運転するのはもちろんのこと、YouTubeで車のレビュー動画を見るのも好きだ。
 車のレビュー動画を好んで見るような人であれば、自分も一度は撮影してみたいと思うのではないだろうか。(配信するかどうかはさておき)ただ撮影機材をいちから揃えると高額だし面倒・・・ということで、自宅に揃っているPC周辺環境を使って、どうにか車載動画が撮影できないか?と考えてみた。

撮影機材

ハードウェア

ソフトウェア

撮影環境

自動車

撮影機材設置場所

  • カメラ: 助手席ヘッドレストにクリップでマウント

  • マイク: 助手席ヘッドレストにクリップでマウント

  • MBP: 後部座席

場所・日時

  • 国道16号線 東京都八王子市鑓水→宇津木町

  • 2023年5月2日(火) 21時頃 晴れ

良かった点

撮影は可能である

 わざわざ撮影機材を整えなくても、簡易に撮影を開始することは可能。自分が楽しむ用途で撮影する程度ならすぐに開始できる。PCを開くのが自宅なのか車なのか、ただそれだけの違いなので、難しいことはなにもない。

配信もできる

 今回は自分で楽しむために試し撮りをしたので実施しなかったが、この環境であればYouTube Liveを使ったライブ配信も可能である。Macbook内でBGMを流しておけばLadioCastでミキシングして、車内音声とBGMを同時にライブ配信に載せられるし、YouTubeに書き込まれたコメントも画面内に表示できる。

自分の運転を客観視できる

 当然の話だが、自分が運転している姿をみたことはないし、見ようとも思ったことがなかった。動画に残ると新鮮な気持ちで見ることができる。走行中の体内時計と実際の時間がだいぶずれていると知ることもできたのも気づきのひとつ。

改善が必要な点

カメラの振動がひどい

 適当にマウントしたのも良くなかったが、とにかく車の振動を愚直に拾ってしまい揺れがひどい。見ていて車酔いしそうなレベル。
 カメラももともとアウトドア用ではないので手ブレ補正なんかついているわけもなく。Webカメラについていたオートフォーカス機能も裏目に出ている。

マイクの集音が微妙

 CX-30は決して車内の静粛性が高い車とは思わないのだが、ロードノイズやエンジン音をあまり拾ってくれていない。ダッシュボード付近や、いっそ窓の外に貼り付けたほうが集音してくれたかもしれない。
 OBS側の設定が悪かったのか、音声もモノラルになってしまっていた。

MacbookProのバッテリーが持たない

 iPhoneやGoProで撮影したときに機体が過熱してしまう問題をよく聞くので、録画機材としてわざわざMacBookProを車内に持ち込んだのだが、あまり効果はなかった。バッテリーの持ちも良くないし、MakBook自体も過熱していた。

これを見て車載動画を撮りたいと思った人に向けて

撮影の用途を明確に決定する

  • 短時間の撮影: iPhoneで直接録画する

  • 長時間の撮影: GoProなどの専門機材を導入する

  • ライブ配信: PC側の電源確保と排熱管理をする

 撮影には割り切りが必要のようだ。中途半端な機材だと仕上がりも微妙になるというのは、冒頭の動画を見れば明らかであろう。何を目的に撮影し、どれくらいの品質で満足とするか、あらかじめ決めておいたほうがよさそう。

カメラはしっかりマウントする

 カメラの固定のためのツールは色々と売られているようなので、そういったものは買ったほうがよさそう。適当にマウントすると車の振動でカメラ自体が揺さぶられてしまう。
 マウント位置は好みでいいが、ダッシュボード付近やフロントガラス上部に貼り付けると良い映像が撮れそう。運転視界を妨げるような位置に配置すると道路交通法違反になるし、なにより運転しづらいので注意。

マイクで何を集音するか決める

 マイクが単指向性なのか全指向性なのかにも影響するが、エンジン音をとりたいのか、自分の声をとりたいのか、最初に決めておいたほうがよい。マイク選びも自然に決まってくるだろうし、マイクのマウント位置も決められる。

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