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京はるなさんを語る

昨年12頭、岐阜まさご座でお目にかかった踊り子・京はるなさん。彼女について、少し想いを述べさせて頂きたい。

ストリップ香盤サイトによると、京はるなさんのデビューは2006年。15年以上の経験を積んでいる方だが、現在も若々しくて、キュートなイメージを保ち続けている。その彼女を初めて見たのは、3中のDX東寺だった。

3中DX東寺へ行ったは、別の踊り子さんが初乗りだったのを見に行くのが目的で、京はるなさんは、その他の出演者の1人であった。基本的に私は、見に行く劇場に出演している全ての踊り子さんのSNSをチェックしているので、京はるなさんのTwitterを見ると、出す演目名を公表していた。その中の一つが目にとまる。

「クドリャフカ」

初めて聞く言葉だった。ネット検索すると、1957年に打ちあげられたソ連の宇宙船スプートニク2号に乘っていた犬(メス)の名前とある(別名説もある)

「世界で初めて宇宙軌道飛行する動物」として選ばれた彼女は、実験のために宇宙へ飛び立つ。しかし、宇宙船には大気圏再突入装置が備えつけられていなかった為、帰還できずに彼女は、宇宙船もろとも大気圏で燃え尽きてしまう。

このような歴史をストリップでどう表現するのか注目して、実際の演目を見た。はるなさんは、宇宙開発の博士から、犬のクドリャフカの格好まで、多くの衣装パーツを屈指して、ドラマ仕立ての見事な役柄を演じきった。私もクドリャフカの事を予習していたので、演目に入っていきやすく、良かったなと思った。その後、写真タイムで御本人に感想を伝えると、喜んでくれた上に「惑星の石とかが好きなんです」と目を輝かせて話してくれた。純粋な心を持っている人なんだなとこの時は思った。

ただ、この日の劇場の目当ては前述の通り、別の踊り子さんだったため、この時、私が発信したツイート(現X)は、その踊り子さんの事が中心の内容だった。なのに、京はるなさんがそのツイートにいいねをくれたのである。さらに驚いたことに、私のアカウントをフォローまでしてくれた。狐につままれた気分だが、演目後に撮影した写真にメッセージに好意的な文言があったので、それがフォローに繋がったのかと勝手に解釈した。

その後、はるなさんを見に行く機会を伺うが、別の推しさんのスケジュールを優先したため、だんだん疎遠になってしまう。私の地元の関西の劇場に来てもらえれば何とかするのだが、それも叶わず、とうとう11月になった。そんな中、11月25日に推しさんがまさご座に出演なので、当然のように遠征した。場内で写真タイムの行列に並んでいると、これからの出演者の写真が目についた。すると、次週12月1日〜10日の所に京はるなさんの写真がある。もうこれは、呼ばれているのだと確信した。幸い、10日から青春18きっぷが使えるのも大きい。この時点で、2週間後、再びのまさご座遠征が決まったのである。


再遠征当日、京はるなさんは2番目の出演だ。最初の演目は
「Happy Candy」

普段は深く考えずに舐めているキャンディを、これでもかと崇める。そしてついにはアレにも使ってしまう… 演目名から、メルヘンチックな内容と思っていたので、完全に予想が外れた。

見終わった後、写真タイムで「想像していたのと違っていました」と御本人に話すと、「他にもそういう感想の人いました」と返答。積もる話はあるけれど、混雑しているので、会話はこれだけに留める。その後、OPショーのはるなさんは、客席まで降りての大パフォーマンスが繰り広げられた。

2つ目の演目「サキュバス」

サキュバスって何?…私はネット検索で意味を調べてから、演目に望んだ。悪魔が男性を誘惑していくところは間違いないのだが、何故か、はるなさん演じる悪魔は、自分自身の欲望のために行動しているフシがあった。なので、演目に登場している男性へのリスペクトのシーンが印象深かった。

演目後の写真は、回収のみに留める。場内が混雑しているため、2回目以降の写真は、サインが無くなるからだ。回収時、はるなさんは「お久しぶりでした」挨拶してくれた。私のネームに気付いてくれたのだろう。

この後、別の踊り子さんが出演していったが、トリの方の出番の際、立って見ていた私の近くに、部屋着姿の女性が現れる。京はるなさんだった。12月限りで引退されるトリさんとはるなさんが、懇意の間柄なのはSNSを通じて知っていたので、最後の勇姿を目に焼き付けているのだろうと思った。見終わった後のはるなさんの礼儀正しさが印象的だった。

3つ目の演目「大みそかの1日」

離れて暮らしている親御さんに近況報告。実に普通の光景。でも、何げにアレをしたくなる時もあるよね。それは誰にでもあることでおかしくない。ただ、はるなさん演じるこの表現が次元を超えていた。その内容は、ここではとても言えない。ラストに流れるニューイヤーソングがとても切なかった。

この日のまさご座は、2回目以降からダブル進行になり、通常、写真タイム→OPショーのところが逆になっていた。帰りの電車の時間が迫ってきたので、私は、はるなさんのOPを見届けて (もちろんチップを渡す) から劇場を後にした。

9ヶ月ぶりに見た京はるなさんだったが、パワフルな動きと、ドラマ仕立てのしっぽりさな感じの両方を見ることができた。はるなさんみるのは、今回でまだ2回目だが、演目スタイルはインプットできたので、やはり遠征して正解だった。


帰宅後、この様子をXに投稿すると、京はるなさんがさっそく、いいねとリポストをして下さった。ありがたいなと思いながら、撮影した写真のメッセージを見ると (私は写真のメッセージは劇場内では見ない) DX東寺にまた乗りたいとの文字があった。9ヶ月も前に、私が東寺ではるなさんを見たことをわざわざ掘り起こす内容に、どこまでファンのことを考えているのだと、感心するしかなかったのである。

来年はもっと、京はるなさんを見る機会を増やさなくてはいけないと思ったのであった。

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